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本書に収録されている論稿をめぐって批判や議論がなされているが、全体としては興味深く読んだ。とくに哲学系の複数の論稿からは、哲学におけるフェミニズム研究が今後盛り上がっていくのだろうなという期待感が持てた。
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"フェミニズムの流行が寿がれる今だからこそ、「男性」として生きる人々のフェミニズムへの応答は、まずは「女性ならではの困難」に、自分が「男性としては」直面にしてこなかった意味を考えることから始まるのではないだろうか。"(川口遼/「(異性愛かつシスジェンダーの)男性がフェミニストであること」再々……考)という言葉をいだきつつ。様々な論点に触れ、考えるとっかかりとなり、またいくつかの本を手に取りたくなった。/自分の快楽を突き詰めることと、社会的公正のために何かをすることを一人の人間のなかで矛盾せず両立させることは可能なはずです。(田中東子)//「感じのいいフェミニズム」=メインストリームのメディアが「フェミニズム」は「攻撃的で」「男嫌い」であると意味付与し、「フェミニスト女性」たちを「公開処刑」的に罰し続けてきた日本社会との折衝の結果、自分たちを生き残らせるために編み出されたスタイルである。/2019年11月、介護保険制度そのものに問題があるとして、国会賠償訴訟が起きたこと/詩織さんの民事訴訟の判決文において、彼女が事件を公にしたことが「性犯罪の被害者を取り巻く法的または社会的状況の回以前につながる」ため、つまり公益を図る目的と認められたこと/「ケアすべき存在を抱えた人が日常の中で自由になる」ことを目指すのがリアルなフェミニズム/など
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これからも勉強と行動が必要な私にとってはどんなに堅苦しい文章よりも、瀬戸夏子さんの『スタンダード・ナンバー』が頭から離れない
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めくってみた。論文参照してもらっててどうもどうも。いろいろ話題になってるけど、それぞれ短めの論説で、全体としてはとても成功していると思う。編集の妙。ポルノ・正表現、性の商品化・売買春みたいな伝統的テーマはあまりとりあげられてないけど、それなりに現在のフェミニストの問題意識がわかる。特に谷本先生のは一皮向けた感じでよい。
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女性vs男性の二項対立ではなくトランスジェンダーや人種も含めより複雑な問題としてのフェミニズムについて考えさせられる