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ハッピーエンド好きにおすすめ
2023/08/10 17:14
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投稿者:リオボカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれが行き詰まりのようなものを感じている作家と編集者が出会い、ヒット作を生み出す、というような展開かと思いきや、最後に意外なタネ明かしがあり、もう一度読み返してしまいました。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルが不思議な感じだったのですが、作者に好感を持っていたので読みました。前半は、どういう事なのかなあと思いながら読んでいると、だんだん面白くなってきました。後半は、一気に読めました。
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作家が作家や編集者を書くのって難しいのだろうなぁ。50歳の作家と編集者が交互に一人称になるのだが、あれ?そういうこと?と思う展開。ちょっと分かりづらくて戻って読み直したり。横尾の人柄と弓子の関係がいい。小野寺さんのかく人物は人間性あるから好きだなぁ。
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小野寺さんの作品は どれもテンポがよくて 読みやすくて 好きです。
作家さんと 編集者って こういう関係なんですね。でも最後に来て えっ?そういう事だったの?ってちょっと混乱。
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鳴かず飛ばずの50歳の作家と医者に慣れなかった編集者の物語。
・三月の横尾成吾
・四月の井草菜種
・五月の横尾成吾
・六月の井草菜種
・七月の横尾成吾
・八月の井草菜種
・九月の横尾成吾
・十月の井草菜種
・十一月の横尾成吾
・十二月の井草菜種
・一月の横尾成吾
・二月の井草菜種
映画化された作品も1本出してるが、売れっ子とまではいかない作家・横尾成吾が、新作を没になり、新しく担当になった編集者・井草菜種。
攻めもしないけど、芯はしっかりとした二人が、大切な友人のことや、恋人との関係性を進めながら、生き辛い世の中を漂う。
という作風だろうと思っていたら、それが作品だったというちょっとどんでん返しモノ。
小野寺さんにしては珍しい作風。
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50歳を目前にして最低限の生活を送っている売れない作家。出版社でまだヒット作を出したことがない新たな担当者がタッグを組む。ヒット作を目指し、作家と編集者が互いの目標に向けて邁進する。
上手いと感心する作品ではないが、爽やかさがある。
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作家、横尾成吾、50歳。就職して2年で辞め、長い投稿時代。デビューしても一作だけ売れただけ。1個29円の豆腐を食う。編集者井草菜種、親が医者だから医学部受験するが全敗。文学部を経て大手出版社の編集。前の担当から横尾を引き継ぐ。横尾と井草の章で交互に描く、作家と編集者の話。
「ひと」「ライフ」「縁」「まち」で感じた「とてつもなくええ人」の話とは若干違うので以前に読んだ小野寺作品のほんわかする感じはやや薄い。しかし、そういう期待を無視して、リアル(売れない)作家の生活を赤裸々に描写した小説だと思って読めば急に面白くなる。
横尾は毎朝目覚めると、言う。
「無駄に想像しない、無駄に休まない、無駄に求めない」
むむむ。なんか深いぞ。つい明日とか来週とか来年とか先の事を想像しイライラするけれど、それは無駄な事なのだ。
横尾には学生時代からずっと付き合いのある友達が一人だけいる。溝口弓子。
「弓子も同じ文学部だから、ではないと思う。できるのは、弓子が弓子だから。あれ好きこれ嫌い、ではなく、自身の好みとは別にきちんとものごとの価値を見極められる人だからだ。」
こんな話を読むとNの事を思い出す。東京都某区内の小学校から各二名ずつ派遣して理科の研究をさせるだかのプロジェクトメンバーに選ばれた。というより担任から強制させられた。で、毎週土曜日午後、とある小学校に集合させられることになったのだ。男子2名、女子2名でとっても仲良くなった。仲良くなりすぎて研究はあまり進まなかった。その同じ研究グループにいたのがNだった。別の小学校に通っていたけれど、 後に同じ中学に通うことになった。自分は同じクラスの子を好きになったり、その子が自分の事を好きだったりして春を謳歌したり、またふられたりしてた。そして同じ塾に通っていたNに告白したり(自分で言う度胸がなかったので、友だちに言ってもらった。恥ずかしい)そしてふられた。中2ではまた別の子を好きになったり、別の子に告白されたり。こう書くといかにももてていたかのようだが、実際もてていたのだよ、えっへん。(しかし後の人生ではそれほどもてなかった)そして時がたち、中3の時Nに告白された。しかし、断る。(この辺の経緯は面倒なので割愛)高校は別の所に行った。大学も別。彼女の事など忘れていたのに、大学で関東のサークルの集まりに行くと、いた、Nが!どういうわけか、それから彼女と急速に仲良くなった。お互いに彼氏彼女がいたのも良かったのだと思う。大学一年からずっと、怪しい関係に一切ならないのに、毎晩電話するような大親友になれた。親にも弟にも友達にも言えない、彼女にも言えない事をNには言えた。たぶん彼女も彼氏には言えない事を俺には言えたのだろう。
でも、今はもう言えない。彼女は死んでしまったからだ。そういう意味では主人公横尾の方が、なんというか、マシだとも言えるかも知れない。
冗長な文章で失礼。
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作家の横尾成吾はここ数年、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。50を前にそろそろ出版社から声がかからなくなるのでは、との不安を感じていた矢先、担当編集者からボツを食らわされ、不安に拍車がかかる。書くことを何よりも優先し、ずっと一人で生きてきた横尾。大学からの友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の新しい担当になった井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、もう後はないと気は焦るばかり。菜種は、自身同様長く停滞中の横尾と本気で向き合いはじめる―。
初めて読む作家。実際の小説家と編集者の関係がどうなのかはわからないが、お仕事小説として読んだ。
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本屋大賞ノミネート作品の「ひと」「まち」
などで知られる小野寺史宜氏の、エッセイだ
小説だか分からない、作者の日常を切り取っ
たような作品です。
50歳の独身作家が、編集者と一緒に前向きに
新作に取り組みます。
著者の作品によくあるように登場人物はどこ
か人生に達観しているものの、その日常の積
み重ねによって着実に前に進んでいきます。
「真面目にコツコツと生きることは決して無
駄にはならない」と、そんな勇気を与えてく
れる一冊です。
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前作より面白かったです。小野寺さんがいつもと違うように書こうとしていることが伝わってきて、新しいパターンにドキドキしました。
それなのに、それなのに!最後の展開が何ともいえなくていつも以上にがっかりしました。
(小野寺さんは何も悪くない。小説にも出てきたけど、プロデュースしなかった編集者が悪い!!)
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最後の決断は小野寺さんの作品を読み続けている人なら
わかる選択だが
インタビューでも反転というよりもベクトルをずらしたかったといってた
そして最後タイトル通り
50代の作家と彼女に振られて一発当てたい編集者の
作品が売れて終わりじゃなくて
書き続けるにはどうしたらいいか、日々が続いていく大変さみたいなほうが
伝えたかったのだと思う
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とくに事件やドラマティックな展開があるわけでは
ないのだけれど、新作は必ず読みたくなる。
小野寺さんの作品の不思議。
感覚で言うと
だれかのルーティーン動画を見ているような。
完全に中毒だ。
やめられない。
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あー、またこういうやつかぁ。うむむ。もう一回ササッと読みたくなるんだけど、我慢。
小説家ってやっぱりすごいなというのと、何を仕事に選ぶかって、やっぱり大きいことだな、とじわじわ感じる。
2020/7/26読了
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作家と編集者がそれぞれの立場から一つの作品を作りあげていく。
人を書くと言う作家らしく、作家自身や編集者の私生活、人となりがよく分かる。
食っちゃ寝て、そして書いて!そこには拘りがある。
終盤になって、この作品のカラクリに気づき、してやられた感がする。
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とてもリアルな話なのかな。作家と編集者の関係性がよく分かった。無駄なことなんて何一つとしてないんだと元気を貰った。