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ベストセラーの「嫌われる勇気」は読んでいないが、この本に限って言えば、私にはわかりにくかった。
エピソードを読んでいると、ふと本題から離れていき、元にもどる必要が生じた。困っている人がいて、その人の問題解決になっているかと言えば、その後にそうとは思えない文章が続いている。本人の個人的な記述も多すぎる。
岸見さんが哲学者であることが関係しているだろうか。エピソードも哲学のことが多い。表現が文学的、哲学的で、それがアドラー心理学を語る方法としてふさわしいのか、私にはわからない。
曖昧なまま曖昧に読み終えたが、はぐらかされた感が否めない。
私は野田俊作氏の本や、講演、ワークでアドラー心理学を知ったのだが、野田さんの理論は一貫して揺るぎなかった。言葉は明快で、わかりやすかった。学者が、一般人に向けて理解させるための言葉を使うには、また別の技術がいる。野田さんは誰に対しても、その人の学びのレベルに応じた言葉を使って理解させていた。
岸見さんは学者肌で、一般の人に向けての本を書くことには向いていないように感じる。
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きしみ先生が好きなのではなく、アドラーが好きなのだと気づいてしまった一冊。
半分くらいまで読んだが、これ以上読み進める気力がない。
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今できることをして先送りにしない。老い、死にとらわれない哲学【内容説明】計画が立てられない時代、必要なのは「未来を手放すこと」「先のことが見える」と思うのは「今」を生き切れてないから。『嫌われる勇気』アドラー哲学の第一人者が考える幸福論。 【目次】
第1章 未来と過去を手放す(未来を手放そう;過去を手放そう)
第2章 他者との関係(感情とどう向き合うか;課題の分離と協力;人に頼ろう;生きていることがありがたい;後世に勇気を残そう;よい関係であるために;よい意図を見つけよう)
第3章 病気、老い、死から自由になる(深刻にならない;病気と向き合う;病者と向き合う;他者の死をどう受けとめるか;自分の死とどう向き合うか)
第4章 他者との共生(自分と他者を分別しない;答えの出ないことがある;知らないことを知る;他者との共生;他者に生かされる)
第5章 未来、変化、これから(変化を恐れない;心豊かに生きよう;持てないものを手放そう;過去を変えよう;人はいつでも変われる;それでも変わらない私;今を生きる