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コンプレックスを紐解き、炙り出し、「コンプレックスから詩ができている」そう思ってしまうような1冊でした。
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著者のコンプレックスについてのエッセイ。自分にも共感する部分がたくさんありました。「謙虚殺人事件」「正しさを気取っている」「憧れは屈辱。」「悪い人なんていないと思う」「音楽に救われたことがない」「全てはにわかから始まる」この辺が特に。ふつうの人生を歩む自分にむなしくなったり、でもそれでいいじゃんと思ったら、忙しいです。読んでよかったです。生きてていいんだなぁと自信を持てました。
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言葉にできなかったこんなの私だけの欠陥なんだと思っていた「コンプレックス」が、ごりごりに言語化されて、目から脳に突き抜けていく。
最果先生の文章は、いつも苦しくてまぶしくて、大好きです。
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繊細さ、感情や出来事を見つめる視界の解像度の高さ、それを言語化する能力などに苦しくなる。生きづらくなることを目の前にただ置かれた気分だ。でもそれを無視することを生きやすさと呼びたくはないな、と心のどこかで思う。
がちがちに束縛された方のように思った。著者が生きやすい世界の形とはと思う。
でもこういう個性を認知行動療法とかが「治す」のは価値の一面でしかないよなと思うよね。この方のこのままの感性にも同様に価値がある。し、意味さえ見出だせてしまうのが人間というもの。
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仕舞い込んで忘れたことにしていたものを、全部ひっくり返して突きつけられ読み上げられているような気分になる。さらりと読めるけど、気持ちはさらりとしない。
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初めて読みました。エッセイのような詩。最初に好きになったバンドがBJC。読んでると胸がキュッとなる。
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コンプレックスを持つ全ての人のために、書かれた本だと思っていたけど、そうではなかった。
寄り添ってくれるわけじゃない、だけど、だからこそありのまま言語化された彼女の心の一部に、触れて、自分の心も、時折共鳴する、そんな一冊。
すべてに共感できない、けれど、それで良くて、それこそが人間の本来の姿だと、教えくれた本でした。
時々読み返してみると、また違う感想が生まれそうな予感がします。
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心に残ったフレーズが幾つもあった。ノートに書き起こしたので割愛するけど、わたしには表しづらいものが的確に言葉になっていてあぁこれが言いたかったしこの感情だったんだなと気づくことが多かった、わたしに必要なことばが沢山散りばめられていて大切な一冊になった。
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読んでいて、何かめんどくさい奴だなーと思いながらも、
すごく共感できることがたくさんあった(笑)
普段、何気なく考えるような事を
ここまでちゃんと言葉に出来るって
すげーなーって思ったよ。
言葉にするには、あまりにばかばかしいし、
口に出すのは、はばかられる様な事ってある。
そんな取り留めの無いような事を文章にすると
こんなに面白いんだなーって思いながら読んでた。
最果タヒさんの本って初めて読んだけど、
独特の世界観とその言葉の中に不思議に
引き込まれて行く感じでいいよね。
エッセイってあんまり読まないんだけど、
何か、これは独特な感じで面白かった。
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最果タヒのエッセイとなる本作だが、美しく滑らかな文章表現から、まるで詩を読んでいるかのようか錯覚に陥る。エッセイではあるが詩的表現が多く使われており詩の入門書としてもおすすめできる一冊である。
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自分が意識化していなかったようなことを「じゃあ自分は?」と振り返って掘り下げるきっかけをもらった。
私もどこかで、「どうか話しかけないでください」と思っています。
あなたに何か迷惑をかけましたか?ということが何度か書かれていて、
最果タヒさんの違和感のもとになっている部分、考え方の基本?基準?はここなのだろうなぁと思った。
そうだよねぇ。
迷惑をかけていないのにびくびく申し訳なく感じることはないはずだ。
文章にはっとさせられる。言葉に力がある。
その言葉に対する姿勢についても書かれていて興味深く読んだ。
エッセイだけと、タヒさんの詩と似ている。
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この文章が好き。
話すのがへただ、面白いことも言えないし、ちょうどよさも演出できない、そんな自分は他人に迷惑をかけるし、嫌われる、場を盛り下げるし、最悪だ。でも、そこまでが自分だ。自分のまま愛されたいと願うから、おかしくなるんだ。愛されない自分を、そのままで、愛せよ。わたしぐらい。
嫌われます。盛り下げます。わたしがわたしであることを、わたし一人は必ず、肯定することができるという、そのことを幸福に思います。そうして、みんながみんな、自分のままでいられたらいいよなあと思っている、本当は、うまく話す人になりたいのではなくて、うまく聞ける人になりたいんだろう。だから、詩を書いている。
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「わかる」と何度も頷きながら読んだ。今まで感覚でしかなかったものに言葉を与えてもらった気がする。そして、作者がそのことの功罪に自覚的であることが言葉をさらに魅力的なものにしている。
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コンプレックスなんてたくさんある。あるにきまってる。昔も今も。でもそれは自分だけの感性。敏感で繊細で傷つきやすくて感じやすい自分だけのもの。きっと大事に持っていていいものなんだと今は思う。自分の弱さで自分だけの感覚で自分の確かな一部だから。でも、今だから思うんだ。ある程度歳を取って鈍感になることを覚えた今だから。苦しくて悲しくて傷つき続けた過去があるから思えること。そう、だからコンプレックスは光なんだよ、きっと。最果さんの感性がまぶしい。
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コンプレックスを光に当てたって、共有したって良い。最果タヒさんが私たちの頭の片隅にある、言葉にできなかった名前のない気持ちを言語化してくれていた。
毎日会うあの人も、
さっきすれ違ったあの人も、
テレビの中のあの人も、
同じことを考えているかもしれない。