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なんというか…
高校生の頃の文系部の友達が書いてた小説のようだ…
オーラバ全盛の頃で影響受けまくってたんだなぁ…
本作の内容は…う~ん、歴史小説としても人間小説としてもややどっちつかずな感じかなと思いました。人物像は若木節全開。なつかしく思いました。
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この辺りの歴史のことは詳しくないが、物語として楽しんだ。
若木先生らしい台詞等の言葉選びのセンスが好きだ。
ただ歴史ものなのでどうしても、説明と台詞が並ぶことが多い。
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「源平の怨霊」以来、興味あった頼盛。
(読み始めて、家盛と混同していたことに気付く)
なぜ源氏の世に生き延びたのか、その理由は理解。
時々出てくる西行の生き方にも納得。
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大好きな作家さんの新境地が嬉しい。
しかも歴史小説として、ちゃんと、しっかりと面白い。
清盛の弟、頼盛を主な語り手として、彼自身の苦悩を描きつつ、当時の出来事を折り込み、そして少し不思議な出来事も混ざり、幽玄な世界観を楽しませていただいた。
六波羅と御所の位置関係も、なぜだかとても分かりやすくて臨場感があった。
再読して、またじっくりとこの世界を味わいたい
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ハイスクール・オーラバスターシリーズの作者さんなのでファンタジー入るかなと思ったら真正面から歴史でした。
歴史ものをあまり読まない方がとっかかりに読むのは良いかと。
あえて歴史の立役者ではなくその一番近くにいた、歴史の中では知名度が低い人間の生き様を描くというのはとても良い手法かと思うのですが、「華の碑文」を先に読んでしまっていた私にはあれが至高に思えてしまいそこまで入り込めず。
祇王が舞う描写が生き生きしていて、それがとても良かったのですが、当の祇王が出てきた時に喋り方がどうしても現代に近く俗っぽく感じてしまった。舞の中で神の世界に入り込むという場面は良かっただけに残念。
結局終始何が見せたかったのだろう?一番魅せたいところはどこだったのだろう?(祇王の舞?)というのが伝わりづらく、武士の悲哀を語るでもなく、さだめに翻弄される人々の悲しみを描くでもなく、淡々と過ぎてしまったのが残念。
仮面の童子も何がしたかったのかよくわからず、家盛は清盛に殺されたんだ云々の話も膨らますことなく。もったいない。
「一族郎党殺されているのに生き延びる」という頼朝にかけた言葉が自分に返ってくる構図は良かったと思います。
仕方がないけれど「○盛」という名前が多くてとても混乱したのもちょっとつらかった。
時間を置いてまた読みたい。
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平清盛の弟、頼盛が主人公。
清盛を見上げ付き従っていた弟は、清盛亡き後は源氏に身を寄せる。
淡々としたキャラクターが良かった。
この時代はあまり詳しくないので知識に邪魔されることなく物語を楽しめた。
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平家物語は、義経の話が悲しく有名で判官贔屓という言葉もできたくらいだけれど、これは平清盛の弟、頼盛を主軸にした、珍しい物語であると思う。平家物語での清盛は、あまり良い人物には描かれていないけれど(平家物語は琵琶法師が語り継いだ物語なので、創作が多いともいわれている)頼盛から見た清盛、朝廷、世の儚さなどが若木未生らしく描かれているなと感じる物語でした。
ときおり、妖なども交え、またちょっとBL寄りにも楽しめる。
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話題になっている時代なので興味深く読んだ。でもこの作家さんは詩的に綺麗なのかも知れないけれども、アクションにかけるので私向きでは無いと思わされた。女性が好きな綺麗な歴史絵巻といった感じ。
平清盛を支える弟、平頼盛の話。政治や家族内のゴタゴタに巻き込まれつつも、ひたすら兄清盛を支える平家ナンバー2の物語。
星は3つ。
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作者のテーマはいつも天才とそれに届かない人の物語なのかな。
時代物ってどうかと思ったけれど、正に新境地。
日本史が苦手な人は似た名前ばかりで倒れそうだけど、僕は好きな物語でした。
今度は幕末あたりで書いてほしいな。
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平頼盛。この名前を聞いてもまるで思い浮かばないが、平忠盛の五男。平清盛の異母兄弟である。彼は珍しくも一門に名を連ねるも壇ノ浦の合戦以降も生き抜いた平氏一門です。
「われ清盛にあらず」
清盛よりも15歳も年下のため、清盛の嫡男である重盛と5歳しか変わらず、清盛死後も平氏のかじ取りをすることなく、歯車の一つであった。作品の中では気概の無さが描かれているが、京都を離れる平氏の前線で闘っていたことを考えると、描かれている人物像とはかけ離れているような気がする。
平治の乱までを描き、平治の乱以降の20Pほどにまとめたのは少し残念でしたね。頼朝の庇護下で何をというのが気になりますね。