1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:masa - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれの物語に胸を打たれた。それぞれの物語が繋がっていて、視点を変えて読んだらまた泣けた。
投稿元:
レビューを見る
多くの死傷者を出した脱線事故。嘆き悲しむ遺族は、ある噂を耳にする。西由比ヶ浜駅に現れる幽霊に頼むと、過去に戻って事故の電車に乗れるという。愛する人に再会した彼らがとる行動とは? 涙が涸れ果てる感動作。
投稿元:
レビューを見る
ある日、脱線事故が発生。多くの死傷者を出す大惨事に。
2ヶ月後、ある噂が飛び交う。深夜になると、事故現場の最寄り駅で、事故当日の電車が現れるという。しかも乗ることができるという。最後に死んだ人とどんな会話をするのか?4組の遺族に焦点を当てながら、遺された人たちはどう向き合っていくのかが描かれています。
全4話で、それぞれに事故で亡くなった人とその関係者の会話を中心にそれまでどのようにして今に至ったのかが描かれています。プロローグでは、ストーリーテラーのような語り口で、物語の世界へと誘ってくれます。
突然婚約者を失ったり、親を失ったりと様々なシチュエーションで失うことの哀しみを味わうことになります。亡くなった人と密に接した分、見ていられないくらい、胸を打たれました。
電車でのシーンは幻想的であり、読み手側もその電車に乗っているような雰囲気にさせてくれるので、電車好きとしてはとても楽しめました。
後半になると、前半に出てきた登場人物も登場するので、全てが繋がれている感覚があって、より世界観に浸れました。事故の詳細や女の幽霊の正体は、最後の話で明らかになります。全ての真相が分かった瞬間、スペクタクルファンタジーのような作品を読んでいるようで、大きな感動がありました。
それぞれの対話も感動があり、思いの丈を喋るシーンは、涙を誘うばかりでした。真夜中に読むと、どこかで電車の音が聞こえるのでは・・・と想像を掻き立てるので、夜がおすすめです。
亡くなった人ともう一度最後に会えるとしたら、何を話そうかな・・・。
投稿元:
レビューを見る
涙腺崩壊(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) こんな電車に乗れるとしたら、あなたはどうしたいですか?私は、感謝を伝えたい…4話からなる構成だか、最終章の4話になるともどかしくて感動する…感じで涙腺崩壊(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 残された人達が、前向きになってくれたこと、ひと回り以上に成長した姿…もう言葉が出ない。読んで良かった(❁´ω`❁)
投稿元:
レビューを見る
分かってる、きっとそうなるだろうと…と覚悟しているのに涙腺が緩む…。脱線事故で亡くなった人にもう一度会う奇跡で、遺された人が生きる力をもらう…。父親のお話が一番グッときたなぁ。でもさ…良い人が死にすぎるよ…理不尽だなぁ…と胸が苦しくなるよ。
投稿元:
レビューを見る
突然、愛する人を失った遺族の悲しみや苦しみが、ひしひしと伝わってきます。生きていくのが辛くて仕方がないだろうな。自分も同じような立場になったら、これこら先、生きたくないって思うかもしれない。
でもこの小説を読み終えて、やっぱり、突然亡くなってしまう事になった人の方が、悔しくて、やるせないに決まってると、感じました。遺されたもの達は、どんなに辛くても、前を向いて幸せにならないといけない。その幸せが、不幸にも死ぬことになってしまった人達の幸せなんだということを、おそわりました。
電車の脱線事故で、愛する人を突然失うことになった4人の遺族のお話ですが、それぞれに愛する人との人生があった。そして事故当日の電車に乗り、愛する人と再開することで、前を向いて人生を歩んで行く。どれも深くて、胸に熱いモノが込み上げてくるエピソードでした。
深夜、幻想的に現れる事故当日の列車、その列車に乗っている被害者たちは、もうすぐ自分たちが死ぬことを知っているとわかった時、「あ、そういうことなのか」と納得したと同時に、もうすぐ自分が死ぬということを知っていて告げた言葉、その会話をもう一度読み、改めて心に深く響き、泣きそうになりました。
また、この事故当日の列車に乗る方向やルールをおしえてくれる、西由比ヶ浜駅に現れる「雪穂」という名の幽霊が、最終話で、「全員が愛する人達に、生き続けることを選ばせた」というセリフや、自殺した事を後悔する会話が、凄く大事な素晴らしいメッセージのように思えて、とても印象的でした。
投稿元:
レビューを見る
酔った友達に「絶対泣けるから読め」と言われて購入。4章に分かれていて、それぞれの主人公目線で話が進んでいく。各章に散りばめられた伏線が絶妙でしっかり号泣。また、一つの電車という括りで人と人との関係が交差する感じも良かった。個人的には第三話のあなたへ。が1番好き。
投稿元:
レビューを見る
桜のような僕の恋人って本が今まで1番好きだったんですけどこれ読んでこれが一番になりました。胸が締め付けられました。本当の事故でもきっと遺族とかはこういう想いになるんだろうなと考えさせられました。本当に読んで欲しい。内容には触れません。見てください。
投稿元:
レビューを見る
その日起きた電車の脱線事故により多くの命が亡くなった。遺族達の心の傷もまだ癒えない頃奇妙な噂が流れ始める。深夜に西由比ヶ浜駅女の子の幽霊が出てきてその日脱線した電車に乗ることができるというのだ。ただし、乗ったからといって亡くなった事実は変えられない、そして、乗るためには4つのルールを守らなければならない。
主人公たちはそれぞれの想いを胸に深夜の駅を訪れる。婚約者を亡くした人、父を失った人、告白できずにずっと想い続けた人、当該車両を運転していた運転士の妻。事故が起きるまでのわずかな時間にあの時言えなかったこと、伝えたいことを吐露していく...。帰ってくることがないとわかっているから余計に辛く、悲しいのだけど、残された者、これから生きる者への光となる作品でした。
投稿元:
レビューを見る
脱線事故で大切な人を突然失った人たち。未来を変えられないとしても、もう一度会いたい。そう思うのは、自然なことなのかも。大切な人との最後の時間。すぐに終わってしまうものだけど、もう会えないはずの相手と話ができるのは素敵な奇跡だと思う。悲しみはなくならないだろうけど、少しずつ前を向く力を得られるきっかけになるのかな。と感じた。
投稿元:
レビューを見る
・亡くなった被害者に会っても、現実は何ひとつ変わらない──。 何をしても、事故で亡くなった者は生き返らない──。 そのルールを聞かされても、誰もがみんな、会いに行った。
・人は、いつだって愛する者を失ってから気づく。 自分は、二度と戻らない美しい日々にいたんだな、と。 あなたは、亡くなった人にもう一度だけ会えるとしたら、何を伝えますか?
・プロポーズされて以来、私は幸せという名の衣に包み込まれているようだった。
【⠀4つのルール 】
・亡くなった被害者が乗った駅からしか乗車できない。
・亡くなった被害者に、もうすぐ死ぬことを伝えてはいけない。
・西由比ヶ浜駅を過ぎるまでに、どこかの駅で降りなければならない。西由比ヶ浜駅を通過してしまうと、その人も事故に遭って死ぬ。
・亡くなった被害者に会っても、現実は何ひとつ変わらない。何をしても、事故で亡くなった者は生き返らない。脱線するまでに車内の人を降ろそうとしたら、元の現実に戻る。
全てのお話で涙が溢れた。事故にあうことを相手に教えてはいけない。もう会えないとわかっていてそれでも最後にもう一度会いたいから会いに行く。切ない。
最後の話の奥様の「行ってらっしゃい」は涙が止まらなかった。
被害者が自分が列車事故に遭うことを知っていると告げられた時は驚いた。この事実を知ってからこの本を読むのもいいなと思ったからいつか再読しようと思う。
投稿元:
レビューを見る
不慮な形で亡くなった人間が、「生きて」と、生き残った人間へメッセージ送る。
本作では、まさに魂をこめて。
読み終えた後に、この作品の主人公は亡くなった人達だったんだなと感じました。
それと個人的に好きなのは、貴子さんの最後の想いと黄色いハンカチの意味が偶然?にも重なった所が切なく、悲しいけど、何か純真無垢な感じが心打たれました。
余談ですが、
黄色いの意味を改めて知った本作で、少し黄色が好きになりました。欧米でも同様の意味で解釈されているらしいですね。
投稿元:
レビューを見る
自分なら現実はかわらなくても、最後に会えるならどんな話をするだろう…。
それをずっと考えながら読みました。
この本の登場人物みたいに相手をおもえるのかな…っと。
四章あり、主人公は変わりながらも繋がっていています。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーももちろん感動しましたが、加害者やその家族に着目していたのが新鮮で面白かったです。本当の原因はなんなのか、加害者がどんな気持ちで仕事に勤めていたのか...メディアから聞くだけでは伝わらないことがあるんだと感じました。
ぜひ一度読んでみてください。
投稿元:
レビューを見る
とても素敵なお話でした
特に1章の、樋口さんにかける根岸くんの言葉と、根岸くんのお父さんの言葉に胸を打たれました。
4章では、こんな風に生涯誰かを大切に思えることなんてあるのかなと、ちょっと病んでしまうくらい素敵な表現で、仕草一つ一つ頭に浮かんでくるようでした。