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タイトル通り「青くて痛くて脆い」作品だった。
主人公痛かったなぁ。
同年代だったら、感じ方が変わり共感できた部分もあったのかもだけど。
でもこの人の作品って、なんか綺麗だから不思議と痛々しい感じも嫌な感じだったりしないんだよね。
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これまでの住野よる作品としては少し年齢を上げてきた。
大学時代を過ごしてきた人達からしてみたらぐっと胸を締め付けられる思いを読むことで体感するのできる。
大学入学時、人との接触を避けていた田端は、空気を読まない秋好と出会う。二人はモアイという団体を立ち上げ、田端は秋好と活動を続ける。しかし、3年の後、田端はモアイにはいなかった。二人になにが?モアイとは?
ミスリードあり、青春あり、それぞれの痛みが胸をうつ。
ラストシーン、青くて痛くて脆い二人の出した答えは…。
いやー、田端の幼さよ。
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学生以上社会人未満の時期ってこんな感じ
だったんだろうなぁ~としみじみ思う。
本のタイトルそのままで青い!痛い!
そして予想通り・・・いや予想以上に脆い!
異性や同性に問わず、微妙な距離感で
成立した関係って良くも悪くもその距離感
以上に近くなったり遠くなったりせず、
何かあっても熱くも冷たくもならない
ものなんだと読んでいて思いました。
ただ作中で川原さんが言っているように
人と人の距離感って他人にはわからず、
楓と秋好の場合はお互いの距離感の
相違が後々の原因だったのだと思う。
この年頃の男子学生で秋好みたいな
距離感だと勘違いしちゃうのも無理ないし、
楓のルールが途中で破綻してのもわかるが、
楓の行動には男の私でもちょっと引いたwww
ただ、後で楓が語っているようにその年齢で
そういった後悔をしておくのも人生において
必要なのかもしれない・・・
後は、ヒロの正体が途中でわかった時は
まったく予想していなかったので
びっくりして読み直しました。楓の中で
別人になったっていう認識だったんだろうな。
とりあえず読み終えて最後にいい方向に
行きつつも楓のその後の対応がまた
おかしな方向にいかないかが気になりました。
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話の展開や心情の表現がとても細かく曖昧なところもきちんと伝わるように描かれていてどんどん読み進められた。
その分、最後はもっと丁寧に裏まで書いて欲しかった。
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星4.5
タイトルの付け方がすごく上手い。
読み終わった感想
「わぁ〜青いなぁ。
痛々しいし、脆いところもあって…
タイトルのまんまやないか。」
一人で突っ込んでしまいました。
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ミステリ的な要素も最初はありますが、よくある手なのでミステリだと思って読むことはお勧めできません。
しかし、サスペンスとか言われると?です。まぁ映画と原作は似て非なるものなので。
さて、この作品は一言で言うと、いわゆる意識高い系の、つまりは周りからウザがられる人々の周りに居る人のお話です。
他人からみれば、どっちもどっちなんですが。
原作を読んで映画を観るかと言えば、微妙です。
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てっきり恋愛モノだと思って読み始めたのだけれども、どうやらそうではない方向に物語は進んでいく。住野よるさんはどこかねじ曲がった人物を描くのが上手いと思う。すごく鬱屈しているんだけど共感できる部分もあるような、そんな人物を。
傷付くことで感じることがある。傷付けることで学ぶことがある。まさにタイトルがストレートにテーマとして表現された作品。最後の一文が響く。
それにしても読んでいると大学生に戻りたくなるなぁ。
そして、ダメな部分は他の誰かに補ってもらえばいい、というニュアンスの言葉も響く。夫婦生活で特に実感する言葉です。誰にでも得て不得手があるからこそ人は協力して何かを成し遂げるのだと思う。
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前から気になってた作品。文庫化になったので手に取る。
上手く言えないけど、この拗れた感じが、どう表現したら良いのか言葉が見つからない。
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まだまだ青くて痛い、自己中心的な自分に刺さる話だった。
気付かぬうちに自分を正義と思い、人を正しい方向に誘導しなければ、そんな考え方を自分もしてしまっている気がする。
人は簡単に傷ついてしまう脆い生き物なのに、取る行動は簡単に軽率で浅はかなものになり得る。
心に刻んでおかないと、自分もまたやってしまうかもしれない。
==
著者は大学生の弱さ、バカさをうまく書いてると思った。カッコつけていても所詮大学生で人間関係もやりたいこともそれほどうまくやれていないところとか。若者こそ刺さる話。
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またしても、脆く青々しく痛々しい作品!
今回強調されていたのは、痛々しさに思えた。青春とは言い難い内容。
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「その時もう一度、ちゃんと傷つけ。」
この一言が強く、心に刺さりました。
人の目を気にしたり、誰かから嫌われることを恐れて愛想笑いを浮かべて過ごすことも多かった学生時代(そして今も…?)。
当時この本と出会いたかったです。
様々な青くて淡い感情が混ざってしまい、誰かを傷付けてしまったり、傷つけられたと思い込んだり。
それでも、もう一度傷付いてでも向き合おうとする主人公の最後に勇気を貰いました。
住野よるさん、やっぱり好きな作家です。
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これまでにした間違った選択は変えられない。これからできることはその間違ったと思った選択を正解に変えることだと、主人公を見て思った。
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楓の想いが溢れる描写も他人の言葉からものを感じ取る描写も、私まで色んな感情が溢れ出る…。感動したとか苦しかったとか明確に言えない気持ち悪さ…でも嫌じゃないこの感覚…。読書の醍醐味でもあるかもしれない。青くて痛くて脆い、って最初は青臭くて痛い子と思われた寿乃かと思ったけど、楓のことを指していたのかな?とも思った。
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表紙の絵やタイトルからなんとなく青春群像劇系かなぁ〜なんて想像していたのですが…う〜ん、予想とは全然違いました。もっと若い頃に読んでいたらまた違った印象を持っていたかもしれないけれど、主人公・楓の行動の原動があまりにも勝手すぎるもので読んでいてずっとイライラ…。ラストでそのイライラを解消してくれることを期待して読み進めたのですが、残念ながら完全には解消されず…。でもイライラした原因はきっと自分にも身に覚えがあって、いろんなものが突き刺さってきたからかもしれない。「青くて痛くて痛かった」です。秋好視点の物語も読んでみたいなぁと思いました。
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過去を美化して主人公だけの時間が止まっている。その間周りは動き続けていたのに。
そのことに気がつかず、気づいたときには傷つき、自分を守るために相手を傷つける言葉でまくしたててしまう。
あとになって本当のことに気づき、相手を傷つけてしまった自分に後悔と恥が襲ってくる。
そんな青春の痛くて脆い心を描いた作品。
最後の一文が
ちゃんと傷つけ。
で終わっている所がまだ青くて脆い者へのメッセージを感じる。
誰しもが誰かを間に合わせに使う。間に合わせって心の隙間を埋められる、心の隙間に必要とされたってこと。誰しもが空洞を埋められる人。