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色についてひたすら言及している本である。色の名前、色の作り方、顔料の作り方、色の立ち位置、色の意味、色の印象……美しい本であるとともに、学びの多い本である。
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色彩と顔料の歴史の本。
色の世界を扱っているので、資質は良い。
よって色の発色も良い。
斜め読みしたので、偉そうなことは言えない。
本来はじっくりと時間をかけて読む本だ。
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12月2日新着図書 【幾千年もの時代と国境をまたぎ、色材と顔料の歩んできた歴史を美しい写真とともに紹介。人類が最初に手にした色、文明の始まりとともに生まれた色、謎に包まれた色などひとつひとつに歴史があり惹きつけられます。】
タイトル : クロマトピア : 色の世界 : 写真で巡る色彩と顔料の歴史
請求記号 750:Co
https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28176845
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色と顔料の歴史という、珍しい主題の本。
百科事典であって、色の出来方、はじまり、伝説なども記されている。
しかしなにより、美しい色彩に溢れていて、見ていて楽しい。
人類が最初に手にした色、文明が進むにつれ増えた色、インクの色、謎の色…。
こんなにも世界は豊かな色彩に包まれていたのか、と思う。
もちろん、私が見ている色の世界と違う色の世界を見ている人もいる。
あの子の目には、この本は、世界は、どんなふうに見えているのだろう?
それは決して判ることはないけれど、あの子なりの見え方で、世界は素晴らしいと感じ取れてくれればいい。
話を戻そう。
ボーンホワイト、ボーンブラック、マミーブラウンという、いわば死体から取った色もあれば、エメラルドグリーン(花緑青、アセト亜砒酸銅)のようにかつて壁紙に使われ、有毒なヒ素の気化物を放出したり、リアルガー(鶏冠石、これもヒ素)レドホワイト(鉛白)など、身体に重度の障害をもたらす色もあった。
カドミウム、と聞くと、日本の四大公害を思い出すが、これも顔料の一つだそうだ。
絵の具の色名でお馴染みのバーミリオンも、その元となった色が発明された頃は毒性があった。
今は安定した性質を持つ無害のものが使われていることと思うが、色の歴史は美しい毒物の歴史でもあるように思う。
今まで知らなかった色の名前や、鉱物、毒性などにも明るくなれる、読み応えのある書籍だった。
眺めているだけでも面白いので、おすすめだ。
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すごく面白かった!
私は色が大好きだけど、この作者も同様に色が大好きで、それぞれの顔料の起源や作り方についてそれぞれ詳しく語られているのがすごくよかった。
絵の具がこうやって作られるんだというのが、今までは漠然とわかっていたものの、こうして詳しく製法を教えられて改めてそうなんだと気づいて楽しかった。
読むと美術がより身近に感じられるようになるのでおすすめです。
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子供のころに、何かの画材をお店で見ていたとき、色によって値段が違っていたのをみて疑問に思ったことがあったのだけど、この本を読んで納得しました。
今日、空気のように存在するのが当たり前になっている色を獲得するのにこんなにも歴史があるとは驚きました。
わたしの世界がまた広がった気がします。
個人的には自分の誕生日石であるラピスラズリと不思議な顔料であるヴァンタブラックの記述が好きでした。
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今現在に存在している色は全て先人達の研究の上に成り立っていることがわかった。
英語の語源になったりするのもたくさんあり、何度も読み返したい
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■評価
★★★☆☆
■概要・感想
○絵画や染料に使われる「色」に付いての本。
○視覚的にわかりやすい。それだけでなく、歴史的な背景も乗っているので、興味深く読むことができた。
○人は、これまでの歴史の中で、大金をはたいたり、人体に有害な物質でもその色に魅せられて来たのがよく分かる。鉛・ヒ素はきれいな色が多い。
そのものの色の写真とともに見ることで、私自身も色の魅力に少しは気づくことができた。
○パソコンだったら無料で手軽に使える状況。これは昔の人が見たら泣いて喜んで一生遊べるレベルの、贅沢で恵まれた環境であると認識できる。
○マイクラでなぜ、あんなに顔料がたくさん出てくるのか、それは歴史的に見たら当然のことだったのかと思う。