紙の本
構成に問題あり
2021/02/28 23:36
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投稿者:HTAH - この投稿者のレビュー一覧を見る
説明や図、写真が少なく、その地を訪れていないと文章の内容が理解できません。
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「景観からよむ日本の歴史」というタイトルですが、「景観から歴史を見る」「歴史による景観の形成」といった感じの内容でした。取り上げている地点が多いので、一つ一つの記述が薄く感じます。あと、ブラタモリなどで目の前の景色や古地図から過去を想像する能力を磨いた人が増えた今となっては、その内容知ってますという人が多いのではないかと思えます。2020年発売の新刊なんですけど。
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<目次>
第1章 景観史へのいざない
第2章 古地図からよみとく景観史
第3章 景観史の画期を演じた人々とその舞台
第4章 景観からよみとく地域のなりたち
第5章 景観史の資料と考え方
<内容>
第5章にあった、条里制遺構は奈良時代ではなく、少なくとも院政期以降のもの(①律令の条里プラン②国図の条里プラン③荘園の条里プランとあって、現在残っているものはほとんど③)という話には驚いた。また地名の由来についてもこの章には書かれており、多くの小字名は、10世紀、つまり③に近い時期に生まれている、の話も驚いた。
景観史のイメージは捕らえられたが、従来の郷土史のイメージとは違うだけに、そのギャップをどうするのか、ちょっと考えないと…。
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この夏は、帰省も旅行もできなかった。それで、近場の近江八幡ラコリーナを初めて訪れた。お盆だったにもかかわらず、すぐに駐車場に入ることができた。車を降りると、そこはジブリの世界。一面のみどり。遠景には(たぶん)ヴォーリズの建築が見える。もう少し涼しければのんびりできたのだけれど、自然に包まれて心地良いひとときを過ごすことはできた。せっかくの近江八幡。古い町並みも見たかったが、それは次回のお楽しみになった。京都に長く住んではいるが、いわゆる小京都と呼ばれるような街を見て歩きたい。鞆の浦、内子、高岡などなど。それぞれの街はそれぞれの理由があって出来上がってきた。歴史を知った上で訪ねてみるとまた感じ方も違うことだろう。本書について、できれば古地図をもう少し拡大してほしかった。文字がほとんど読めない。写真もカラーであれば良かった。白黒では瓦の色も実感できない。もちろん、定価が上がってしまうことにはなるのだろうが。娘が府立大の環境デザインで、ランドスケープがどうたらこうたら言っている。興味を持つかもと思って購入したが、課題に追われるばかりで、まあ手は出しそうにないなあ。それと、早口言葉を思いついた。「大縮尺・中縮尺・小縮尺」言えるかな?
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景観の変遷から歴史をたどる、というアプローチは実に興味深い。本書中では住所の成り立ちなどにも言及されており、歴史のうねりの中で土地や景観がどう移り変わっていったのかに思いを馳せることができる。
が、いかんせん収録されている古地図などが小さく、何を書いてあるか判然としない。であるにもかかわらず本文ではその内容を前提として解説される。新書サイズを意識したつくりになっていない点が残念。
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景観とは風景とは少し違う。
風景は個人の心象が中心で、景観は客観的なもの。
筆者が撮影した日本各地の景観の写真が数多く掲載されていて、いろんなところに旅行した感じになった。
写真がもっと大きくて、カラーだったら良かった。
QRコードでそれらの写真にスマホでアクセスできるようになっていたらいいと思った。