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7年分の美術館の展示のあれこれが載ってるから、わたしが行ったいくつかも載っていて、え、あれってもうそんな前の展示?となったり懐かしかった。あくまで指南書ではなく、その時々でマリコさんが感じたこと。アート鑑賞って硬いものではなく、ゆるりと適当にそれぞれ好き勝手に感じていいんだよ、なムードが好き。
そして愛猫チチモちゃんのアートが各章の終わりにあってそれがまたうまくて、ほっこりしました
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入門書ではない。山内さんのアートへの愛が強すぎる、コアなエッセイだと私は思った。TVBros.は好きだけど、アートの知識ほぼ0の人にはおすすめ出来ない。
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いくつか小説を拝読したことのある山内マリコさんのさくさくっと読める美術館のレポート集。冒頭のこんな文章にまず激しく同意。『アートはだいたい掴みどころがない。それをみて何か感じてもぼやーっとしてる。Twitterで人の感想を目にした瞬間にラベリングされ、かき消される』まさにそう、だから言った直後は出来る限り他の人の感想を見ないうちにまとめている。わかりみが深すぎる。
ひとつひとつの感想がとても読みやすい量。なにより、展示会の本筋とはまったく関係ないところに意識が飛びまくってるのがいい。展示会は、そこにいる人、置かれている場所、その人の人柄含めて体験するもの。『印象派の作風はこんな時期にこんな運命を辿ってて〜』ていう情報は、正直なところ図録を読めば追体験が可能。
マリコさんの本は、図録でも取り返すことのできないなにかを楽しむ一冊だった。自分が行ったことある展示もあって懐かしかった!自分もこまめに言った記録を残そうかなー。
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外で読んでいたのに「ルノワールのスーパー多幸感はかなりの猛毒」が面白すぎてすっごいニヤニヤしてしまった。あー恥ずかしい。
美術作品に対する考え方も好きだし、この言葉のセンスは本当に天才だと思う。
やっぱり、この人の書く言葉が好き。
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私にとって
「美術館」「博物館」は
生きていくうえで
必要不可欠なもの
そんな思いが
行間から滲み出てきます
有名だから(無名だから)
人がどう言おうが
人がどう見ようが
そんなの関係ない
私は私の「眼」と「感性」で
「美」に向き合います
その「潔さ」が
かっこいい!
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くだけた文章で読みやすかった。
ちょこちょこ鋭い突っ込みを入れてるのも好感がもてるというか、信頼できる感じ。
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twitterで装丁の方が紹介してて、タイトルに共感して買った。
タイトルだけでなく、「おっさんカメラ問題」など
それだ!という共感ポイント多い。
そして国内外の美術館紹介にもなっているので、
今後の旅行プランの強力なサポートになりそう。
いい本買った。
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冒頭のほう、ジャコメッティ展@国立新美術館、写真家ソール・ライター展@Bunkamuraザ・ミュージアム、杉本博司 ロスト・ヒューマン@東京都写真美術館などなど、行ったことのある展覧会が立て続けに出てきて、こりゃいいや面白そう!と思った。
本書は、著者が雑誌『TV Bros』に2013年4月から2018年にかけて連載していた123回分の美術展探訪レポをまとめたもの。
でも、上記以外、ドンピシャは村上隆の五百羅漢図展@森美術館くらいか。祖父江慎+コズフィッシュ展@日比谷図書館は、見覚えがあるな、オノ・ヨーコ/私の窓から@東京都現代美術館は、先日常設展として少し作品が展示されてたっけ。藤田嗣治展は、この間、わたしゃ秋田の記念館で大作を直に観てきたよ。
ハマスホイとか、ウィーンの大回顧展とか、上野の若沖展とか、人出もあったと思われる展覧会もなく、近年だとバンクシーやバスキアとかも含まれてなかった。
5年ちょっとで123回、隔週刊行の雑誌だから、きっちり月2回。まぁ、東京だけでも数限りない美術展が開催されているから、訪問先も、そうそう重なるもんじゃないか。
それでも、若きエッセイスト?コラムニストの感性というものは良く分かった。あとがきにある、この言葉が象徴的か。
「だけどこうして来た道をふり返ると、わたしたち後発世代も、ちゃんとそれなりの歴史を積み重ねて、いまここにいるんだなぁという気がしてくるってもんです。」
一回り下の著者。就職氷河期の先、ゆとり、とかミレニアルと言われた世代か。ガツガツ感はなく、どこか諦観漂う冷めた印象・・・。
太田記念美術館での「明治維新150年 幕末・明治 激動する浮世絵」で取り上げられた浮世絵師小林清親に寄せるシンパが端的に、その心情を吐露していた。
「幕末生まれの若者たち。そして、大人になって世に出られたころには、ブームどころか江戸時代すら終わっていたという致命的な乗り遅れっぷりが、なんか他人とは思えなくて・・・・。」
同じ展覧会、作品を鑑賞しても、ひとそれぞれ、懐く感想は違うのは実に面白い。
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美術館だけじゃなく資料館、博物館など多岐にわたる。冒頭のごあいさつ文にあるとおり、お出かけ感想文なので堅苦しくなく読める。メランカオリが気になる…。
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タイトル通り、美術展の感想集だけど、結構あけすけに書いていて面白い。
女は自分の中に知らず知らず知らずのうちにインストールされた、「おっさんカメラ」をぶちこわし、「おばさんカメラ」で世の中を見る癖をつけないとダメ、という話にハッとした。
楽しい女友達と一時を過ごしたような気がした。
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美術展に絡めながらも内容はエッセイのよう
著者とは同世代なので、その感覚よーく分かる!ということばかり
「洗脳が解けてフェミニズムに開眼」とか「おばさんカメラ」の話とか、そうそう!!全く一緒!
「あんた青春トラウマでどんだけ食おうとしてんの?!」のくだりは笑っちゃうとと共に己にもグッサリ刺さる
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なんとなくアート欲が強い気分だった日に図書館で発見。
著者の山内マリコさん、あまり存じ上げてなかったけれど、同じ富山県出身…!
富山県内も含む国内外、津々浦々の美術展が紹介されており、もはや運命と思い手に取りました。笑
装丁も可愛らしくて、けっこう分厚く文字のボリュームもある…!それでも歯に衣着せぬ物言いで、良いものも良くないものもバサバサ斬っていく言葉の数々に、ニヤニヤワクワクしながら読み切ることができました。
選ぶ美術展への興味の幅も広くて、スター作家の大回顧展も、街の一角のギャラリーも。
わたしの琴線に触れるポイントがいろいろあって、当たり前だけど自分の知らない世界なんて、まだまだ広すぎる…!と高揚してしまいます。笑
気になったトピックいろいろ
○スー•ブラックウェルのブックスカルプチャー
HPまで調べてみたけど本当に繊細。色鮮やかな超絶技巧という感じ。
私が小学生のクリスマスプレゼントでもらったロバート•サブダのしかけ絵本を、たしかに彷彿とさせる。
○長谷川町子美術館
サザエさんの原作はエッジが効いてておもしろい、らしい。復刊された「サザエさんうちあけ話」という自伝漫画。朝ドラ、マー姉ちゃんの原作?
こないだまで再放送やってたし、読んでみたいかも。
サザエさんフォーカスのミュージアムとばかり思ってたけど、長谷川町子が個人的に蒐集した美術品を展示する美術館とのこと!
次の平日街ぶら探検は、桜新町にしようかな...^^
○ピカソと20世紀芸術
北陸新幹線開業記念の特別展。富山近美のコレクションを東京の会場でみられるというもの。
たしかに富山は明るい太平洋側に比べれば陰鬱な雰囲気あるけど…笑、ピカソの芸術群から富山らしさを感じるなんて…地域背景や県民性を踏まえた視点でコレクションをみるのはすごくおもしろそう、旅行先で美術館の常設展示をみる、なんてのも良いなと感じました。
○藤田嗣治
以下抜粋
フランスでは日本らしいものを求められ、日本ではフランス的なものを求められる。そんなニーズに高いクオリティーで応えた装幀仕事からは、プロの絵描きとしての側面が浮かび上がります。大作と同時進行で、こういう小さな作品もたくさん仕上げていたなんて。
名前は存じ上げなかったけど、なんとなく既視感のあるおかっぱ...。
フランスと日本の架け橋になっていた彼も、戦争に翻弄された1人なのだとわかりました。最終的にはフランスに帰化してレオナール•フジタとなります。彼の人生も作品も、もう少し追ってみたくなりました。
たしかに美術展て本や映画みたいにひとつの作品として残ることは絶対にない。だからこそ、あの空間でこそ自分が感じたことをこまめに切り取っておきたいし、あの空間に流れる作品たちの歴史、郷愁、建物自体が醸す雰囲気、ぜんぶ肌で吸収しまくりたい…!!と改めて思いました。ああ〜美術館いきたい!
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美術館巡りの扉を開いてくれた本
書籍内で紹介されている展示会は過去のものだが、画家や作家の人生ドラマから展示場を舞台にした客の人間ドラマを面白く書かれている
1ページ1ページの内容が濃く、幅広い芸術に関して、勉強にもなる
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「山内マリコさんが書かれた美術本!読みたい!」と思い読了。すっごく面白かった!
先日「怖い絵」コラボのプラネタリウムを鑑賞したのですが、やはり凄い人気ぶりでした。企画展もまたやってほしいな。
もっと様々なアートに触れたくなりました。あ〜〜美術館行きたい。
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山内マリコさんの美術館や展示会を巡るエッセイ。
1つの展示に対してページ2枚ほどであまり馴染みがない初心者でも読みやすい。
都内問わず海外も含めた美術館をたくさん訪れているなと実感した。
そしてしっかり違和感を感じたものに対しては批判しているのは好感度が高かった。
これからも美術館に行きたいなと思った。