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人生に行き詰まった人達が、フラリと立ち寄ったコミュニティセンターの図書室。そこにいる司書の小町さんがその人達にピッタリの本を選んでくれて…
オムニバス連作短編集。どこかで全ての人達が繋がっているのも楽しかったです。
お気に入りは朋花。若いが故にこんな筈じゃなかったってのが強かったけど、自分の仕事への見方を変えて前向きになれて良かったです。そして、メガネ屋の桐山くんと付き合えたみたいでニンマリ。
どの話も読了感爽快で、ほんわかした気持ちになれました。小町さんにピッタリした本を選んで欲しいです。
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こんな司書さんが地域にいてくれたらなぁと思う本。自分には何を選んでくれてどんなプレゼントくれるのか考えながらよめてたのさかった
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司書さんが選んでくれた本と「付録」から人生を考えて選んでいく人たちの話。
私は最初の女の子の話と管理人の言葉が印象的でした。
「人と人が関わった時点で社会と接点を持っている」
何もなし得ていないと思いがちだから余計に自戒を持って覚えておきたい。
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さすが青山美智子さんだ。
読み終わった今、心がポカポカしている。
短編だけれども、それぞれ少しづつリンクしている。
不自然というか、そんな偶然ある?みたいなリンクの仕方ではなく、小学校に併設されているコミュニティハウスを通じてなので、同じ学区内に住んでいるのだろう。
最後まで読むとまた始めから読み返したくなる。
それはデビュー作の「木曜日にはココアを」でも同じ事を思ったのだが。
あらすじはというと、ちょっとした悩みを抱えているそれぞれの登場人物が、図書室の司書さんに自分が全く予想していない本を薦められてなぜ?と思いながら読むのだが、その本からヒントをもらって一歩動き出すというお話。
司書さんに薦められる本は、実在する本だ。
装丁の描写も実際の装丁と全く同じである。
想像して読むのを楽しいし、私はネットで検索しながら、実際の装丁の画像を見ながら読んで、登場人物と同じ目線で読んだ。
書店員として働く私は、書店には欲しい本を買いに来るだけじゃなくて、予期せぬ本と出会って欲しいと思っている。
もしふと立ち止まって手に取った本があれば、読んでみて欲しい。きっとそこには新たな発見があるだろうし、もしかしたら人生の一冊になるかもしれない。
この物語を通して、やっぱり本っていいなと改めて思う一冊だった。
本屋大賞にノミネートされ、書店でも目に付きやすい場所に展開されているであろうこの本が多くの人の手に渡って読んで欲しいなと思う。
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小町さんにレファレンスしてもらいたいと思った。
短編ごとに各キャラが繋がっていてその後が分かり面白い。
残りの人生とよく言うが、12個入りのお菓子を10個食べたとして、箱にあるのは「残り物」なのかという小町さんの言葉が印象に残った。
月のとびらという本が気になったので読んでみたい。
どんなに努力しても、思いどおりにできないことに囲まれて生きている。
心の中に2つの目を持っている。
理性的に論理的に眺める太陽の目。物事に光をあて、理解すること。
感情や直感でそれを捉えて結び付いたり、対話したいと願う月の目。
協力しながらどちらも否定せず受け取る。
人生において大事なことが書かれていると思った。
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「何をお探し?」
その声に捕らえられた。
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人生の中で悩みを抱えながら図書室の本を探していると、レファレンスコーナーに導かれる。座っていたのは大きな女性。紹介された要望した本と、なぜかジャンルが違う本。そして羊毛フェルトで作った"付録"も一緒に渡され…
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ずっと読みたかった本。表紙や背表紙にも遊び心があって素敵。
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自分は自分のままでいい、居場所は必ずあるし、誰かが必ず見てくれてると思えた作品。人生の中で他の人と比較して羨ましがる姿(独り身の人は恋人がいる人を羨ましがり、恋人がいる人は結婚してる人を羨ましがり、結婚してる人はひとりの時間を羨ましがり)をメリーゴーランドと喩えていてなるほどなぁ何かわかるなと思った。おかれた環境を悔やむより何か自分に出来ることを見つけてみたいし、少し視野を広げてみるのも人や物とのいい出会いがあるのではと思えたから志したい。
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この本良かったなぁ。
短編同士が少しずつ繋がって、ほっこりと読み終えられる。
読み終わった後に見る表紙裏表紙がまた良し。
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どのお話からも、作者の方の本と人生への愛にあふれていて、読み終わると心がじわっと温かくなる話ばかりです。
外で読むと目が潤む危険があるので、ぜひ自宅で読まれることをおすすめします。
優しい気持ちにさせてくれるお話ばかりなので、疲れている時や、リラックスしたい時にも最適です。
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どんな考えも押しつけずに、自由な発想や自分らしい選択を支えてくれるような優しい本だと思った。たまには、最初から最後まで安心して読めるようなこんな本を手に取る時間をもちたいと思った。
それから、自分が探している答えを本の中に見つけたときの喜びは素晴らしいと思った。
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人生に悩んでいる人が立ち寄った、地域の小さな図書室のリファレンスで選んでもらった本がきっかけで自分で道を見つけていく人の連作短編集。
読んでほっこりする読後感で、いかにも本屋大賞候補(2位)的な読みやすい物語。
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おそらく、小町さんはすごい人でも何でもなくて、ただちょっとだけ他人を見る目が鋭い。そういう人なんじゃないかなと想像しました。
小町さんは司書。この物語は、彼女の務めるコミュニティハウスの図書室を通じて繋がる連作短編集です。
図書室を訪れる人は様々な悩みを抱えており、それは仕事だったり育児だったり、はたまた定年後の人生に迷う男性だったりするのですが、皆が一様に「小町さんのおすすめ本」を受け取り、それによって新しい扉を開いて気持ち新たに出発していく……というような展開です。
全体的にふんわり温かい気持ちになるようなお話で、表紙写真には、小町さんのフェルト作品と思われる愛らしい小物があしらわれています。物語を読んで、表紙を見て、と繰り返すとほっこり癒されます。
恐らく五年前くらいの私だったら、「平凡な話だな」とか「物語の起伏に乏しいな」といった感想を抱いていたかなと思うのですが、ここ数年に渡り続いて行く鬱屈とした世間の雰囲気、そして私の手に取る本手に取る本、全てがイヤミスだったり憂鬱展開だったりするもので疲れてしまっていましたので、この物語には救われた思いがしました。
青山美智子さん、この物語のほかにも様々なホッとする物語を書いておられるようなので、また読んでみたいなと思いました。
激しい物語に疲れた時にぜひ。
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前向きな本でした。人生の活力になりそうです。時間が経ったらまた読み返してみようと思える本でした。
“世界は信用で回ってる”というのは納得しました。自分の仕事でも意識したいです。
またパラレルキャリアという言葉は初めて知って、ちょっと調べてみようかなという気になりました。視野を少し広げてくれる本だと思います。
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めちゃめちゃ面白い。
帯にも買いてあったけど、仕事に悩んでる人や日々をもやもやと過ごす人におすすめ。
図書館の司書がおすすめの本を紹介してくれて一歩踏み出す勇気をあたえてくれる。
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ほっこりしつつ、何だか勇気をもらえた本でした。
実際にある書籍を通してこんな小説を書いちゃうなんて尊敬です!!ミステリーではないのにそれぞれが抱えていた悩みが本や司書を通して、すーっと解決していく、その過程が気になってどんどん読み進めてしまいました。
読み終わったあとに表紙をみると『あっ!』と気付かされるセンスもバッチリですね★
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すっごく感動しました。少しずつ登場人物もかぶってるのがまたいいです。
伊坂さんのアイネクライネナハトムジークとか恩田さんのドミノとかみたい。
もう一度読みたいくらい。