紙の本
スカーレット
2021/04/22 20:32
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
本家の「風と共に去りぬ」を読んだのがだいぶ昔なのでうろ覚えですが、こちらはスカーレットの一人称で読みやすいです。
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さくさくと一時間くらいで読了。
舞台はタラからアトランタへ。
義理の姉になったメラニーとその叔母、ピティ叔母さんと暮らすことに。
あの有名な喪服でレットと踊るシーン。
さっさと(好きでもないチャールズとの)結婚指輪を軍事資金の寄付に投げ入れるとこをさもありなんと見ているレット。
チャールズとの間に男児をもうけたんだっけ。
でも子育ては乳母に任せきり。16歳で未亡人、17歳で母親なんて遊びたい盛りのスカーレットには母性とは無縁だものね。
確か子どもが落馬して死んでしまうのではなかったか、(私の記憶が正しければ)その子なのかな。
レットとの間にできた子は階段から落ちて流産ちゃうんだよね。まあ先の話しだけど。
あー、それしてもアシュレが今だに自分を愛してると錯覚しているのが痛い。
メラニーの部屋に忍び込んでアシュレ(戦場かたの)から来た手紙をこっそり読んでるなんて。
いよいよメラニーが妊娠し、音信不通になってたアシュレが収容所にいることがレットの情報網で明らかになったとこで次回へ。
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スカーレットの過剰な自信と、レットの開き直り、人間味が溢れてる。計算尽くめな思考や策略と、腹黒さ満天なところが、このシリーズのお気に入り。スカーレットの視点で繰り広げる林真理子さんの大胆な翻訳がつぼです。
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1860年頃を舞台にしたアメリカ南部の話。南北戦争真っ只中。戦争による兵士の疲弊も、戦地へ送り出し帰りを待つ兵士の家族も、戦争への物資の供給による貧困も、自分が経験したことがないものだから、読んで知ることがほとんど。スカーレットとレットとのやりとりがあまりにも滑稽だから、戦争による深刻さや悲惨さはなかなか心に染み込んでは来ないけど、やはり戦争は起こらないに限ると思うばかり。
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国が違えば、一つ一つのしきたりも異なるものだけど、伝統文化が束縛やしがらみになることとか、自由が無作法と捉えられることとか、そういうのってどこにでもあるんだなあ。今の日本の制度や文化にすごく満足しているわけではないけれど、平和で自由度も高いと感じられるところにおいて、わたしは日本で生まれて日本で暮らしていて幸せだなと感じる。時代背景は違っても、謀反を唱えたり企てたり起こしたりする人はどの時代にもいるわけで、でもみんなが全員納得することは極めて難しいわけで。自分の気持ちを押し込めながらしたたかに振る舞う人の言動から、そこに欅坂46の「不協和音」とか「黒い羊」とかのメッセージ性と相通ずるものを感じた。読んでいると無意識に色々なことと考えをリンクさせられるけど、少しもくたびれない。むしろ、それを楽しめて気楽に読めるので、おすすめです。
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2巻でもスカーレットの自己チューぶりと自惚れの強さは健在。
前作で愛するアシュレから振られやけくそで結婚したものの、夫・チャールズ・ハミルトンは挙式から二ヶ月後に病死。
17歳で未亡人となったスカーレットのお腹にはチャールズの子が。
1巻から波乱万丈だったが、本作では超強力キャラ、レット・バトラーの存在が際立ち目が離せない展開に。
南北戦争のさなかでも戦争を楽しいと言ってのけ頭の中は男にモテる事で一杯。
レットなんか大嫌いと言いながら自意識過剰に振る舞うスカーレット。
17歳と33歳、二人の今後の恋の行方が気になる。
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だいぶ勝手だけど人間らしいというか、素直というか。自己肯定感の低い私にはスカーレットを少し羨ましいと思う。
戦争で大変な時代、男女も肌の色も差別の酷い時代にめげずに生きるスカーレットが次はどんなことを思うかな?と思うと続きが楽しみ。
名作なのに深く考えずに、のんびりおきゃんな気持ちで読める本。
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自業自得とは言え好きでもない夫とあっという間に死に別れ、子持ちの未亡人となったスカーレット。
メラニーを悪く言うけどメラニーほどいい人はいないじゃないか?メラニーを悪く言うな、スカーレットは2巻でもまだバカなお子ちゃま。
とはいえ未亡人は死んだように生きなければならない時代って恐ろしい。同情の余地あり。
噂話が光速で飛び交い、少しでも人と違うことをすれば叩かれるアトランタの街。
これは私が働いているおばちゃんだらけのスーパーとそっくりだ!
職場では私は美しくはないけどスカーレットだ
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アトランタでの未亡人としての暮らしに嫌気がさしつつもスカーレットは相変わらずアシュレイに想いを寄せ、メラニーと暮らす。メラニーの妊娠、アシュレイが捕虜などの問題を抱えて、たくましく生きている。陰で支えてくれるレッドが素敵だ。
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シリーズ2
未亡人になったスカーレットは、メラニーとピティ叔母さんが住む、アトランタへやってきた。
都会的な都市に、心弾ませるが、南部の古いしきたりや、口うるさい近所の奥方の目があった。
バトラーの訪れに、密かに心弾ませるスカーレット。それを快く思わない人々。
そして、戦争は激化し、南部の敗戦が色濃くなってきた。
林真理子さんにかかったら、スカーレットは勿論のこと、メラニーさえ、軽い女性に思えて仕方ない。