投稿元:
レビューを見る
オーウェン・バーンズシリーズ。「世界七不思議」に見立てた七つの不可能殺人。芸術的にすら見えるその数々の事件と、次々と予告状を送り付ける大胆不敵な犯人。ミステリとしての楽しさがもうめいっぱいに詰まっている印象です。振り回される警察は気の毒ですが。
ただ、数々の事件のトリックは明かされてみると意外にシンプルで逆に驚かされました。解決編でテンポよく明かされていく謎に唖然茫然。そんな単純なことだったの? 中でも第四の事件の真相に一番びっくり。ていうか、そんなんありか! とぶっ倒れそうになりました(笑)。
そしておまけというには豪華すぎる芦辺拓「解凍された密室」。ツイスト博士と森江春策の共演という読みごたえばっちりの短編ミステリ。現場がまるまる湖の底って……冒頭の光景だけで壮大すぎて絶句してしまいました。
投稿元:
レビューを見る
残り1割ほどになっても解決しない事件
そして、ラストに証される犯人はくだらない。不可能犯罪って言うけど、不可能犯人だと思う。残念。
投稿元:
レビューを見る
4件目の被害者の死に方というか死に至った原因の癖が強すぎて、思わず声が出ました。〝クセ〟というか、〝へき〟だなと。
七不思議やわ〜。
これ、ネタバレになるのかしら。
投稿元:
レビューを見る
世界の七不思議に見立てた連続殺人。殺人予告を警察に送りつけては不可能犯罪を実行していく犯人の狙いとは‥
序盤はワクワクしたが思ったよりこじんまりした展開で、解決編もあっさりしていた。トリックというか真相もかなり危なっかしいもの、無理だろと思うものもあり。しかしこの強引さこそアルテという気はする。犯人の心情ももう少し丁寧に描いてくれるとよかったが、読んでいる間は楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
ポール・アルテ。世界七不思議になぞらえた予告殺人に芸術家気取りの探偵が挑む。古典の巨匠、ディスクン・カーを思わせる不可能犯罪が次々に起こり警察は振り回される。それらを最後に一気に解決するのはとても鮮やかだった。文章みも読みやすく、久々に古き良き推理小説を堪能できた。犯人の動機がいまいち取ってつけたようなのが、いただけなかった。