紙の本
一体何故か?
2020/12/23 21:12
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女が死んだ。
その理由は何故か。
美容整形外科医が故郷の知り合いから聞いた話が元で関係者を訪ねていく。
それぞれの主観で語られていく。
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ちょっとくどかったのかな。。やりすぎというか。たくさん出てくる語り手のクセの強い話し方もだし、登場人物が多くて混乱もするし、結局、え?ってなる感じで消化不良なところも。。有羽のいうママが死ぬ前に残した復讐ってなんだったの?そして最後のカウンセリングは本当にあそこで最後?意図的に切ったもの?うーん
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誰も救われないイヤミス。
肥満、整形、ダイエットと
盛り上がりはないが引き込まれた。
無性にドーナツ食べたくなる。
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登場人物が多く、人物相関図を書きながら読了。
ひとりの少女の自殺をめぐり、美容整形外科医の久乃が少女の関係者らから事情聴取していく独白形式の作品。
外見に纏わる様々なエピソードがでてくる中で外見への価値観の違いが事件を引き起こす契機となっていた。
美容整形がテーマの作品で、女性ならば特に興味深いのではないだろうか。
最後の最後で結末がひっくり返るのがさすが湊さんの作品。
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2022/05/09予約 35
国立図書館 リクエスト→引っ越しのため読めずに終わる
図書館で次にまわってくる、そのタイミングで現在のところに引越だったので、読みそびれていた。
インタビューされる人の語りで、話が進む。
湊かなえのよくあるパターンかもしれない。話が見えてくるまで、イライラしてくるようになった。
主人公の医師の橘久乃(途中でサノちゃんとかで登場)が小学校の同級生である横網八重子のうわさ話を聞く。
八重子の娘が、高校二年から学校に行かなくなり、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。八重子が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因?と言われている。
その自殺原因に納得いかないところ。
一番の悪者である八重子の娘の実父のエピソードがほぼないこと。
橘久乃がカンボジアでは感銘を受け医者になろうと決意したのに美容外科医になること。
なんか腑に落ちない。
そしてお話の当たり前だが、久乃はとても美人だということ。
多分内容を忘れてしまいそうな本。
インタビューに出てくる人が、個性的すぎる人ばかりで、しかもイヤな感じ。私には読後感のあまり良くない話で、でも好きな人には刺さる本でしょう…
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多方面から見る、個人の考え方や捉え方がとても生々しく、複雑な気持ちになりました。
湊かなえ先生特有の表現だったのではないでしょうか。
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星はなし。湊かなえの新境地なのか?
単なる筆休めか?読むに耐えられない。
非常に残念。
勿体無いから読了を心がけているが、斜め読み、そして、やめた。
余りにもつまらなく響かない。
最悪の作品、無残だ。❌
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まず、八重子と有羽の区別がつきにくい、ママとお母さんに混乱する、久乃の目的がイマイチなんなのかよくわからない。
イヤミスというより訳の分からないモヤモヤ感が残った。
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ある少女の自殺。その自殺の背景とは。彼女をとりまく人たちが、一人語りをすることで徐々に浮かび上がってくる、少女の像。最後に明かされるその真相があまりにも衝撃すぎて、眠れなくなった。やっと眠れたのは朝方。外はようよう白くなりゆく。
先日の王様のブランチで、ネタバレすれっすれで紹介されていた本作品。湊さんもリモートで出演されており、この作品についての想いを語っておられました。
本中に何度も出てくる、ドーナツ。それは、真ん中が空洞になっているという珍しい形状から、比喩にも使われることが多い。ドーナツ化現象、とかね。この作品においても、ドーナツは「甘くて美味しい」以外の意味合いを持つ。王様のブランチで湊さんは「人間が誰かを見る時、その誰かの表面しか見ていない。中心の部分を見ていない。ドーナツはその象徴である」と、そうおっしゃっていた。
「流浪の月」でもそうだったのだけれど、人は、一部の情報やその人の見た目から、勝手にイメージを切り貼りして、物事の、事件の全体像を作り上げてしまう。
今回、こんな出だしから始まる。
“田舎町に住む女の子が、大量のドーナツに囲まれて自殺したらしい。モデルみたいな美少女だとか。いや、わたしは学校一のデブだったと聞いたけど―”。
作品が美容整形をテーマとしていることは帯を見ればわかる。なので読者に、「ははーん、きっと体型にコンプレックスを持った女の子が美容整形を行ったものの、完成したその見た目に納得がいかず、さらには罪悪感まで芽生えてしまって自殺を図ったのでは」と、そんなイメージを与える。いや、あくまでわたしがこの作品を手に取った瞬間の、安直なイメージであることを認める。にしても安直すぎる。
そして本作品を読み終えたタイミングで、ビリー・アイリッシュの、ボディーシェイマー(わたしは初めて知った言葉でしたが、「他人の体を中傷する人」という意味だそうです)に対する「Not My Responsibility(私の責任ではない)」というメッセージ動画のことを知った。
(https://spur.hpplus.jp/culture/celebritynews/202005/28/EhUkhhA/)
こちらの記事には、動画だけでなく日本語訳もついているので、動画だけでなく歌詞の方も、是非見ていただきたい。
この曲やメッセージが、本作品とまるっきし重なったわけでは、もちろんない。
けれど、太っているというだけで「自分で自分のことを管理できない人」というレッテルを貼られ、なぜか見下されていい対象になることがある。それによって、太っている側は口を閉ざし、見下した側だけが饒舌になり、それは傍から見れば「太っている側が何も言えないのは見下した側の言っていることを否定しないからだ」ということになり、結局は見下した側の言っていることが事実となってしまう。
そんな構造に、この曲はもの申してくれていて、作中に出てくる人に聞かせてあげることができたらな、とそんな風に思ったわけで。
ただ、普段わたしたちが無意識にしている決めつけや視野狭窄を払拭してくれる、という点では「Not My Responsiblity」も「カケラ」もおんなじだ。
本を読んでいると時折、こうした奇妙な偶然があったりして、ものすっっっごく刺激を受��る。
そしてこんな風に、誰かに話したくなる。
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インタビュー形式の独白により、大量のドーナツに囲まれて自殺した女の子の真相を辿っていく話。
美とは何か、太っている、痩せているとは?
やるせないながらも面白かった。
(図書館)
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私に欠けているもの、全部ちょうだいよ。主人公?久乃、サノちゃんの周りの人たちが語る言葉で物語が進んでいく。主人公はプロローグとエピローグでしか語らないのだ。その進みかたがクセになった。ドーナツ、ドーナツ、ドーナツ、読み進める度に広がる甘味と深まる苦味。美しいとはなんだ?
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「大量のドーナツに囲まれて自殺した女の子」というパワーワード。
何があったんだ。何をどうしたらドーナツに囲まれて命を絶とう、なんて考えるんだろう。
動機は?目的は?方法は?いくつもの「?」が浮かぶ。
だけど、そうそう簡単に答えのヒントはくれない。遠くからじわじわじわじわと近づいていく感じ。
美貌の美容整形外科医久乃への、それぞれの語りだけで物語は進行していく。
脂肪吸引を頼みに来た元同級生、地元の後輩にあたる格下アイドル、高校時代の元カレとその息子、元同級生の妹で自殺した女の子の中学時代の元担任、自殺した女の子の高校時代の元担任、元同級生で自殺した女の子の母親、そして本人。
それぞれが語る、自分の話、そして自殺した女の子の話。
少しずつ、少しずつ、見えてくる事実、あるいは女の子にとっての現実。
美しいこと、あるいはい太っていること、痩せていること、その外見、つまり外にいる他人の認識と本人の意識。
うーん、面白いなぁ。人の内側からにじみ出てくる狡さとか小ささとか怖さとか、そういうのをじくじくと見せつけてくるの、サイコー。やっぱり湊かなえはこうでなくっちゃ。
ここしばらくいい人系の話に寄っていた湊小説。こういう湊小説が読みたいんです、私は。
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こんな本、他の人には紹介できませんね。女性に薦めて、もしその人が少しでもふっくらしていたら「何?私が太ってるって言いたいの?」とたちまち断絶。痩せていれば「性格悪そうってか」とこちらも絶交。男性では伴侶や彼女にドロドロとした怨念を感じてしまうだろうし、シングルなら女性に恐怖感を覚え、生涯彼女もできないかもしれない。
この話はそれほどまでに女性の容姿や性格に対する意識を浮き彫りにする。またそれがどんな人の心の中にも多かれ少なかれ存在するであろうことが、話の怖さを盛り上げる。
一人の顔立ちは綺麗だが、たいそう太っている少女が自殺(たくさんのドーナツに囲まれていたという)した事件の真相を、その少女をカウンセリングしていた美人女医が少女の関係者にヒアリングして突き止めるという内容の小説。
人間というものは、いかに自己を正当化するかが、この本を読めばわかるが、誰しもがそうなので世の中の事件の真相など、他の人には正確には判断できないだろう。
読み進めるにつれ、どんどん嫌な感じになって来て(この著者だからね)なんかもう先を知りたくないと思っても、頁をめくる手は止まらないという本です。
カケラか…。私はエビローグを読んでも全く救われませんでした。
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久しぶりに湊かなえさんの新刊買いました。最近は新聞紙上のエッセイばかり読んでいて、先生の人となりの方に親近感抱いていました。小さな専用スペースで今作も書かれたんだなあ、と思い浮かべながら読みました。
今作も人のドロドロしたところが次から次へと、、。定番の独白シリーズですが、実に濃い。様々な場面があぶり出され、一言ももらさず読み尽くしたので疲労感すら覚えました。人名がたっぷり出てくるので、読みながら相関図書いたほど。サノちゃんは、結局何をしたくて色々話聞いたんでしょうね。エピローグ読んで、考えさせられました。「いざという時、何が助けてくれる?」とか「今の世の中、失言した方が負け」とか、刺さるワードもたっぷりでこれぞ湊かなえワールド。ドーナツが散々登場するので食べたくなりましたね。どこかとタイアップしてもいいかもー。
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ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっていた、という帯にそそられた。たくさんの登場人物たちの独白で話がつながってゆく作品。美意識に対する考え方、幸せの条件、心の拠り所はどかなのかを問うようなミステリー。終わり方はすこし拍子抜けした感じ。