紙の本
悲しい事件の裏側
2021/05/29 07:02
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
川崎中1男子殺害事件は悲惨な事件で当時大きく報道されました。
しかし、その後についてはあまり報道されませんでした。
当事者が未成年だった事もあり、報道されなかった部分もあり、それがネットの玉石混合の情報になった。
被害者の少年も加害者の少年も「どこかで助けられなかったのか」と思うポイントが多く胸が痛んだ。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの凄惨な事件の詳細を紹介している。事件そのものは淡々としている感があるが制度的な欠陥に提言も呈している。事件から教訓を得なければらるまい。
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投稿者:ta - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時は本当に衝撃的な事件でした。遺族であるお母さんも、当時誹謗中傷があり、どうして加害者だけが守られるのかと腹が立ちました。
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なんとも言えない。この本を読み終わった直後は辛くて感想も書けない。
この本に出てくる加害者少年たちや、つるんでいた子たちのあまりの語彙の少なさにびっくりするときがある。本当に、限られた世界の限られた認識の中で生きてて、こじれてて、こんな犯罪が起きてしまうことになったんだと感じた。
被害者の父親が、「息子は運が悪かった」と言っているが、本当にそうだろう。
もっと世界は広いことを知らせてあげる大人がいれば。
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当時テレビでニュースをみて本当にショックを受けた事件だった。
遼太君のお父さんが言うように 少年刑務所で彼らは生きて、出所してからも何十年と生きていける。 なのに遼太君の人生はもうないし被害者の人生も辛いまま。
少年だからって、加害者が保護されるのっておかしいよね。。
殺人なんて、家庭環境のせいだけにはもちろんできないけど、どこの家庭も、もう少し子供をちゃんと見てあげてたらこんなことにならなかったかもしれない。
とも思ってしまう。。
しかも3人のうち2人は別の事件で保護観察処分になってた時なのに、、大人達が放置しすぎてる気がする。
もちろん殺害した本人達が1番悪いんだけど、、
うーん。。たらればがたくさんでてくる。。
辛かったね。。あー可哀想すぎる。。悔しすぎる。。
この人のルポはじめて読んだけど、読みやすかった。
他のも読んでみたい
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最初の一ページから胸が苦しくなる。
ちょっと前まで小学生だった少年が、酷寒の2月の深夜、全裸で体中に切り傷を負い、それでも助けを求めて川から23.5メートルを道路に向かって這っていた。
どうしてそんなことに。
あまりに残虐な事件に、犯人の少年たちへの怒りが込み上げる。
だけど、読み進めるにしたがって、著者が書きたかったのはそれではないことに気づく。
確かに被害者の父親は加害者少年たちに「死刑になってほしい」「一生許せない」と言う。
それは当たり前だ。
けれど、当事者ではない第三者の大人として、それだけに終始していてはいけない。
なぜこのような事件が起こったのか。
止めることはできなかったのか。
加害者少年たちもまた、家にも学校にも居場所のない子たちだった。
だからといって何をしてもいいわけでは、もちろんない。
けれど、家族の愛情を知らず、未来に希望をもてず、友情を信じることすら知らない子どもの存在。
これは、私たち大人の責任だろう。
結局社会の歪のしわ寄せが、弱い子どもたちのところに来るということ。
加害者少年をネットでさらし者にして、実社会でレッテルを貼って排除して終わり、というのは第三者の自己満足でしかない。
子どもたちに居場所を。愛情を。未来を。
システムで解決するとは思わない。
でも、取りこぼしてはいけない。
私は見守る、手を差し伸べる大人でありたいと強く思う。
この本の副題は『川崎中1男子生徒殺害事件の深層』
この本に書かれているのは一つの事件ではなく、この深層なのだ。
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この事件に関してはその残忍さと未成年者による犯罪で被害者が中学生だったことから同時かなり衝撃を受けた記憶がある。
その詳細と背景がかなりリアルに伝わってきた。
読み終わった後感じたのは、今回の主犯者のような狂人は一定数社会に存在している訳で自分を含め家族や親族が同じような事件に巻き込まれる可能性が充分にあり得ると言うこと。
そのためにはどうしたら良いか?
近づかない或いは逃げるのがある意味一番賢明なのでは?
あくまで持論だけど。
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著書の作品はこれで7冊目の読了となりました。
今まで手にしてきた6冊は海外を舞台に日の当たらない闇にフォーカスをあてた作品でした。
本作の舞台は日本、しかも単身赴任ですごす横浜市の隣町•川崎市で起こった当時中学一年生の少年がカッターナイフで43回も切りつけられ殺害された痛ましき殺人事件のルポ。
読み終えて思うのは殺人を犯した加害者は法で守られ、命を奪われた被害者、遺族は法で守られない矛盾する事実が存在するということ。
そして、少年法の問題、保護観察の問題等を改めて自分の中で考える機会となる一冊。
裁判が終われば、刑期を満了すれば...
改めて守られるべきは被害者であり、本事件では残念ながら暴行を受け、切り付けられた少年は命を奪われてしまいました。
そのこと自体は不幸で、残念でしかたありませんが、であれば、尚更次に守られるべきは被害者遺族であるはず。
被害者の父親が語った嘘偽りない気持ち。
復讐を肯定する訳ではありません。
でも、本書を読み終えて、子を持つ親として否定することも出来ません。
説明
内容紹介
少年法に守られた殺人者。
数年すればその罪は「なかったこと」になる。
2015年2月20日未明、凍てつく風が吹きつける多摩川の河川敷で、上村遼太君は全裸で息も絶え絶えに草地を這っていた。カッターで全身を43カ所も刺されて――。
後に殺人などの容疑で逮捕された3人の未成年者が法廷で明かした理不尽な殺意。彼らに反省の色はない。そして互いに責任を擦り付け、攻撃し合う被害者の両親……。
無辜の少年はなぜ命を奪われたのか。緻密な取材を基に深層を炙り出す。
内容(「BOOK」データベースより)
2015年2月20日未明、凍てつく風が吹きつける多摩川の河川敷で、上村遼太君は全裸で息も絶え絶えに草地を這っていた。カッターで全身を43カ所も刺されて―。後に殺人などの容疑で逮捕された3人の未成年者が法廷で明かした理不尽な殺意。彼らに反省の色はない。そして互いに責任を擦り付け、攻撃し合う被害者の両親…。無辜の少年はなぜ命を奪われたのか。緻密な取材を基に深層を炙り出す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石井/光太
1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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・家庭裁判所や保護観察所の責任問題
事件を誰かしらの眼差しで捉えた本であることは留意すべき。特に、母親側から語られた言葉が無いため、父親に肩入れしすぎないように読まねばならない。
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この事件で一番衝撃だったことは犯人の少年たちが逮捕される前にSNSで写真と名前らしきものが公開されていたことでした。少年法で守られてきた個人情報がいとも簡単に出回る世の中になったと当時の私は思いました。
少年法の腑に落ちない点がSNSで露わになったかもしれませんが、事件と全く関係性のない人たちが「この人が犯人です」とSNSで拡散する光景が不気味に感じました。
もし、写真に写ってる人が全く関係のない人だったら拡散した人たちはどうするつもりなのでしょうか?
話は少し脱線しましたが被害者や加害者の家族、両者の友達や地域性まで細かく調べ上げた石井さんのルポは客観的にまとまっていて読みやすかったです。
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報道だけでは分からない事件の詳細が、丁寧な取材に基づいて書かれている。個人に責めを負わせるのではなく、社会の問題として伝えようとする作者の思いが伝わってきた。
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生まれてくる全ての子供達が、生きがいを持って人生を全うできたら、どれだけいいだろう。
生きていくには辛いことや悲しいこともあるけど、それでも前に進んでいけるような世の中になってほしい。
結局はそこだよね、大人の義務は。
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初めから事件が詳細に書かれていて読むのをやめようかと思うほど胸が苦しくなる事件。
子供の頃って自分の今いる世界が全てだと思っちゃう。すごく狭い世界。
加害者側にも複雑な家庭環境があって、社会の手の届かないところで起こってしまった事件。
お父さんの発言はすごく心に残ってる。加害者に対して、なら何で生きてるの?自分の手で殺してやりたい等。親なら同じことを思うはず。
法律は変わらないから、せめて自分の周りに異変が起きていたら声をかける、周りに知らせるようにしたい。
ネットやゲームでしか繋がれない関係って今の時代結構ある。それ以外で深く信頼関係を築いていくのは大事だけど、悪いことに巻き込まれないように、自分が違和感を感じたら離れる、断る勇気を持つことも大事。
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感情的になっても、何も生まれない。
私は友人からそう教わったことがあるけど、この言葉を思い出しました。
少年犯罪も完全には無くならないにしてもむごい事件がこれ以上起こらない世界になってほしい…
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境界性知能を持つ女性達が、男性の見境なしの性欲によって、考えなしに次々と生まされた子供達。
両親には確固とした教育方針などなく、ただただ子供達は放置されていた。
殺された子は「運が悪かった」のではなく、親ガチャに外れまくった。殺した側も同じ。
境界性知能の女性は子供を作るな。不幸になる子が増えるだけ。