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人類学を始め、人文科学、自然科学に一定の素養がないと、著者が、これまでの人類学の、どのような点に問題があると考えているのか、どうすべきと考えているのかについて、なかなか理解が難しいだろうと思う。
著者は言うー私の定義では、人類学とは、世界に入っていき、人々とともにする哲学である。
実に魅力的な言辞であり、著者は、それがどのようなものであるか、なぜそうした捉え方が必要とされるのかを、幅広く、深く考察していく。
訳文のおかげもあるのだろうが、著者の論旨自体は明晰であるし、論点も明確に示して叙述されているのであるが、いかんせん、当方の読みがついて行けないのが残念。是非再チャレンジしてみたい。
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なかなか頭に入ってこない箇所もあった。
そもそもの素養が無い。
たまに分かりかける(気がする)。そうすると急にドライブがかかったみたいになる。
こういう読書もたまにはいい。
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タイトルに反して人類学の素養がなければなかなか読み解けない部分が多いけれども、思いもよらない分野にまで話題が波及し、人類学の巨大さの一端を知ることができた。
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インゴルドの著した本編は、簡単には理解が難しい。詩的な表現も多いが、印象深い言葉が多いのも事実。訳者の丁寧な解説が読後の頭の整理に役立った。
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うーむ、残念ながら現在、私個人的にはこういう方面へあんまり食指が動かないらしい。
機会があったら再度チャレンジするかも〜。
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面白いと思うし、咀嚼できたらとても有益と思えるので星4つ。が、ところどころ「?」が頭の中に浮かんでしまう箇所がまだまた多いのも事実。インゴルドの他の本を読んでみてまた戻ってこようと思う。
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他者「を」学ぶのではなく、
他者「と」学ぶ。
分けられたものを統合する。
偏見や常識と抗う。
生そのものを観察して思索する。
知識ではなく、思索が許されている。
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『人類学とは何か』
薄い本だがティム・インゴルドの思想を受け取れる重厚さがある。我々は他者との関わりの中で人間となるんだな。
あと自分は世界を測ることのできる研究対象として考えていたんだなと感じる。どのように生きるかを他者とともに学び、人間の生を考えていきたい
#読了 #君羅文庫
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人類はどう生きるべきか?を人類学の問いとするというのが面白い。生を開いていく過程として捉えるのはフランス哲学と繋がるように思う。とりわけ、人種主義の問題を取り除くために、生物学的形質と文化的形質を相互に影響し合うものとして、新しい生物学と新しい人類学を打ち立てる箇所に進化論哲学的な可能性を感じた。