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人外のものを狩り鎮める組織・火龍改シリーズ。
鯰長屋に住む白髪の「遊斎」と、飴屋の「土平」、剣の達人「如月」などの、癖のありそうなキャラクターたち。
まずは軽くご挨拶という感じで、今後の展開が楽しみ。
装丁や文中に描かれてるイラストも雰囲気があっていて、独特の怪しさが垣間見える。
あとがきの内容については納得はするが、あえてここに載せることには疑問。せっかくの世界観が浸ることなく、現実に引き戻されてしまう。
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夢枕節ともいえる語り口。陰陽師やサイコダイバー好きにはたまりません。新たなシリーズワクワクです。装丁も秀逸!
最後の後書き、作者と同じ思いでいる人は多いのではないか。あえての追記。心して読みました。
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江戸時代、人外のものを狩り鎮める組織、火龍改。その中心メンバーと、不思議の事件のお話。
鯰長屋に住む男、白髪で年齢不詳の「遊斎」と、ニヤニヤ笑いの飴屋「土平」、剣の達人「如月」などの、新しいキャラクターに、わくわくする。とりあえず、自己紹介的な一冊目という感じ。これから、もっと深みが出てくるのだろうと期待している。
また装丁が良い。イラストが、この物語シリーズに、非常によくマッチしている。
そして、あとがきが刺さる。うん、ホント、次の選挙、おぼえてろよ。である。
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新シリーズ!!!
うれしい。想定も綺麗。
江戸の街で人外の絡む事どもを扱う遊斎の事件簿。
遊斎もいいが、脇キャラもいい味。
博雅がちらっと出てきて、ふふってなってしまった。
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妖もの、イケメンたちの競演、楽しめました!
著者の時代物、いつも粋な男たちが素敵です。
シリーズ化に期待しています~。
あとがき、著者の嘆き、ぼやきがリアルタイムで伝わってきましたよ、獏さんもっと吠えてくださいー
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淡々とした文体なので想像すると相当おぞましいのではと思うところ(犬神怖すぎ)もすんなり読める
人に害なす化物、結局は人が生んでいるのかと悲しく怖くなる
遊斎先生が子どもたちに好かれていて一緒に不思議と戯れているのはかわいい
スカイエマさんのイラスト豊富なのも嬉しいポイント
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5編からなる短編集。
新しいシリーズで、最初の方は主人公や世界観の紹介も含んださらりとしたストーリー。
最終話でいよいよ「夢枕 獏」先生らしさが溢れてくる。
妖しく、おぞましく、哀しい…そんなストーリーに出てくる人物達は飄々としてたり、滑稽だったり… 暗さを感じるストーリーの中に灯るあかりの様で、そのバランスが絶妙!
キャラがとても魅力的!キャラを掘り下げたストーリーなんかも読んでみたい。
ぜひぜひ長編を書いて欲しい今後期待大の作品。
装丁がとても美しい。
挿絵、レイアウト、紙質… 全てがストーリーと世界観を引き立てている。
デジタルではなく、文庫でもなく、ハードカバーを手に取ってくださいと言いたくなる一冊。
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好き!陰陽師だと式神みたいに人じゃないものを使役するイメージだけど、こちらは謎の人物たちが自ら動く。スカイエマさんのイラストで好きさ倍増。蛙が聞き耳たててるところとかツボ。
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新聞の書評で知った本。久しぶりの夢枕氏の作品。人外が描かれる異世界物語は相変わらずだが、主人公や登場するキャラクターが落ち着いて、楽しく読めた。いい意味で歳を重ねた趣きのある夢枕作品です。
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めっちゃ良いキャラでシリーズ化したらいいのに、一冊で終わりなのか…と思いきや、これは後書きがメインだったのね〜
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内容を事前に知らずに読み始めてしまいました。普通の時代物だと思って読みはじめたので、物の怪系とわかって読むのをやめようと思ったのですがつい読んでしまいました。でもやはり最後の犬の怨念は深夜だったこともあって読んでいて恐ろしくて・・・(泣)
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妖しくて艶めかしい男の所作に魅せられた。
人のふりをして人の中に紛れ込む妖怪。
江戸の人々を脅かす妖怪を祓い鎮める"火龍改"遊斎の物語。
目には見えず不気味な気配のみで、人の心をひたりひたりと追い込む妖怪。
けれど元はみな人が創り出したもの。
嫉妬、憎悪、強欲等人の業により生み出された"人ならざるもの"はいつの世も、特に後ろめたい思いを隠した人を恐怖の底に突き落とす。
そんな"人ならざるもの"を鎮静する遊斎とその仲間達の魅力に、私も取り憑かれてしまったようだ。
この物語はぜひシリーズ化してほしいし、映画化もしてほしい。
遊斎役は神木隆之介クンでどうでしょう?
物語の中で小川未明の『赤い蝋燭と人魚』の赤い蝋燭が出てきてびっくり。
ちょっと嬉しいサプライズ。
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人に害なすものを祓ったり鎮めたりするのが役割
赤い眼で白髪の総髪を赤い紐で括り龍頭の杖をもって二胡を背負って
飄々として子供達にも慕われて
でも謎だらけで
ってすご〜く好みです
本の装丁も好きです
続きが出たらまた読みたいです
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「神々の山嶺」以来の夢枕作品。思ったより読みやすかった。スカイエマさんの挿画が沢山あって嬉しい。
タイトルからまた火事関係の話か?と思ったら、実は『火龍』の『火』は『化』の言い換えであり、本当は『化物』専門の事件解決人。憑き物祓いや妖怪退治、人に害を成すなら祓ったり鎮めたり、でも害をなさないなら放っておく。
仕事の内容が内容だけに幕府の正式なお役目としての記録も正式な辞令もない。
主人公は遊斎なる謎の男。しかし彼が『火龍改』とする表記もない。年齢も出自も不詳。〈鯰長屋〉の一室、足の踏み場もないほど奇妙な物で溢れた部屋に住んでいる。
しかし彼の手に掛かれば、土の中に住む鯉も憑き物も首のない幽霊もあっという間に解決。
アッサリし過ぎて拍子抜けかと思ったら、最終話は半分のページを要する中編。
ある商家の女将が桜の木に引きずり込まれナニかに喰い殺され、若旦那は木乃伊のように干からびて死んでしまうという恐ろしい事件。
遊斎は早速乗り出すが、彼に事件の話を持ち込んだ飴売りの土平(どへい)もまたただ者ではない。人形を自在に操り聞き込みに使ったりあやかしと対峙させたりする。
さらには如月右近という、普段は往来で客に自分の鼻先に置いた飯粒を斬らせるという変わった商売をしている剣の達人や、陰陽道の達人の播磨法師なる謎の老人、かの平賀源内も出てくる。
この中編は何ともおどろおどろしい化物が出て来て、土平や遊斎も襲われかけて難敵。しかし最初に人物関係図が出てくるので、これが事件の原因、大元かと想像はつく。それでも一捻りあったのだが。
この一冊で終わらせるには勿体ないキャラクターたち。謎めいたキャラクターは好きだが、謎過ぎてもう少し知りたいような。あとがきで夢枕さんも続編書きたいような感じだったので楽しみに待つことにしよう。
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遊斎が月光の中、桜の下で二胡を弾く場面は、幻想的で惹き込まれる。
そんな美しい場面から一転、あやかしの凄惨な姿が描かれるが、あやかしと対峙する遊斎の姿が静かで凛として魅了される。
遊斎が子供たちと戯れる場面が優しくて穏やかでとても好き。
遊斎の最後の一言に心躍らされ、次の物語を期待してしまう。