紙の本
良い暴力団はいない
2020/07/18 17:50
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年暴力団を担当している警察官の告白。
壮絶な戦いで、無実の一般市民にまでその被害が及んだ許せない行為である。
暴力団を肯定するつもりは毛頭ないが、女・子供や一般市民までも巻き込むとは任侠ではないのではないと思います。
一方で、子供を守るために多くの一般市民が怒りを持ち恐怖と戦いながらも、警察とともに暴力団事務所への抗議パレードに参加したことは大きな拍手をお送りしたいと思いましたし、正門内に黒スーツの約70人がパレードを威圧している場面で、著者がマイクで警告を発し、組員が慌てて正門のシャッターを閉めた場面は痛快でした。
泣く泣くカットされたとの部分も、ぜひ読みたいと思います。
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どこの県でも起きていそう
2021/02/14 10:45
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
北九州・福岡にある「工藤會」と、福岡県警の熾烈な闘いをまとめた一冊。
手放しで県警を褒めている訳でもなく、汚点というか、内実も記している点は興味深い。
紙の本
警察官の熱き想いが伝わる1冊
2020/06/12 21:15
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
41年間、福岡県警を勤め上げた著者が、自ら暴力団の犯罪に取り組んだ経験を、惜しみなく書き上げた1冊です。
暴力団の横暴は許さない!という著者の警察官としての熱き想いが伝わる内容になっています。
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【暴力団は壊滅できる!】警察官人生を通じ暴力団対策とりわけ凶暴として知られた工藤會対策に従事した刑事が明かす、暴力団との戦いのこれまでとこれから。
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著者は福岡県警に永く勤め、暴力団対策に関する仕事に長く携わった経過が在るという。元警察官である。
本書は、永く携わった警察での経験と見聞、そしてそれを通じての啓発活動に関連する事項等、貴重で興味深い情報が詰まっている。永く難しい仕事に取り組んだ方の経験談に耳を傾けるような具合の文章で、なかなかに読み易く、引き込まれる。
著者は北九州市の御出身で福岡県警に警察官として奉職したそうだ。北九州市と言えば…申し上げ悪いが、全国的にかなり悪名高い暴力団の活動の件が少し知られているかもしれない。正にその、かなり悪名高い暴力団との闘争というようなことが本書の話題の軸である。
警察による対峙、対応の経過というようなことが主軸の第1部に対して、暴力団対策の啓発活動に関連する事項に軸を少し移すのが第2部だ。著者は警察を退職した後、<暴力追放運動推進センター>で活動されているとのことだが、或いは本書はそういう活動の一環という性質も帯びるのかも知れない。
警察官が携わる事案や事務には色々な性質の事柄が在り、著者も幾つかの事柄を経験されているようだが、30歳代から退職までの永い期間で暴力団対策関係に携わった期間が最も長い。その期間は、昭和の終わり頃の暴力団の抗争等が随分と伝えられていたような時期から、暴力団の追放というようなことで色々な動きが在った時期に重なる。そういう平成時代の中での“業界”を巡る変遷が少し興味深い。
著者を含む人達が対峙した、北九州市を本拠地としているという悪名高い暴力団は、無差別的に多くの人達に重軽傷を負わせるような惨い振る舞いや、暴力の刃を暴力団関係者以外に振るってしまうようなことを随分と仕出かしている。そういう「先鋭化」の経過も本書では判る。
そういう「先鋭化」してしまった暴力のことが伝えられ、「彼らの暴威」は広く高まってしまう訳だが、それでも「プロの恐喝者」が「プロ」であるのはどういうことなのか、著者は冷静に説いている。
あとがきの部分で、著者は「力無き正義は無力である。正義無き力は暴力である」という俚諺を引いているのだが、警察の暴力団対策の取組みというのは、正しくこの俚諺を深く意識すべきモノなのであろう。
色々な意味合いで、広く御薦めしたい一冊だった…
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警察小説が好きなので読み始めたが、リアリティがありすぎるのか事実描写しかないからなのか、途中リタイヤ。現実はそこまでドラマチックでもなければ、どんでん返しもないということ。
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タイトルにひかれたけど、県警側から見た綺麗ごとのように思えた。新人警察官とかは面白いと思う。なんか教科書みたいだった
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ざーっと流し読み。それちゃうんだけど以前見たテレビのドキュメンタリーが出てきた。あの丁稚奉公みたいな子ヤクザやめてた事言わないと。テレビ屋さん。
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ヤクザの実態と思われる話が興味深かった。
取り調べ録画の功罪の議論も新鮮であった。
但し、共謀罪などの成立に賛成の立場で、反対派に向かっては、
「警察が恣意的に市民を抑留するなんてあるはずがない」
のような、理由にならない意見であった。
政治的に権力を持っている者は捜査されない警察や検察の実態を捉えていないと思われ、星一つ減。
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日本一の武闘派暴力団工藤会との激闘。
いや。
生々しすぎてすごいんですけど。
北九州のかつての治外法権感、ただそれは、恐らくそれはそれで安定した秩序であったはずで、当たり前だが真っ向から切り込んだ警察は凄い。
工藤会だけでなく、他の広域暴力団も含めた、頂上作戦の警察本気度は国家の力の凄さを感じてきた。
震災時とかの山口組とかの炊き出しの話は、そうだよね、と思ってはいたが、その資金が全く、違法無法な方法で集められたものだということを忘れてはいけないのだった。
ただ、暴力団=魔女という法律の運用は効果的ではあるが、どうにもそこの疑問が拭いきれないのも事実。