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小津安二郎の俳句 みんなのレビュー

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紙の本

そういえばあの映画のタイトルも季語

2020/08/13 16:24

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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

小津安二郎。日本の映画史上、あの黒澤明と人気を二分するだろう映画監督である。
 代表作といえば、「東京物語」(1953年)となるだろうが、「晩春」「秋日和」「秋刀魚の味」など美しい日本語を使ったタイトルの名画が多い。
 特に夏の季語にも採られている「麦秋」はラストの風に揺れる麦の穂の美しさ(白黒映画だが色を感じさせる映像の美しさ)に胸を打たれた人も多いと思う。
 そんな小津だが、生涯200句以上の俳句を残している。
 これは、自身俳人でもある松岡ひでたか氏が、小津の日記に残された俳句を読み解いた作品である。

 映画監督として巨匠と呼ばれた小津であるから、さぞかし俳味のある俳句を残していると思いきや、一つの句の中に季語を二つ詠み込む「季重ね」(しかも、別々の季節の季語を重ねていたりする)や「切れ字」を一つの句に二つ入れたりといった、俳句初心者がしばしばおかすミスの句がかなり多い。
 そういう点では小津の俳句は正式な勉強をしたわけではなさそうだ。
 もちろん、これだけの数を詠んでいるから、いい句もあって、私が気に入ったのは「藤咲くや屋根に石おく飛騨の宿」(昭和9年)や「春風や小田原外郎藤右衛門」(昭和10年)といったあたりだ。

 著者の松岡氏は「小津の“俳句”は、その俳句作品よりも、むしろそれ以上に映画作品に色濃く反映している」と見ている。
 小津安二郎の映画の魅力を読み解く、ひとつの鍵かもしれない。

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