紙の本
wwシリーズ3作目
2020/03/04 22:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Anemone - この投稿者のレビュー一覧を見る
wwシリーズは森先生の作品の中でも微笑ましく…ニヤッとしてしまう場面や他シリーズとの繋がりが浮かび上がる部分が多くあります。
こちらの3作目でも同様に過去の作品との関連がみられます。
初めて読む方も以前から読んでいる方も読み始めたら漠然とした世界観に引き込まれます。
また登場人物たちの会話のひとつひとつにちりばめられた信号を理解するのに時間を忘れます。
読み終えた時にふと目を瞑ると宇宙を想像したくなる作品です。
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何かが分かると、また別の疑問が生まれる。考え続けることは私が見せられる誠意だ。このシリーズを読むたび「難しいが面白い」と思う。
生命の尊さは当たり前と認識していたが、それゆえに曖昧。重要なのは存在「する」か「しない」か。重みや価値はもう問わなくていいのかもしれない。
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シリーズ最新作。
デビュー作『すべてがFになる』を思い出した。徐々に円環が閉じられて行くような感覚……。
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この、じわじわ来る感じ。
わかったようなわからないような、何となく感は、ある意味ロジと一緒かも。
人工知能が、電子世界が、リアルと融合しようとか、逆に支配しようとか、あり得そうで。
そんな未来が怖い気もするが、怖いもの見たさもある。
歴史上も科学の進歩は科学者自身による実験の功績が大きい。そのぶん、命の危険は限りなく。。。
クーパ博士が自ら電子世界に融合しようと試みるのも、科学者の当然の行き着く先なんだろうか。
デミアンの特別出演、よかったなぁ。
またちょくちょく出てくるかな。
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に、似ている!(゜゜;)あの博士のあの状況に…((( ;゚Д゚)))から始まって、最後のスポーツカーで犀川先生と萌ちゃんが懐かしいわ(ノ´∀`*)と思った♪
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国家反逆罪に問われていたキャサリン・クーパー博士と彼女のもとを訪れていた検事局の八人が忽然と姿を消した。その謎を探るグアトは博士が出産していたという情報を得るが…
難しい…私の理解力では???って感じでなかなか納得できない感じです(・・;)でも、グアトとロジの掛け合いは楽しくてこのシリーズが好きです。
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FBにブクログから新刊案内が届く。
国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士と彼女の下を訪れていた検事局の八人が、忽然と姿を消した。(略)
消えた九人の謎を探るグアトは、博士は無菌ドーム内で出産し、閉じた世界に母子だけで暮らしていたという情報を得るのだが。
「すべてがFになる」を想起させられ、出版を楽しみにしていた。
キャサリンや人工知能のオーロラや間賀田四季との会話がスリリング。難解な禅問答のような印象だけども。
間賀田四季への敵意を示すロボット。やはり「子供」だったんだろうか。彼女は成長できないのかあ。いや、元々リアルじゃないなら大丈夫なんだろか。
ペイシェンス「ミチルとロイディが乗っていました」
「変ですね。いつのことでしょうか?」
本当に、いつのことなんだろう。
モヤモヤするけれど、悪い感じじゃないん。このモヤモヤとまだまだ付き合っていくつもり。
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国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士と彼女の下を訪れていた検事局の八人が、忽然と姿を消した。博士は先天的な疾患のため研究所に作られた無菌ドームから出ることができず、研究所は、人工知能の完璧名セキュリティ下に置かれていた。
消えた九人の謎を探るグアトは、博士が無菌ドーム内で出産し、閉じた世界で母子だけで暮らしていたという情報を得るのだか。
(あらすじより)
はい!いいね!
最後がとてもいい!
それだけで満足w
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百年シリーズからWシリーズ、WWシリーズと、早くも16冊目になった。森博嗣は大好きで、特にWシリーズでは、これから自分はITとどう生きていくのかを考えさせられ、すごく軽くではあるけれど、人生感にも影響した気がする。
だからWWシリーズが始まったときの期待値は大きく、それが大き過ぎたのか、単に飽きてきたのか、あまりに擬人化された(という表現はそぐわないけれども)人工知能たちに、共感を感じられなくなってきた。
なんかグアトが森博嗣本人にオーバーラップしてきたと感じるのも、ちょっとヤなとこかな。
それでも続編には期待しています。
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『結局、あらゆる問題は、地球なのか、それとも僕個人なのか、というサイズの違い、焦点距離の違いに帰着するようだ。あまりにも、両者の差が大きすぎる。これを切り換えるとき、誰でも軽い目眩に襲われ、とりあえず今日は眠ろう、と目を瞑るのである。』
「影ができるのは、光が当たっているからだ。」
「思いついたときに、貴方は納得するはず。正解とは、自身が納得できる仮説のことですから」
『この世で最も大事なもの、価値のあるものは、生命だと思い込んでいた。
なんとなく、そう信じていた。それは、僕が生きているからだ。
たまたま生きているからにすぎない。
そうではなかった。
生命ではなく、存在なのだ。
存在こそが、最も重要な、この世界を形成するユニットであり、基本だ。』
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そろそろすべFを読み直したほうがいい気がしてきた。
無菌密室から消えた博士とその娘、という謎がメイン? いやそれそのものは謎じゃないんだろうな。ミステリにおいては物質としての存在の消失は大きな謎になり得るんだけど、SFだとそうじゃないんだなぁって。存在とはどういうものをいうのか。具体的にどうと説明できないんだけど、「広がった世界が一段階上」という印象が常にあるSF作品。
すべFどころかWシリーズ、WWシリーズの内容も忘れているので、ロイディがどこで出てきたのか思い出せません。Wシリーズのどこにでてきてたんだっけ……。
抜粋。グアトの台詞より。
「突然、そういう細かいミサイルを撃たないこと」
ロジがかわいいです。
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SF。シリーズ3作目。
作者のファンなら誰でも『すべてがFになる』を連想する事件。これだけでもテンションが上がる。
表紙とタイトルがかなり好み。
ロジとセリンは可愛すぎる。
全く表現できないが、とにかく凄いし、面白い。
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誰も理解してくれない。
という一点のみで、
自分をこの現実に繋ぎ止めている気でいるひとって居るよね。
天才は、誰かに理解された瞬間に天才ではなくなる。
そう思っていたことがあったけれど、どうやら間違いだったんだろうな。
理解できない、ということを理解しているだけで理解したつもりになって、
実はそれは諦めているだけだと気付かない。
だからほんとうに諦めなければならないときに、
諦めることを諦めることができなくて、
諦めかたが解らなくて疲弊するのだ。
なんてこういう、言葉遊びにもならない堂々巡りが、
案外自分をシャープにしてくれたりして。
ほんとうに、誰かを理解するということは、
誰かに理解されている、という一点のみで、
自分をこのリアルに繋ぎ止めることができる、とか
それくらい奇跡的なロマンスなのだ。
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国家反逆罪の罪に問われたキャサリン、クーパー博士の研究所に検察局員8人が乗り込むが、キャサリン共々忽然と消えてしまう。ドイツ情報局はグァドに調査協力を依頼する。そして、キャサリンには娘ミチルがいた。人類は生殖できなくなった時代にその謎に迫り、国家とウォーカロンメーカーの暗躍。今回もリアルとバーチャル、電子空間と現実の世界を往き来し展開する。結局、キャサリン、クーパーは人工知能の中に同化したのか?マガタ博士とクーパー博士の会話に緊張感が感じられた。
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現実からヴァーチャルへ移行しつつある世界を眺めてその二つの境界って何だろう?とやってるうちに
ヴァーチャルってそうなのかーだけじゃなく
現実ってこういうものだったねともなれたので
回帰的な愉しさも込められたシリーズなのかも。
Wシリーズの焼き直しというか、マイナーチェンジで同じこと繰り返すだけ...になりそうで微妙にならない感じもあるので
今シリーズならではのテーマみたいなものをちゃんと僕が汲み取って楽しめればなと改めて思えた。
実感ってなんだろう。楽しい。
WWシリーズ三作目。