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一九七二 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 みんなのレビュー

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紙の本

いそぎ足で人生を駆け抜けた人

2021/05/06 15:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

手元にある岩波ブックレットの『年表 昭和・平成史』で、この本のタイトルにもなっている「1972年」を開いてみると、「浅間山荘事件」(2月)、「ニクソン米大統領、中国訪問」(2月)、「沖縄県本土復帰」(5月)、「日本列島改造論」(6月)、「日中国交樹立」(9月)などが、太文字で記されている。
 もちろん、他には「札幌冬季オリンピック」(2月)や「田中角栄内閣成立」(7月)、「上野動物園のパンダ」(11月)など、懐かしい事柄が目に入る。
 2020年1月に61歳という若さで早逝した坪内祐三さん(ということは、坪内さんは1958年生まれであった)は、何故「1972年」を「はじまりのおわり」と位置づけ、「おわりのはじまり」と見たのだろうか。

 2000年の初めに雑誌「諸君!」で連載を始めた第一回めにこう書いている。
 「高度成長期の大きな文化変動は1964年に始まり、1968年をピークに、1972年に完了すると。」
 そして、自分(坪内さん)は「1972年以前に生まれた人となら、たぶん、歴史意識を共有出来る気がする」と。
 しかし、この年坪内さんはまだ14歳の中学生に過ぎないことを考えれば、いかに早熟な少年だったことだろう。
 しかも、坪内少年にはすでに渋谷の街の本屋や名画座に足を運ぶ、そんな子供であったから、そのあたりを差し引かないと、時代の共有はできないのではないだろうか。
  というか、そんな坪内少年だからこそ、彼の数年先に生まれた世代とも「歴史意識を共有」できたといえる。
そして、坪内少年は幼い頃から他の誰よりもいそぎ足で人生を駆け抜ける人だったのかもしれない。

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