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ザ・フォックス みんなのレビュー
- フレデリック・フォーサイス (著), 黒原敏行 (訳)
- 税込価格:1,980円(18pt)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2020/03/03
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紙の本
世界の政治情勢をテーマとするいつものフォーサイス
2020/10/22 11:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界的な国際的事件を小説にしてきたフォーサイス。そのフォーサイスも今年82歳である。いっときは絶筆宣言、引退など身を引くかと思いきや、その後も相変わらずの健筆ぶりである。本書は英国の秘密情報部の元副長官で、すでに引退したエイドリアン・ウェストという人物が主人公である。
本編の鍵となるルークという少年は天才的なコンピュータおたくで、米国政府機関のコンピュータに侵入し、被害を与えたので、それをうまく利用していこうというのが英国の戦法である。ウェストは元スパイであるが、緻密な頭脳と冷静な作戦実施が巧みである。いつ、いかなるときでも報告、助言を首相にできる立場にある。
本書でルークの背後には政府機関の重鎮たちが取り巻いている。最初のターゲットはロシアの重巡洋艦ナヒーモフである。ここからロシアの情報部門との争いが続く。ルークの技量は群を抜いており、対ロシアには完勝であった。ターゲットはイラン、北朝鮮と次々とそれらの中枢のコンピュータを出し抜いていく。
それらの合間に敵側の反撃を見事にかわし、情報戦を勝ち抜いていく。読んでいても痛快この上ない。ただし、打つ手打つ手が当たり過ぎて、話がうますぎる点は気になるが。もっとも天才ハッカーが登場することが本編の味噌となっているので、うますぎて当たり前なのかも知れない。
本編の面白さは、現実との区別が曖昧としているところではないか。イランとの核合意で米国が離脱するところは現実そのものであるし、北朝鮮と米国の交渉が頓挫しているのも現実である。こういう点は世界の政治情勢を理解する上で大変有益である。あくまで小説であることを忘れてはならないが。年齢が年齢だけに、多くを望めないが、またこの手の小説を読ませてほしいと願う。
電子書籍
久しぶりのフォーサイス節
2020/03/12 09:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masaru_F - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなりかつてのエンターテイメント性が戻ってきました。途中からは読むのをとめられなくなるくらい面白かった。スパイ小説の原型ここにあり、という感じ。
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