紙の本
鶏の部位だけでこんなに話が作れるなんて・・・
2022/02/28 21:20
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂木司さんの文章は読みやすくお気に入りです。
鶏の部位の違いで様々な種類のお話を考えてしまうのはすごいと思います。
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ずっと待ってたよ、文庫化を!
坂木司はミステリーもだけど、胸がキュンキュンする話もかけるからすごい。いい塩梅でそれが収録されている。
息子を愛せない父親の、不器用な愛の話がよかった。
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久しぶりの坂木司さんの短編集。
お安い鶏肉料理と人生模様。
なかなかに皮肉が効いていて面白かった。
コンビニの料理もそれなりにおいしいのだけど、私はあまり食べないしな~。(上品ぶってるとかじゃなくて、食べたいけど、家族が嫌いなので食べられない
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201027読了。
短編集かと思いきや、登場人物がら繋がってたりと読んでいくのが楽しかった。
あげチキ食べたくなる。
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鶏がテーマの短編集。
前作「肉小説集」と違って、今回は連作仕立て。
なんやかんやつまづく生きづらい主人公が多いのだけれど、全体的に爽やかで希望がある。
レンくんの父親が人間臭くてよかった。
肉小説集の方はもっと肉々しかったけど、今回は、カラッと爽やかでよい。
羽があるからか。
貧乏神のあげチキは信頼に値する。
あげチキ!
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ちょっと関係する連作短編集、似ているけど近所の同級生同士の家族との距離の話、息子と相いれない父の話、微妙な二人クリスマスにコンビニバイトする話、ツキのないままなった新聞委員の話、嘘がつけない漫画家の話。一番好きなのは、丸ごとコンビニエント。
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肉小説集に続き、今度は鶏。
今回も鶏肉料理が毎話出てきますね。
短編集ですがどの話も少しずつ繋がりがあるので前の話にちょっと戻ってみたりしながら読みました。
「丸ごとコンビニエント」が個人的には好み。
結局先が気になって一冊一気読みでした。
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鶏肉に関連した短編集。全ての話の主人公や登場人物が絶妙に絡み合っている。冴えない部分もあり,哀愁漂うような主人公もいるけれど,全体的に優しく切ない話だった。
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一部屋一部屋のぞいてって、気付くと家全体把握してる感じ。こういう短編集好き。
すごくモヤモヤするけどわかりやすい悪もいない。ぶつけるところが鶏肉って微妙過ぎてとても人間らしい。
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短編集で、とても読みやすかったです!!
それぞれのキャラクターの葛藤などが詳細に描かれていて、「こういう考え方もあるんだなー」と勉強になりました!!
この作者さんのモノローグの書き方が読んでいて楽しいです!好み!
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連作短編集、トリニク編。お昼ごはんにコンビニに寄ってトリチキをよく買っていた頃を少しだけ思い出した。男の子、お父さん、男子それぞれの思いとトリニクがちょっと切なく描かれていて面白く読めた。足湯に浸かるくらいの軽さでじんわり、いいバランスだと思う。
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鶏料理を軸に展開する人間模様短編5作。
・トリとチキン
・地鶏のひよこ
・丸ごとコンビニエント
・羽のある肉
・とべ エンド
・あとがき
ある町のある時代を生きる各主人公たちは、家庭に違和感を覚える高校生から、わが子を愛せない父親、人生の先の見えないバイトに、漫画家など。
憂いや友情、人情がないまぜになって、時が過ぎていく連綿とした日常を描く。
こういう構成好きですね。
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短編集だけど、1話目のストーリーに関わりのある人たちが主人公として物語を展開していく。
同じ世界を生きる主人公たちを描いた話が好きだ。
(次は誰かな?)(今度はこの人かー!)
(1話に出てた出てた!!)と一人で小躍りしながら楽しんで読了^_^
複雑な親心を描いたものもあったが、全体的に温かく、何より鶏肉料理がとても美味しそうだった笑
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すごい!すごすぎる!おもしろすぎた!なんだこれ!なんだこの衝撃!!!すごく好き!!!!
図書館のオススメコーナーに飾られてて、表紙とタイトルに惹かれて手に取った。
最初の方をちょっと読んで「爽やか青春ものかな」なんて思いながら借りて、読み進めたらなんかもうぐんぐん引き込まれて……
そもそもこの作家さんの小説の書き方がめちゃくちゃ好きだし、めちゃくちゃ「今!!!」って感じがするし、登場人物たちの会話劇や言葉の使い方がめちゃくちゃおもしろい……!!!好みすぎる……!!!
読んでてこんなにも「好き」が溢れてくるの幸せすぎる。笑いのセンスもめちゃくちゃ好き。言葉だけで笑わせてくるのすごくないですか……??好きだーーーーなにこれ、なにこの人。すごい。
話はオムニバス形式で進んでいくんだけどね、読んでて「あ、これあの人じゃん!!」ってなるのが楽しすぎてもうワクワクが止まらなかった。
どの話が一番好きだったかな~~って考えてみたんだけどどれも好きですね。本当にどの話も好きですね。
でも涙出てきたのは「地鶏のひよこ」と「とべ エンド」だった。「地鶏のひよこ」なんて昼休みに職場で読んでたから泣くに泣けなくてとにかく天を仰いだよね。それでもティッシュが必要でしたわ。
「地鶏のひよこ」、最初は主人公のこと「こいつぁクソ親だぜ!」って思ってたんだけど、その後にレベチのクソ親っていうか毒親が出てきたので「こいつとこの主人公を一緒にしたくねぇ!!」とは思った。なんか最後の2行で泣いちゃったんだよな。別にこの主人公が正しい親とかではないけれど、この考えの親がこの決断を下していることに意味があるというか……。読んでほしい……。
「とべ エンド」はなんて言ったらいいのか分からないのだけど、でもこう、なんていうかこう、戸部くんもバキくんも不器用すぎてハラハラしたというか。一瞬のきらめきみたいなのは確かにあって、でもそれは一瞬だからいいというか。お互い二度と会いたくないだろうし。
バキくんが「とびたくなった」時、自分のことを拒否できないであろう戸部くんに会いに行ったのもなんかリアルというか。バキくんもさすがに鶏ハムだけが目的だったわけじゃないと思う。
心が不安定な時って優しくされたり気遣われたりするのもなんか嫌だけど、戸部くんはそういう気遣いができないから丁度よかった、とか。自分よりどんくさい奴に会いたかったとか。いやまぁサンドバッグに八つ当たりしに来ただけかもしれないけど。そして戸部くんがバキくんのことを普通に嫌がってる感じもよかった。自分を苛めてきた相手が「光」になることはないので。漫画を描き始めたのは戸部くんだし、漫画を完成させたのも戸部くんだし、今も描き続けてるのも全て戸部くんの意思なので。それをバキくんのお陰みたいに書いていないのがすごく良かった。信頼できる作家さんだ……。
そもそも人が何かを食べる話が大好きなので余計に楽しかった。
坂木司さんの他の作品も色々読んでみたい。生きる楽しみができた。嬉しい。喜びをありがとう!!
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坂木さんの文章はやっぱり読みやすいなぁ。少し疲れている時でも、スルスル読める。
登場人物たちも味があっていい。
揚げチキと鶏ハムが食べたくなった。