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紙の本
霧切ちゃん、わたしと君の最期の事件、どうだった?
2021/08/14 15:22
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
七年に渡った北山猛邦が書く「ダンガンロンパ」スピンオフついに完結。
霧切響子と五月雨結は出会いの地であるシリウス天文台を再訪し、新たな――そして最後の事件に挑みます。
不可能犯罪のトリックはいよいよ大がかりになりますが、本作のミステリとしての眼目はそこではないでしょう。霧切の探偵の宿命、探偵とはどうあるべきかというテーマ。そして霧切と結の絆。物語の両軸たるこれらの要素と骨がらみになったプロットこそが最大の読みどころ。
おっともう一つ、霧切が髪の片側にだけリボンを結わえている理由や、手袋に隠された××の痕の経緯などゲームでは語られなかった部分が明かされる点も読み逃せません。
ゲーム「ダンガンロンパ」の(特に霧切響子の)ファンに、そして本格ミステリの愛好家に、7冊通して読んでほしい傑作です。
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