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地銀支店長という仕事 ~どう動き、どう生きるか
著:中西 務
本書は、様々な規模の営業店の支店長や、エリア全体を統轄する役職を歴任した中で著者が行ってきたことや心掛けていたこと、失敗事例や成功事例を紹介し、「地方銀行の支店長とはどうあるべきなのか?」をまとめている。
支店長は、矜持を持って臨めば、地域のお客様を、部下を、そして自分自身を、より良いものに変えていけるポジションである。地銀の未来は厳しいと言われるが、それは支店長ひとりひとりがどう行動していくか次第である。
構成は以下の5章から成る。
①赴任店ではまず何をすべきか?
②人事に対するスタンス
③業績推進にどう取り組むか
④支店長の与信管理。事務管理、その他業務
⑤支店長はどうあるべきか?
上澄みだけをすくったような内容ではなく、その時、その場所での臨場感や息遣いまで聞こえてきそうな、じっとりと額に汗をかきながらのめり込むように読ませていただいた。
型もなくルールもない地銀支店長という仕事。もちろん一人で全てができるわけでも一人で決めるわけにもいかないものの、多くを委ねられた役割は著者がいう仕事というより「生きる」という表現が合っているのかもしれない。
その場所を離れ、過去のこととしてあらためて振り返ることにより見えなかった点が見える。厳しいや優しいの概念を超えた著者の生きざまに触れることが出来た。
ひとつ言えることは、著者と仕事が出来た職員の方は幸せだったと思う。そして多くのその職員の方は著者と働けて良かったと感じていると思う。自分との距離はまだまだ離れているが、必死に背中を追いかけたい。
まだまだ自分には出来ることがある。
仲間と共に。
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支店長という役職の引き継ぎ書的な一冊。役職の役割、やりがいのほか、結果を出すための実戦的な技も紹介されている。
赴任してから早期に数字で結果を出す意識について見直す機会になった。一方、昔のやり方から抜け切れていない感覚も受ける。年末の家族への電話エピソードなど、現代では逆効果になりえる仕事のやり方が紹介されている。おそらくだが、著者は家事や育児に関わらず仕事に集中できる環境だったのではないだろうか。
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支店長は未経験だが、「お客さん」なので、どのような事を考えどんなニーズがあるかを知りたくて手に取ってみた。
大きく想像を外れない内容ではあったが、丁寧に語られておりイメージしやすかった。
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筆者の支店長の仕事に対する熱量がよくわかる本だった。
リーダーシップ、マネジメント、戦略など、幅白い分野における筆者の考え、それに基づいた行動も示されており、非常に参考になった。
支店長になる前のポストの時、支店長になった時、支店長でいてる時など、あらゆる場面で何度も読み返したいと思った。