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虚実皮膜
2021/02/28 11:42
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズのどの巻にも言えることだが史実とフィクションをうまく織り交ぜ本当に主人公が活躍したような印象を読者に与える作者の力量が素晴らしい。史実に関しても類書とは異なる視点 観点から描き出されている点も素晴らしい。前巻の姉川では「真夏の行軍」を勝敗の要因に加え、この巻では主戦場以外の戦いを勝利の要因の一つにしている。
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家康の親戚筋の若武者、松平善四郎から慕われる茂兵衛。
2度夫に先立たれる姉を紹介される。
決して戦場で死なない人というのが、注文。
そして戦況は武田軍との戦いになる。
出世物語4巻目。
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善四郎の寄騎となり、彼の姉で未亡人の寿美を紹介された茂兵衛。故郷・植田村に錦を飾り、浜松城に帰って寿美と目出度く夫婦となった。順風満帆に見える茂兵衛だが、未だ綾女が忘れられない男心。くぅ~、よく分かるよ。しかし、時は戦国。再び茂兵衛が赴いた戦場は、長篠・設楽原の戦いへと動く。そこで「水曜どうでしょう」試験に出る日本史で取り上げられた鳥居強右衛門が登場した時には鳥肌が立った。設楽原の戦いでは、武田軍の背後を突く鳶ヶ巣砦の奇襲が奏功するが、ここで茂兵衛は討死間際の伊忠の本心を知る、またしても切ない別れが!
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茂兵衞シリーズ4
茂兵衞は家康の立場や苦衷を理解して、目の前の現象に囚われずに大きな流れを掴む能力がある。でもってそれを吹聴することもなく足軽上がりで他人から妬まれていることを認識して謙虚に振舞いながらも仕事は出来る。
事に当たっては豪胆になりながら目上目下に関わらず細やかな気遣いが出来る。まあ出世するわな。
作品紹介・あらすじ
三方ヶ原の敗戦で織田との同盟が揺らぐ中、信玄の跡を継いだ勝頼が再び遠江に侵攻してきた。決戦の地は長篠! ついに最大最強の敵と雌雄を決する時が迫る。それ行け茂兵衞、武田へ倍返しだ!
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日本版ホーンブロワーシリーズの第4作は長篠の合戦。
松平善四郎とか松平伊忠とか目の付け所がいい。
実在したけれどあまり小説に取り上げられない人物。
新鮮。
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農民から足軽。足軽から騎乗の士分となり、ついに嫁を娶った植田茂兵衛。シリーズ第4巻は、武田との壮絶な戦い。
勇猛果敢なだけでなく、頭は切れるし情にも厚い。
ただ、女にはからきし弱くて、引っ込み思案。
今後の展開が楽しみ。
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シリーズ第4弾
今回の舞台は「長篠の戦い」
信長も登場
改めてウィキペディアの記事を読み返すと、ほぼその内容の通りの展開になっていた。もちろん、そちら(ウィキペディアの記事)に茂兵衛は登場しないが・・・
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家康の親戚に連なる善四郎の姉が茂兵衛に殺しても死なない人か確かめにきた。
茂兵衛は肩の傷口を見せながらいう、
良き上役、良き医者、良き朋輩に恵まれ、何とかいきながらえているといった。
人は誰も信頼に応えようと、信用を失くすまいと必死にもがき、あがく切ない生き物なのだ。
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弟とともに侍となり、故郷に錦を飾る。母親が後妻として入った庄屋の義父は、茂兵衛に何かと援助する善い人。妹達も一人を除き幸せそう。
茂兵衛は10人を指図する寄旗として、騎乗身分まできた。妻も上司の姉を貰った。
長篠城合戦で有名な鳥居強右衛門が出てきて、これを助ける働き。これを独断専行と上司から咎められる。長篠の闘いでも手柄を立てた茂兵衛は、次はどこまで出世するのか?ワクワクさせられる。
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2023.2.8
思い入れのある人もたくさん出てきてますます面白いなぁ。
綾女さんと結婚してほしかったし、綾女さんの件は辛いなぁ。
乱世はツラいぜ。
人が人として生きれば、失態や恥、悪名はつきものだ。
それをシラっと受け流せるか、イジイジと考え込んでしまうのかで、その後の人生は大きく違ってくる。
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腕っぷしは強いものの出世欲が無く、人が良い茂兵衛。千石取りまでまだ道は遠いが頑張れ〜。
刀槍で戦う時代から鉄砲へ戦う時代へ変わったが、茂兵衛はどうなる?
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先手弓組筆頭寄騎となった植田茂兵衛は、徳川家康の縁戚である上司の松平善四郎の姉を嫁に迎えることになる。
武田信玄亡きあとの武田勝頼は、遠江に侵攻を開始する。
東三河衆で、あまり接点のない松平伊忠の麾下で、武田勝頼との長篠城での戦いに参加する。
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茂兵衛が騎乗の身分になり、段々と出世し始めた!
徳川と武田の攻防も目が離せないし、茂兵衛に嫁が出来たので、これからまた男として一歩一歩大きくなっていくのも楽しみ。
これは、シリーズ物の醍醐味。
戦国時代を堅苦しくなく読めて、歴史好き以外の人にも楽しめそうだし。
お気に入りのシリーズになっています。
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Audible読了
凡庸サラリーマンがワクワクする戦国キングダム第4巻。徳川VS武田の天王山。
先の三方ヶ原の戦いで大敗を喫し、織田信長の信を失いかけている家康にとってはリベンジマッチ。信玄公は既に亡く、さらに織田の加勢とあれば今でしょ、だ。チャンスの神様の後頭部はツルッパゲ。武田は怖い。怖くても、挑まなければ我が社に未来はない。
高天神山城救出戦〜長篠の戦いへと話は進む。
さて、足軽兵士を通した徳川家の物語を読んでみて、つくづく思うのは、家康が存外と人間臭いこと。戦国大名という一般的なイメージとは距離があり、人並みに悩んだり驚いたりする。また、主君は皆そうなのかもしれないが、とにかく機嫌の波が激しい。ビジネスだとこういう人間は煙たがられるだろう。しかし家康は、臣下や兵士、農民からも支持が厚いと聞く。きっと気性の荒さの裏で、周囲の力をぐっと引き出す弱さも見せているからではないだろうか。このバランスの極意がいかにあるのか、今後も見どころだと思う。
そして茂兵衛はなんと、松平家の妻を迎えたことで俸禄はさらに増え、ついに馬上の人に。かっこいい!
百姓から立身し、雑兵人生もここで大きなチェックポイントを迎えた。狙う側から、狙われる側へ。主君からも、大きな営業成績を求められることに。出世も困りもの。
愛する上司の本田平八郎忠勝とも、丑松、辰蔵ともしばし離れて、武田壊滅へむけて単身先陣を切る茂兵衛。
がんばれー!
凡庸サラリーマンが、もはや涙目でみてるぞ〜。
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シリーズ第4弾、舞台は長篠合戦。今回の見所は鳥居強右衛門との絡み。茂兵衛の将としての覚悟や判断力を鳥居を絡めながら素晴らしく描かれている。鳥居を魅力的なキャラとして描きつつ、疾走感のあるエピソードに引き込まれた。茂兵衛だけでなく、善四郎も鳥居の死に様を通じて一皮剥ける展開も良い。小者も増え、茂兵衛チームがより強固になっていく過程に高揚感を禁じ得ない。
戦い以外では茂兵衛の婚姻が大きなトピックス。いずれ綾女と結ばれると予想していたが予想外の展開になり、こちらも次が気になる。