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P60
最善に期待し、最悪に備える
P84
良き死は、逝く者からの最後の贈り物となる
P124
例え世界の終末が明日であっても私は林檎の樹を植える
P162
人は生きてきたように死んでいく
P200
あなたはあなたであるから大事なのです
身内ががんの手術した後、緩和ケア看護師を紹介され、知識のなかった私はとても動揺した。もうあとは死ぬだけなのか、と。
でも緩和ケア病棟というのは、
あなたが平安のうちに死ぬ事ができるだけでなく、最後まで生きることができるように、できるだけのことをする
ところで、今でもここの誤解は多いと思う。
穏やかに語りかけるこのドクターも、家族がいてどんなにここまで苦しんだか。
でも冷静に自分が死んだあとの家族の生活費などを考え、少し落ち着く、と書かれてあった。
現実を見つめ、1つづつ目の前の選択を、信頼できる主治医と家族とともに考えていく。
それしか、ないのだろう。
そのためにも家族とは、日頃から良好な関係であることが大切だとは思う…
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3章と4章は読み応えがあった
緩和ケア医として多くの患者さんを看取ってきた経験から言えること
自分ががんになったからこそわかること
それらが包み隠さずに書いてあった
「自分も、もっと緩和ケアを主体的にやりたい!」と奮い立たせてくれる一冊になった
2年と言わず、いつまでも先生のご活躍をたくさん知れるよう、心から応援しております。
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余命2年になった、緩和ケア医の自分のがんと向き合いながらの医療従事の話。
かなり辛く思うところもあるけれど、やはり当事者と同じ環境になってから見えてくる景色がすごくわかりやすく書かれている。
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P60 最善に期待し、最悪に備える
P84 良き死は、逝く者からの最後の贈り物となる
P124 例え世界の終末が明日であっても私は林檎の樹を植える
P162 人は生きてきたように死んでいく
P200 あなたはあなたであるから大事なのです
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とても病気の進行がリアルタイムで、なおかつ若く現役の緩和ケア医であるという筆者。病気になった切ない気持ちがリアルで、胸に迫るものがある。ノンフィクション。
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自分がどう生きたいのか、どうありたいのか、また大切な人がどう生きたいのか、どうありたいのか、これを知っておくことはとても大切だということかな。大切な人とお互いの最期について、時々話をしてみよう。
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同じ立場にならないと、本当の意味で相手を理解して共感する事は難しい。
何人ものがん患者を看取ってきた医師でも、自身の余命を意識したときは動揺した。そして今までの自分の患者さんの気持ちを初めて理解できた。
他人の気持ちを想像したり、推し量ったりする事は出来るし、そういう事はとても大切だ。
しかし、真に理解して共感するには同様の体験をしていないと理解しきれない。
この本を読む方も、癌と診断されたり、癌の可能性を指摘された事がある人と、そういった経験がない人とでは受け止めかたが違うだろう。
前者である私としては、著者の率直な著述に共感し、涙を流した。診断時のショック、家族の優しさ、患者さん達の生き様、大いに共感し学びがあった。
日本人の1/2が癌を発症し、1/3が癌で亡くなる時代、著者の状況は他人事ではないはずである。
しかし、多くの人にとっては他人事なのである。他人事と思っていないと、不安でまともに生きられない。
そんな事を思った本書ですが、多くの人に読んでほしいと思いました。
死から逃げるだけでなく、今を良く生きるために、静かな場所で読んでいただきたいです。
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ご自身の半生を振り返る内容だと思いました。まだ小さいお子さんにとっても、宝のような本だと思います。
癌になってからのお酒との付き合い方や、サプリメントなどの用い方についてのご意見が参考になりました。
大勢が癌になる時代なのに、癌の治療が高額だなんて…。深刻な病気になるだけでも大変なのに、お金の心配までしなくてはならないなんて、残酷すぎる。もうちょっとどうにかならないものか…と考えさせられた一冊でもありました。
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緩和ケア医が自身もがん患者となり、余命2年と宣告された。自身のこと、緩和ケア医として、終末期に対する考えが記されていました。
生きているうちに、自分が後悔しない死に方をイメージして、家族と共有しておくのは大切なんだと感じました。死に方は生き方。
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人の言葉が生きる力になる。そもそも言葉は生きている人からしか発せられない。グーグルエコーやアレクサがこの世界を変えるのか?同じ世代、同じ映画が好きだった。
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今や日本人の2人に1人がなるというがん。
緩和ケア医として1000人以上の患者さんを看取ってきた医師がご自身もがんになり、見つかった時にはステージ4、脳転移、余命2年。
医師として患者さんとしてがんとわかったときの衝撃、感じたこと、不安に思ったことを書いてくれている。
お人柄が感じられる読み易く、優しい文章でありながらもし自分もしくは大切な人ががんになった時に支えになる本だと思った。
またがんになるならないは関係なしに、生き方や人生への向き合い方を「丁寧にしよう、大切にしよう」と思わせてくれる。
教科書に載せてぜひ幅広い人に読んでほしいと思った。
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本当にがんになってしまった緩和ケア医である関本剛氏。この本にも書かれてあったが、マルティン・ルターの「たとえ世界の終末が明日であっても、私は林檎の樹を植える」の言葉に感銘を覚える。
こうありたい、このように前向きにありたいと願います。患者さんに寄り添い、一人ひとりのクオリティオブライフを充実させてあげるため、必要なものが、関本医師のような緩和ケア医であり、そのような施設、人材である。
関本医師は、自らの体験をこのような形で世の中に残し、これは、数えきれない患者さんの生き方の救いとなりました。素晴らしい、関本医師のご冥福をお祈りいたします。
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職場の先輩からオススメされた本。自身の葬式で流す挨拶のYouTubeを見てから読んだ。挨拶も泣けるが、自分がステージ4、脳転移もあるがんに罹ってもあれほど理路整然と自分のことを書けるだろうか。その心理に至るまでどれほどの葛藤があったのだろう。
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四十五歳で早逝された
緩和ケアドクターの
関本剛さん。
がんと闘いながら、
亡くなる直前まで
医師であり続けました。
つまらないことで
くさくさしているなか
手に取りましたが、
このような境遇の方が
前を向いて切々と語る。
いったいなにを私はと、
背筋を正されました。
そう、
人生はいつ暗転するか
わかりません。
どんな状況でも、
現実を受け入れて前を
向くこと。
そのために、
悲しいときには大いに
泣きなさい、と。
人間が本来持っている
回復力を信じて。
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緩和ケア医であった著者が、癌になってしまう。
緩和ケア医としての立場、癌患者としての立場、
その両面から率直に気持ちが描かれているところが共感できた。
「死」を頭で理解していても、いざ現実に直面した時に、それを受け入れることは難しい。
患者さんの一人の言葉「美しく死にたい」は、本当にそう。年齢に関わらず何も起こっていない時から、自分の人生の締めくくりについて考えておくことは、大切なことだなと思った。