- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
紙の本
好奇心と料理の腕を備えた著者の興奮を追体験できる本
2020/08/05 11:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:flowerofzabon - この投稿者のレビュー一覧を見る
旅行で訪れた土地の美味しい物を書いた本はごまんとあり、編集サイド主導と思われる署名からは、凡百の類書と区別がつかないが、そんなお手軽に作った本ではありません。たっぷりと元手がかかった内容の濃い本です。
著者のサラーム海上氏は長きにわたりインドや中東などの音楽を文筆やDJなどで紹介してきた方。ミュージシャンの取材やフェスなどで訪れる各地の料理の豊饒さに魅せられ、自らも料理を作り、紹介している。特に近年は日本で初の本格的な中東料理のレシピ本の出版も果たした。(そういえば、音楽関連には食においても深い探求の成果を披露してくれる方も多い。ぱっと思いつくだけでも加藤和彦、小倉エージ、U-zhaan、マッキー牧元、菊地成孔などなど)
本書の優れている点として私が強調したい点は以下の通り。
1.筆者のメインフィールドである音楽関連の仕事で訪れた土地での体験なので、最初から料理ありきではない。行った、食べてみた、旨い!という体験の新鮮さを追体験できる。いい旅行記には必須の条件。
2.筆者は料理の作り手でもある。料理を分析するにも多面的な視点があるし、自らが作ってからのフィードバックもある。レシピも豊富。
3.ミュージシャンやその他の仕事での関わりのある人との交流に基づく家庭料理も取り上げられている。世界の多くの地域ではレストランと家庭の料理は違うし、その本領は家庭にある地域も多い。多くの旅行者は時間もないし、術もないしで家庭で食事をする機会は持てない。そうした空白が本書では埋まる。サラーム海上氏は語学も堪能だし、作り手でもあるので料理を教えてもらう機会を作り家庭での体験を重ねている。
本書を読んだ方は、現地に出かけて追体験するもよし、興味をもった地域の専門書や洋書などで深堀りするもよし、配信やCDに走るのもよし、どんどん楽しみが広がります。勿論、コロナ禍の今は自宅で料理を作って楽しむのもよし、ですね。
電子書籍
眺めているだけで楽しくなってくる
2022/04/24 21:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:buroran_2nd - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者がDJのラジオ番組は世界各国の未知の音楽を分け隔てなく紹介してくれて、非常に貴重ですが、その姿勢は料理でも同じで、眺めてるだけで、楽しくなってくる。
Spotifyなんかで、書いてある国の音楽聴きながら読むと、海外に行けないストレスがかなり軽減されます。
唯一、電子版はモノクロ写真をカラーに変換しておいて欲しかった。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |