紙の本
Metabolism
2021/05/19 22:56
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
約五十年前の建築でありながら“未来”を感じる中銀カプセルタワー。実際にそのカプセルを住居あるいは事務所として活用している人達の貴重な記録。愛がありますね。
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銀座にあるメタボリズムの代表的な建築である例のカプセルタワーを利用している人々の、プロフィールや利用方法が写真で見られる。
住居としている人よりも、事務所などで利用している人が多いようだ。そして建築関係が多い。それだけでも実用的な価値よりも資料的な価値の方が高いのだろうことが伺い知れる。
さらに、カプセルは一面だけで壁面と接合されていてその他の六面は中に浮いた状態にあること、雨漏りをするカプセルが多いことなど初めて知った。
あと「中銀」は「ちゅうぎん」と読んで「中国銀行」とか「中部銀行」とかそんなものだろうと思いつつ意味がわからないままだったが、「なかぎん」と読んでビル管理会社の名前らしい。
2つのタワーを結ぶ屋外渡り廊下など外部の老朽化具合が、荒廃した近未来感があってなかなかよかった。
写真を眺めているだけで結構面白いですよ。
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銀座の中銀カプセルタワーに住むこだわりの住人たち。斬新なデザインだけど、メンテナンスが悪かったため狭い、古い、換気が悪い、雨漏りするなど住むには?でも熱烈なファンが多い。個性的なオーナーたちの思い入れたっぷりのカプセルライフ。
このビルはどうなって行くのだろう。
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名(迷?)建築として知られる「中銀カプセルタワービル」の現在を伝える一冊。
老朽化していることなどを理由に、取り壊しや建て替えの話がときどき出てくるが、今なお独特の存在感を発揮している。
黒川紀章氏の設計だが、築50年になろうかという建物は、あちこちの故障・不具合で不便極まりない。“闘って住みこなす”という点では、安藤忠雄氏の建築の上を行っているのかも。
もともとカプセルを交換して、メタボリズム(新陳代謝)する設計思想なのだが、交換されないまま今に至るとか。
黒川氏が生きていたらどう思うのだろう?
銀座という抜群の立地もあって、住民・所有者も個性的(そういう人を選んだのかもしれないが…)。活用法もさまざまだ。
建築はハードであると同時に、建築家や施主の手を離れて育っていく「社会的な生き物」だと感じさせられた。
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中銀カプセルタワーの20のカプセルとその住人を紹介した写真集。
多くのカプセルは作られた時のままではなくて、さまざまにリノベーションされている。宇宙船や潜水艦を思わせる丸い窓とコンパクトな空間を生かしてみなさんいろんな遊び方をしていて楽しい。
しかしやっぱりここは普段の生活の場としては無理のあるなと思った。ここに住むにはミニマリストでなきゃ無理だと思うけど、これだけ災害の多い日本で、風呂も食事も都市空間に依存して何も備蓄せずに暮らすというのはちょっと…というわけで私はミニマリストにあまり共感できないし、この家に暮らせる気はしない。
でも、都心のセカンドハウスとして、とか、リモートオフィスとして、とかならすごくすごく楽しそう!余計なものを置けない分、作業部屋やヲタ活部屋にしたらとても捗りそうだし、茶室みたいな感じで人をもてなしたり、趣味に浸るだけの秘密基地にしたらワクワクできそうだ。
この本を出したのはカプセルタワーの保存に向けて動いていた人たちだけど、残念ながらついに取り壊しが決まっちゃったらしい。まぁこの本にも老朽化についての話は山ほど出てくるから、それ読むと仕方ないなと思ったけど、1回ぐらいは泊まってみたかったな。
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外観だけではなく、カプセル内部で暮らす人たちの生活をこの本で垣間見ることでこの建築の面白さがわかった気がする。
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すっごく興味がある建物。
雑誌に載ってたり、テレビで紹介されてたりすると見てしまう。
こんな空間は世界中探しても無いんじゃないかって思ってしまう。
とにかく凄くいい。