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題名の「彼ら」とは、ビートル、ボブ・ディラン、エルビス・プレスリーの事。
著者が「彼ら」のDVDを観て、それらについて書いている。
ただ、彼らの全ての映像作品が紹介されているわけではない一方、彼ら本人が出ておらず、彼らをモチーフにした作品も紹介されているところがユニーク。
特にビートルズにおいては、彼らの主演作は一つも紹介されておらず、コンサートやTVショー出演時をまとめた映像と彼らをモチーフにした作品のみ、というところに著者の強いこだわりを感じた。
ディランについては、これはDVD等として発売されていないので仕方ないが、ローリング・サンダー・レビュー・ツアーが紹介されていないのが、何とも残念。
プレスリーについては、私はあまり詳しくないので省略(笑)。
ところで、内容とは全く関係ないが、本書を読んであらためてマーティン・スコセッシ問題が浮上。
上記のように、「マーティン・スコセッシ」表記が主流だが、「マーティン・スコシージ」表記もたまに見かける。そして、本書では新たに「マーティン・スコールセッシ」表記が登場。
混乱は深まるばかりである。
加えて本書では、「デモ・テープ」を「ディーモ・テープ」とも表記。英語の発音的にはそれで正解なんだろうけど、そこは「デモ・テープ」でいいんじゃないですかね。
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ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリーが関連するドキュメンタリーと劇映画についての分析。それぞれは興味深いが、劇映画ならそれだけに絞ってもよかったのではないかと思った。
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なんだろう?期待外れだった。
コンセプトも写真もカッコイイのに。
文章が入ってこない。
難しいのか何なのか。
私には全然ダメだった。
エルビスのところは読めなかった。
でも、
リンゴスターの写真がカッコ良くて、
かろうじて星2つ!
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すでに伝説となった、語りやすそうでなかなか自分の言葉で語るのは難しい3人のミュージシャンを果敢に語るエッセイ。映像作品を手がかりに片岡は肉迫を試みており、しかしノスタルジーというか昔話(そして自慢話)に陥る陥穽をうまく避けて自身のフィールドに引き込んでいるのはさすがと思う。困惑気味に日本のプレスの誤訳に物申し、微細な知識を繰り出しマニア心をくすぐる。良かれ悪しかれ音楽批評の本ではなく、片岡ワールドの亜種として高い水準の達成を示したものとして読めると思った。繊細なセンスで自身の中に生まれる困惑と対峙している