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14歳からの、とタイトルについているが大人にもオススメできる内容だと思います。いわゆる国語の試験において要求される読解力、とはちょっと異なり、広い意味で論理的に物事を考えるための作法ともいうべきものかと思います。
それはとりもなおさず、コミュニケーション能力といいかえてもよいもの。メタ認知、確証バイアス、批判的読解力、先入観にまつわる話しなど、わかってはいても、大人でもその罠にはまってしまうものですから、きわめて自覚的でなければならないですね。
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さまざまなタイプの中学生3人+先生の対話スタイルですいすい読める。
「14歳からの〜」というタイトルに偽りなし。
一冊読み終えれば、
・「読む」という行為が思ったより複雑なこと
・「読める(読んでわかる)」にもさまざまな要素が関わっていること
・「読める」ことが勉強のみならずよりよく生きていく上で重要だということ
・読解力にもいろいろなレベル/種類があること
・文章を読み解くことと、マンガや図表、マルチメディアを読み解くことそれぞれの長短
・読解力をのばすためにどんな方法があるか(1人でできること、友だちや先生といっしょにできること)
などがわかって、もともと本好きな人、そうでもない人、それぞれのタイプ別になにを心がけたらいいかちょっと見通しを持てる。
マンガの長所のひとつ「物語化」は小説などの文学にもあてはまって功罪があること、批判的読解(クリティカルリーディング)とはどういう態度のことか、自己説明という形のアウトプットのこと(学校で勉強してきたことをぬいぐるみにおしえてあげるだけでも理解度に効果ありという記事をちょっと前にみたあれね)あたりだけでも、子どもたちには読んでおいてもらいたいなあ…
子どもにもすすめたいけれど、それ以上に大人にも読んでほしい。国語の先生でこの本に書かれていることをわかって授業をしている人はどれぐらいいるだろう?
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題名から察するに中学生や高校生向きかなと思いましたが、どちらかというと大学生向きの印象でした。
色々な国の15歳を対象に読解力を調査した結果、前よりも落ちていることが話題になりました。本書では、どう読解力をつけられるのか、高められるのかを解説しています。
先生と生徒3人の会話形式で進行していますが、比較的文字が多く、図やイラストが少なかったです。
言葉の表現もわかりやすく書いてはいますが、中学生や高校生が理解できるのかな?という印象です。むしろ読書が苦手な人は、わかりにくいかもしれません。それよりも教員を目指す大学生や先生に向けて、どう教えたら読解力が身につくのかということが論理的に書かれているように感じました。
この本を読んで、読書を始めようと思います!とは、なかなか難しいですが、自分の興味あるところから始めることが大事かと思いました。この本でも書かれていましたが、「楽しく」が一番大事です。他の人と共有するも良し、読むことで新しい発見できたも良し、それを味わうことで続けられ、読解力が身につくというのは同感かと思いました。
ただ、それまで論理的に解説していた分、最後の結論がソレなのとちょっとズッコケ感があったように個人的に思ってしまいました。
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これは、教員必読!読み方の指導が分かる、国語の授業が変わる、はず。しかも、すごく分かりやすく読みやすい表記、表現、構成。それはそうよね。読解力教室と銘打ってる本書が読みにくかったら、信憑性に欠けるって。これ、担任してるときに出会ってたら、もう少しシステマティックに読みの授業を作れてたかも。
物語と説明文の違いや読みの方策の系統性、読み方を学ぶ時に躓くポイントとそのリカバーの方法、またまた付箋だらけの本が出来上がってしまった。
この本、必ず課題本に加えよう。というか、みんな読んで!
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現代文が苦手で、読むための方略を どげんかせんといかん 息子用に買ったのだが、
まず 息子15歳に読んでもらうう方略がいるな。。
方略の章が なるほどだったので、人に説明できるくらい 理解深めたい。
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読解力についての基本的な知識や考え方は、よく整理されている。
ただ、読解や思考という活動のブラックボックスは、スキルだけで解決できるのか。完成・感覚といったものは、多分重要な働きをしているのではないか。
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読解力とは一体何か、誰が読んでも分かりやすい対話形式で書かれた一冊。ただ何となく文章を読むのではなく、「あれ」「それ」を無くして読んでみたり、知っている知識と結びつけて読んだりする方略と呼ばれる読み方を新しく学ぶことが出来た。また、多くの人が疑問に思う「漫画は読書に含まれるのか」といった問についても様々な登場人物の対話によって細かく説明されている。全ての教科に通ずるものがあるのでぜひ手に取ってみてほしい。
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14歳からの読解力教室
#犬塚美輪
14歳からの〜と謳っており、対話形式で書かれているので、気軽にスラスラと読めました。#AIvs教科書が読めない子どもたち の#新井紀子 さんも推薦とのことです!
読解力をつけるための読み方の方策やアウトプットプットや説明することの大切さなどわかりやすく書かれていました。今まで国語の授業は指導書頼りでしたが
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司書さんからのオススメで読んでみた。
読解力、つまり物事を読み解くことについて、より分解して考えている一冊。中学生でもわかりやすくを意識しているところが少し読みにくいが、読むとはどう言うことなのか改めて考えられる一冊。
●意味の単位を「命題」ということ。
●人間の知識の記憶はネットワーク構造になっていること。
●文章を読解するとか「方略」を使って読むと言うこと。
●友達に説明するなどして、「メタ認知」をすることが重要
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Twitterで見つけて読了。どっかで聞いたことがある著者だと思ったら以前この方の「読解方略の指導」という論文を読んでいた。現代文で付ける力を可視化する上でこの読解方略の考え方はとても支持できる。
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読解力とは何か、ということを会話形式で教えてくれる教科書的な本。
如何に内容を理解するか、という話に留まらず、
記憶の構造や批判的思考を読書を通して育てる方法まで書かれていて面白かった。
読みやすいけれど、中学生から読むとなると難しいという子も出るかも。
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3人の中学生と対話形式で書かれていて読みやすく、読み終わるまでにあまり時間はかからない。
読解力と聞くと書いてある内容を正しく理解することと思うが、その「正しく理解」がとても大事であり難しいと感じた。
確証バイアスであったりスキーマ(枠組み)など我々は育った環境などに影響をうけているので、人によって捉え方にも差が生じてしまう。
これから本を読むときには、情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、疑い、自分で説明できるように、整理しながら読み進めたいと思った。
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中学生にどうやったら、論理的な読み方を教えたらよいかと考えていたときにこの本に出会った。
本書は主に説明的文章を読む力を付けるにはどうすればよいかが書かれている本である。そもそも読むということはどういことなのか、なぜ文章読む必要があるのか、どのようなことに注意してる読めば読む力が身に付くのかということについて、学術的な理論に基づいて書かれている。「方略」や「メタ認知」、「スキーマ」などの用語を身近な例を用いてわかりやすく説明している。中学生くらいの子供と著者の対話を通じて説明する点についても理解しやすいものとなっている。わかりやすく説明しながらも、前述したように学術的な理論を用いて説明しているので書かれている内容はとても信頼性のあるものである。読むためこ小手先の技術ではなく、読むということの理論も学べる本である。
自分自身も本書に述べられている方略やメタ認知、スキーマといった読むための理論を生かして読むとともに、中学生にもこれらの生かし方を伝え、文章を読むことが苦手な子供にも文章にが読めるという十巻をもたせたい。
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少し読みにくかった。対話形式になっているから、読みやすいかと思ったが、自分にはむいていなかった。
使っている言葉も少し難しいし、実際中学生が読めるかは、人を選ぶかなと。
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読んで理解するとはどういうことか、自分で考えるとはどういうことかということがわかる「読む」ことに関する入門書。会話形式で講義を受けてるような感覚で読むことができる。図も所々使われているので、理解が深まりやすい。説明が研究結果に基づいているので、信憑性が高い。国語の授業っているの?って思う人や動画でいいじゃんと思う人や本を読んでみたけどいまいち身になっていないと感じる人に読んで欲しい。本書に出てくる方法で2〜3人でこの本について話せるとより内容を深められるのでできるならおすすめしたい。ネット時代の今こういう本を読む価値は高まってきている気がする。読解力はあらゆる場面で土台になってくるからだ。読んで終わりにせず、自分の思考と行動を変えていけるかは今後にかかっているだろう。この後この本に出てきた方略を使って本(ネット記事含め)を読んでいきたい。