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純喫茶好きな若者が集めた傑作のリバイバル版。写真はレトロな内装と漆黒な飲み物、何より人々の笑顔が印象的。
再開発、後継者問題で閉店する店も多いようだが、これからも繁栄することを願う。
若くして他界した著者と弟の兄弟愛も感じる。
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2013年に刊行された本を、2020年にオールカラー版として復刊したもの。
写真に写る店主達の表情や、趣向を凝らした店内の様子が印象的。
お店それぞれに、歴史とドラマがあると感じられる。
著者には、もっと色々な本を出して欲しかった。
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2023.3.25
いつも行く美容室の店主の、本日のおすすめ本。
席に着くと、サイドテーブルに毎度3冊をセレクトしてくれている。
ほぼほぼ私の趣味嗜好を捉えて下さっており、いつもど真ん中のストライク本がやって来る。
美容室で読みきれず、続きが気になり、手元に欲しくなり、買ったこともしばしば。
こちらは、全国の純喫茶に漂う雰囲気、空間の匂い、開店の理由、語り継ぐお店の歴史、街に溶け込む店構え、店主の言葉や思い、お客さんとの会話などなど、、1,2頁に各店の個性が濃密に凝縮されていた。
個性溢れる内装や素朴なデザートの写真も楽しい。
ああ、旅したい。
そして、その街の風景の中で珈琲を飲みたい。
閉店しているお店もちらほらあり、切なくもなる。
残って欲しいお店には行かねばならない。
いくつか行ったことがあるお店も掲載されていた。
また行きたい。
本をじっくり味わっている間に、頭がすっかり軽くなっていた。
髪を切り、本を読み、ふわりと心身が満たされる。
目当ての半分は読書かもしれない。
私はこのお店にまた通うのだ。
次は喫茶店に寄ろう。
大好きなお店が街にある贅沢を噛み締めて。
こんなに素敵な本を書く著者が若くして亡くなられたようで哀しい。その感性でもっと色々と語って欲しかったと思う。
本の装丁や紙の質感も柔らかく、内容も相まって温かく優しい素敵な本だった。