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紙の本
昭和50年初版発行の短編集
2023/11/30 11:56
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
文体もストーリー展開も、何だか新鮮に感じました。あかん男、あかん女、いつの時代も男女の関係は複雑であり、また、単純であるのかなと感じました。
電子書籍
それでも味のある「あかん男」
2020/07/19 13:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏凪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通り、この本に収められた男性というものは、ことごとく『アカン男』ばかりだった。
たしかにこういう人いるよね、と共感もできてしまう、どこにでもいる男達の物語が収められた一冊。その中で最も「あかん」と思ったのも、気に入ってしまったのも、最後に収められた『かげろうの女』というお話である。
自分の感情に正直で、感情のままに他所の女のところへ突撃していくような激しさのある女性。このお話は、一話目のあかん男にもぜひ読んでいただきたい。すべての女性がここまでとは言わないが、女性とはそのようなエッセンスを持っているものであると知ってほしい。それをうまく押し込めたり折り合いを付けたりして、やっと彼の探し求める女性像になるのだ。と、私は思っている。
相手に対して寄せたり離れたり、波のように変化していく感情は読む者にとっては楽しいし、共感する部分も出てくる。そして、人間関係の複雑さ(好きか嫌いかだけでは割り切れないもの)は、ずっと昔から人の心を揺さぶり続けて悩ましくもさせるのに、どうしたら心穏やかになれるものか万人共通の答え・解決策も見つからないということを思い知らされた。もう諦めて、それこそ折り合いを付けていくしかない悩みなのかもしれない。
歴史が繰り返すように、人の心の在り方もそう簡単には変わらない。
文明がいかに発達し、人が進化したとしてもどうにもならないものなのかもしれない。
その複雑で厄介なものというのが「情緒」というしっとりした言葉の正体なのだろうか。
と、考えてしまうとうことは、あかん男という存在はそれはそれで味のある、面白味のある男なのかもしれない。
紙の本
あかん男
2020/06/16 10:22
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ男性として共感できる笑える話です。大阪出身なんで田辺さんのユームアには全然違和感がありません。大阪人のどんくささや、アホさ加減が巧みに、また現実的に表現されて面白い本でした。
他の地域の方が読むとつまらないかもしれませんね。
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