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逆ソクラテスは昔アンソロジーで読んだことあったけど何度読んでもいいなーって思う作品。伊坂さんがはじめて子供を主人公に描いた作品。面白かった!
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読みながら、自分が子どもの時に無意識に身に付けてきた価値観とか経験値とか、ものの見方とか、そんなものがあること自体を考えた。
異なるストーリーに出てくる登場人物たちも、いつどこでどう接点を持つか分からない、すでにすれ違っていたかもしれない、最終的には短編集ではなくなったように感じた。
けして生温くはない社会についての指南書なのでしょうか。
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表題作と、福生くんが出てくるやつが好きかも。
でもリレー走る話も良かったな…… 。
全部の話繋がるのを期待しちゃったけどそんなことはなかったね。
ワシントンの桜のくだりのお母さんも良かった。
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伊坂流ジャスティス全開の話が5篇。単なる勧善懲悪や
スカッする終わり方だけでなく、随所にdon't believe the hype と警告しつつ収めていく大好きになる作品です。
「敵は、先入観だよ」
「敵を憎むな。判断が鈍る」
「もし、平気で他人に迷惑をかける人がいたら、心の中でそっと思っておくといい。可哀想に、って」
アンスポーツマンライクの最後の件とそれに繋がっていく逆ワシントンの最後の件がとにかく感動的でした。
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アンスポーツマンライクは★5
子ども、それに関わる大人。ものの見方が一辺倒でない。読んでいて清々しい。
子ども時代の「今」が辛くても、乗り越えた暁には「幸せ」は訪れると思う。
中高生に読んで欲しいな。
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心が救われる短編。先生って責任重大だと思う。磯憲や久保先生みたいな先生に出会うのと久留米先生みたいのに出会うのとは、それからの人格や気持ちが違う。あちこちが繋がるので、何度も読み返したくなる。いつも思う。騎士人や亜矢のような子って絶対いるじゃない?そういう子がこういう小説読んだら どんな感想なんだろう。ちゃんとこの小説の良さを分かる子が増えますように。
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話どうしで少しずつリンクしていながら、どれもその短編のテーマを確立している。伊坂幸太郎さんらしい作品でした。
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相変わらずアハっと笑ってしまうフレーズがうまい!
手元において読み返したい一冊。
子どもにも読ませたい
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伊坂幸太郎はホンマに間違いのない作家
同作家の描く一人称の主人公は、言うなれば「良心の代弁者」。「僕」は常にどこか達観しており、価値観の異なる他者に対しても寛容的である。
ただし、達観していると言えど仏陀のように悟りの境地に至っているわけでも無ければ、寛容的であると言えどイエス・キリストのように隣人愛を体現しているわけでも無い。あくまで、人間の素朴な「良心の範囲内で」である。
それでも、自分は特別なヒーローではない、ある
日を境にそう悟った大多数の大人達にとっては
「せめてこうありたい」そんな慎ましい憧憬の対象となり得る、理想の姿なのだ。
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小学生に戻りたくなったな〜
学校で教えたい勉強以外のことが暖かく伝わる本
ゴッドファーザーごっこが最強に可愛い
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5つの話からなる短編集。
1話目の表題作を読み終わった時点で感動と興奮で震えた。
思えば伊坂幸太郎さんの作品は、先入観を捨てて、自分の頭で考えろ。自分の目で物を見ろ。というメッセージが込められたものが多い。
小学生から大人まで、その場で力を持つ者の意見に無責任に乗っかる人々の、その圧倒的な壁のような威圧力と顔のない暴力性に嫌悪感と閉塞感を感じた人は少なくないはすで、でもそこにどうやってヒビを入れたらいいのかわからず、あるいは抵抗することに疲れて、沈黙してしまった経験は、きっと多くの人に共通するものだろう。
今作はそんな思いに唇を噛んだことのある人たちにとって間違いなくとても痛快で、帯文にもあるように最高の読後感を残してくれる傑作である。
大人にはもちろんだが、小学校の高学年くらいの子にもぜひ読んでほしい。これから長い人生を生きる上で、きっと自分の心を守り支える強い防具となるはずの、素晴らしいメッセージがここにはあるから。
そして、この本を読んで大人になる子どもたちが多ければ多いほど、この先の世の中、いじめや、大人からの理不尽な暴力で泣く人たちが少なくなっていくはずだから。
ああ、感動と興奮のあまり普段と違う硬い文体になってしまいました。
小学生が主人公だし、短編集なので子どもにも読みやすく、でも大人だからこそ沁みる部分もあって、本当にいい作品です。
ラストの電器屋さんの涙に、私も泣きました。
伊坂幸太郎さんの作品には、もう信頼感が半端ないです。
表紙のjunaidaさんの絵も素晴らしく、装丁の美しさも際立っています。栞紐の色が学童帽と同じ黄色〜!とか、この紙質‼︎とか、私は装丁マニアではありませんが、やっぱり紙の本っていいなぁ、好きだなぁ、とうっとりしながら読みました。
この本の感動を、多くの人と分かち合いたい!と強く思った一冊です。おすすめします!
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伊坂作品は毎回いろんなチャレンジがあって面白い。今回だと、全て子供が主人公の短編集になっていて、これまでの短編集とは違う味わいがある。自分が子どもと関わる仕事をしているので、共感するところが多かった。
子どもを叱る時に大声を出したり、高圧的になったりする人は多い。自分も思い当たるところがある。でもこの小説は、その方法で本当にいいのかと問いかけてくる。
子供だけじゃなく、世の中には「なぜそんなことをするのか理解できない」という人がいる。そういう人とはなるべく付き合いたくないが、付き合わざるを得ない場合もある。その時にどう対処するのか。どういう心持ちで接するべきか。そんなことを考えさせられた。
何より、文章が読みやすく、テンポがいいのが伊坂作品。面白いのが大前提で、さらに人間について考えさせてくれるところが好きだ。
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当たり!
伊坂幸太郎の作品は、当たり外れがあると私は思っている。これは、当たりだった。
面白い。人生の捉え方、先生の捉え方等色々考えながら読んだ。
小学生にも大人にもおすすめ。
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このタイプの伊坂さんほんとすき。
心に沁みることばに溢れてる。
やさしい。
特別じゃなくても幸せに生きることは
できる。
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ようやく読めた「逆ソクラテス」。
敵は、先入観。
逆転の物語。
期待が高かった分、最初はうーんと言う感じ。大切なことを教えてくれるんだけど、小学生にしては大人びすぎでしょ。こんな話するか?みたいなことばかり思ってしまった。最近はもう少し現実に近い描写をする小説を読んでいたせいか、伊坂幸太郎ワールドを素直に楽しめなくなったのかな。
「やるだけやった」けど「勝てなかった」経験すらない私。まず、「やるだけやった」ことがない。いつも力を抜いて生きてる。私も逆転の物語を綴りたい。