紙の本
絶望の歌を唄え
2020/06/25 21:13
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
安宅さんと田澤の数奇な運命を神保町のテロ事件でつづっていくが、人間の運命はどこで変わるかわからない、そんなことを考えさせる作品でした。
紙の本
絶望の歌を唄え
2020/08/01 14:32
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
やや地味な作品でした。タンタンと展開していきました。国内テロが起こりもう少し派手な展開を期待したのですが、少し残念です。テロの友人も音楽つながりできずなもうすくなかなか入っていけませんでした。でも次の展開が気になり一気読みでした。
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とても良い。姪っ子が実に良いアクセントやなぁ。でも、題名と中身があってないような気がするのはワシだけか?
古いレコードの曲名に「絶望の歌」もしくは「絶望の歌を唄え」ってあんのかいなあ?
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本作の主要視点人物は「安宅真」(あたかしん)という男だ。現在は40代に差し掛かっているが、10年程前までは警察官だった。「国連による選挙監視」というようなことで東南アジア某国に派遣される任務に在ったが、現地で爆弾テロ事件の只中に身を置く羽目になった。帰国から暫く経って、「一線を退いたら…」と思い描いていた喫茶店の主になる機会が在って、神田神保町で<フリーバード>という店を営んでいる。店は小さな2階建ての一戸建てで、1階が店舗で2階に住んでいる…
という主要視点人物だが…「在りそうで無い」というようでもあり、「無さそうで在る」というようでもある。如何にも「小説の主人公」という感の人物が活躍する物語である…
冒頭、10年程前であるという、東南アジア某国での活動の最中に爆弾テロ事件に巻き込まれてしまうという回送の場面が在り、そして「喫茶店の店主」として暮らす最近の様子になって行く…
或る夜、閉店時間が近付いた頃、何となく存在感の在る女性客を迎えた。少し華やかで、フリーライターと称しているが、音楽趣味の話し等も合う。安宅真は「店の常連になってくれれば嬉しい」と名刺交換をした。そんなことで女性客を送り出し、店を閉めていた時、妙な騒ぎが起こった…
安宅真の店の直ぐ近くに在るビルに、爆発物を積み込んだらしい軽トラックが突っ込んで行くという“爆弾テロ”のような事件が起こる…安宅真としては、旧い記憶が甦るような、如何にも嫌な事態だった。
この爆弾事件を契機に色々な出来事が在って、安宅真はそうした事態と向き合って行くこととなる…どのように展開するのかは、是非とも本書を紐解いて頂きたいと思う…
「元警察官」として、妙な犯罪事件に向き合う方策を或る程度は承知している他方、「喫茶店の店主」として街で飄然と生きる男である主人公が、妙な事態と如何に向き合い、どのような立ち回りをして行くのかが本作の「面白い箇所」なのである…
色々と愉しいシリーズを送り出している作者なので、「或いは続篇?」と思わせる好い余韻も残しながら物語が結ばれるのだが…なかなかに愉しい作品だった!
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警察を辞めて、今は喫茶店のマスターをしている安宅。昔、東南アジアに派遣されているとき、身近な場所でテロに遭った。今度は自分の街で自爆テロが起こった。
テロとテロの関連性は?誰が計画したものなのか?というお話。
日本にいると、テロは身近に感じられないが、いつこんなことが起こるかもしれないと思うと恐怖を感じた。
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元警視庁公安部外事三課の警察官・安宅真。彼は十年前、東南アジアへPKO派遣された際、過激派による自爆テロで、死の恐怖を味わった。
その後は警察官を辞め、ひとり喫茶店を営んでいた。しかしある日、店のある東京・神保町で爆弾テロが発生。
それを機に、安宅の周りで異様な出来事が起こり始める。
警察の捜査を攪乱する謎の女の出現、殺人、二度目の爆弾テロと犯行声明……。
もうこの国には、安全な場所など残されていないのか。
あまり緊迫感が感じられず、しかも残念な結末。
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神保町でイスラム過激派のテロが発生する。
事件の犯人は最初の頃から暗示されているし、今のところ日本では非現実的に感じるけれど、家から近くて良く知っている街が舞台になっているだけに、状況が目に浮かぶから読んでいて楽しかった。
主人公の安宅さんの屈託した生き方とは相反する行動力はいかにも堂場作品という雰囲気で、事件より人物を楽しむ作品だと思います。
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細かいとこでいくつか疑問に感じるとこがあったが人間なんて矛盾の生き物だと考えれば気にはならない。冒頭の田澤と終盤の田澤の落差には残念な気持ちになったが、納得できないとかそういう類のものではない。
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2021/12/13読了。
犯人が誰なのかが最初から予測できてしまい、また、登場の印象がなんとなくあっけなかったかなぁと。
テロというよりは個人の復讐色が強い話でした。
謎は多め。でもそんなに深くは無い。あっさり目なフィクションという読後感でした。
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公安絡みはめんどくさい。やっぱり現役でなければイマイチ迫力に欠ける。面白くは読めたが、いつもの警察小説よりは面白く無かった。
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読書子が勝手に、題名から思い浮かべた筋と内容には、だいぶ解離があったが。
スポーツ小説や警察小説を次々と生み出している著者のジャンルとは、少し違った小説。
海外の勤務地で自爆テロに遭遇し死の恐怖を味わった主人公は、警察官を辞め喫茶店を営む。
舞台となる神田神保町には、度々訪れたこともあり、町の描写に親愛感を覚える。この地でテロや殺人が横行するとは・・・
主人公も、自分の街を踏み台にされたことに憤りを感じ、事件の真相を明らかにするべく行動を起こす。
最後はあっけない幕切れとなり、そこに至るまでずいぶんページ数を費やしたことか。些か冗長感が(笑)。