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老人と海 みんなのレビュー

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みんなのレビュー290件

みんなの評価3.9

評価内訳

290 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

一度は読んでおきたい名作だ

2022/09/08 16:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「古典」の定義はなかなか難しい。
 「広辞苑」には「昔、書かれ、今も読み継がれる物語。
 転じて、いつの世にも読まれるべき、価値・評価の高い書物」とある。
 池澤夏樹さんは「ずっと前に書かれて今まで読み継がれてきた立派な本」と書いていたりする。
 やっかいなのは、「昔」や「ずっと前」だと思う。
 例えば、樋口一葉の文章など現代の読み手には少々読みにくいものになりつつあるが、
 古典と呼ぶ人は少ないのではないだろうか。
 夏目漱石もしかり。

 では、ヘミングウェイの『老人と海』はどうだろうか。
 1952年に発表された、ヘミングウェイの代表作ともいえる中編小説。
 彼はこの作品によってピューリッツァー賞とノーベル賞を受賞したぐらいだから、
 「価値・評価の高い」作品であることは間違いない。
 でも、1952年って、昭和27年だもの、「昔」ということはない。
 だけど、なんだか「古典」の風格もってるし、光文社古典新訳文庫に入っているし。

 新潮文庫版は令和二年に高見浩さんの新訳でリニューアルされ、読むやすいと評判がいい。
 本文はその新訳版でわずか135ページ。
 プロット風にいうと、「老人が海で巨大カジキと格闘する話」になるのだろうが、
 大きくは四つにわかれる。
 プロローグともいえる始まりで、老人と彼を慕う少年の交流、
 そして海に出た老人が巨大カジキをしとめるまでの戦い、
 三つめが仕留めたカジキをサメに食べられてしまう顛末、
 そして村に戻ってきた老人を癒す少年の姿を描いたおしまいはエピローグといえる。
 簡潔な文体、巧みな構成、息もつかせない漁の様子、そしてサメとの攻防。
 さすがに名作、傑作といわれるだけのことはある。

 これは「古典」であろうがなかろうが、読んでおきたい一冊には違いない。

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紙の本

老いと不屈さと達成と(一括りにすれば、人間の尊厳ということか)

2022/05/07 02:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

読まねば読まねばと思いつつ幾十年。本日ようやくこの名作を読了。前半は正直だるかったが、後半の巨大カジキそしてサメ群との斗いはさすがの描写と迫力。(但し、舟上での老人の動作などについて、正確には理解できなかった訳も箇所として多々あり。)最後部の少年との交情場面も感動ものでした。ただ読み浸るだけでも充実した読書体験が得られますが、人生における老いや不屈さ、荒々しい自然との交情や生の意味、等々について、ある意味「祖型」的な構造をもった大変優れた小説として、読者の人生において何度も反芻的に脳裡に浮かぶであろう傑作であるとも感じましたね。

「「だが、人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」老人は言った。「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」」(109頁)
「こいつは一人の男が優に冬を越せるだけの稼ぎになる魚だった、と思う。」(117頁)
「「なあ、半身の魚よ」老人は呼びかけた。「変わり果てた魚よ。とんでもない沖合に出てしまってすまなかったな。おかげで、おれもおまえもさんざんな目にあった。でも、おれたち、けっこうな数のサメを殺したろうが。他にもたくさん痛めつけてやったし。おまえはこれまでに、どれだけ殺した? その槍のような嘴、だてに備えてるわけじゃあるまい?」」(122頁)
「だが、夜半になって、老人はまた闘いを強いられた。・・・ それが、襲来した群れの最後の一匹だった。もう食らう肉もなくなったのだ。・・・ つくづく、やられたな、と思う。もうどうしようもない。・・・ もはや何の思いもなく、いかなる感情も湧かない。もうすべてが過ぎ去ったのだ。いまはただまっとうに頭を働かせて舟をすべらせ、母港に帰り着ければいい。」(125~6頁)

なお、解説にも登場するかのアドリアーナ・イヴァンチッチ嬢のスペルは「Adriana Ivancich」です。ネットで検索すると、その姿を画像で拝めます。

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紙の本

老人とサメの戦

2023/05/07 08:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まぐとろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

海のために人生注いだ少年と、老人の釣り小説
何故かヨルシカとコラボってたことには驚いたけど、内容としては一日一日何も魚取れなかったけど、ある時、急に大物を釣り上げるところが良かった

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紙の本

老人と海

2022/06/25 10:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノーベル賞受賞作品最高です。

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紙の本

長い航海

2021/11/23 17:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おさしみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

緩やかでありながらも激しさや暑さを感じる描写にすぐに引き込まれました。
広くて深い海で生きるカジキと老人のやりとりは驚くほどに鮮明で美しかったです。互いに譲らずに生きていくことの強さも、優しさも、謙虚さも、読んでいるときにその全てが脳内に映像として浮かんできました。海に揺られるような海中を泳ぐような気がして、心地良さすら感じました。
老人とカジキが互いに生きていく存在であり、表裏一体であったんだと、長い航海の中で教えてくれます。
どこかにある自分の信じる場所へと、この本は強く導いてくれるような気がします。

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紙の本

人の一生の様

2021/08/28 17:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:秋夕の雲 - この投稿者のレビュー一覧を見る

少年とおじいさんと大魚のお話です。
おじいさんは野球が好きな普通の漁師、不漁が続きある日大魚を釣り上げるだが大魚はサメに食い荒らされ最後にはほぼ骨となる。
簡単にまとめるとこんな感じですが、おじいさんと大魚の戦いやサメとの攻防、これらの過程はとても重厚で僕は人生の様に感じました。
穏やかな時もあれば荒れたり、戦わなければならない時もある、正に人生。

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紙の本

人間の強さ

2020/08/22 11:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:estrella - この投稿者のレビュー一覧を見る

老人が巨大な魚と闘うシーンからは、老人が長年にわたり築きあげてきた人間そのものが持つ強さを感じることができた。また、老人の姿は、自分の仕事に誇りを持つことの美しさを示していたように思う。
人によって解釈が様々にできる作品で、何度も読み返したくなる。

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紙の本

ヘミングウェイの名作

2024/02/15 15:53

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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヘミングウェイの名作ですが、最近やっと読んだ本です。
海上での死闘は読み応えがありましたが、それよりも陸に戻ってからの少年とのやりとりや、近所の人々からの尊敬と称賛が心に残りました。

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紙の本

老漁師、一世一代の漁

2023/07/05 08:32

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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る

不漁続きの老人と大物――つまりは長く生きた巨大魚の、息の詰まるような長丁場を描く。
シーンの動き、場面の移ろいは地味ながら、老人の心象が彩り豊かに書き綴られてハラハラさせられる。こういう魅せ方は小説の特権だ。

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紙の本

素敵

2023/03/30 22:27

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投稿者:マンゴスチン - この投稿者のレビュー一覧を見る

サンチャゴと少年の関係性が素敵。
サメを倒しまくる老人は格好良すぎ。
海メインの風景描写が鮮やかで美しい。
海外文学特有の文章の読みづらさはあるけれど、浸れる

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電子書籍

シンプルで力強い物語

2023/01/02 03:42

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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

大自然に投げ出された時の人間の弱さ、小ささを痛感しました。誰もが孤独な老人の妄想だと決めつけてしまう中、ただひとり彼の話に耳を傾ける少年の存在に救われます。

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紙の本

ヨルシカとのコラボ

2022/03/04 12:35

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投稿者:pika - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヨルシカの曲の元となった本だということで、読んでみました。ヨルシカと本の2つの世界観が混ざり合い、片方だけでは味うことのできない気持ちを味わうことができました。とても面白かったです。

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紙の本

よかった。

2022/02/27 20:13

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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る

名作を読んでみようと思ってよみました。読み進めていくうちに、だんだんおじいさんのことが可愛く思えるようになりました。

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電子書籍

古典的名作

2021/06/03 07:15

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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

そういわれていますが、抵抗があり、読んでいませんでした。でも……読み始めると、相手はたかが巨大な魚なのに、老人の死闘がすごい、手に汗握るとはこの事でした。しかしそこまでして捕った魚を村に帰るまでに、鮫に……人生って……と思わざるを得ません

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紙の本

卓越した描写力による、人間の底力と自然賛歌。

2020/10/05 22:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

大海原をたった一人獲物を追い続ける老人に人間の底力を見せつけられた。
たとえ左手が攣ろうとも、両手が何度擦り切れようとも、背中を痛めつけようとも彼は決して諦めない。
「だが、人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」、「叩き潰されることはあっても、負けやせん」というセリフに胸が熱くなった。

そしてここまで老人に感情移入してしまうのは、著者の類稀なる描写力のためであろう。
海や海洋生物、漁の描写はもちろんのこと、広大な海にたった一人だからこそ感じる孤独感や不安なども見事に描かれていた。
これらの描写からは、著者ヘミングウェイの海に対する愛情を感じることが出来る。

本作は老人の強さ逞しさを描くことで、人間の理想とする姿を描いていた。
と同時に残酷さと美しさが混在している、あるがままの海を描くことで自然賛歌をも内包している。
環境汚染が今尚解決されない今だからこそ、改めて本作を読む意味があるのではないだろうか。
人間の底力と自然の美しさを描いた本作は、これからもずっと読み継がれていくであろう。

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