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水の表現がすてき。雨にあって水を汲みだすところとか、夜明け前の一人の不安感とか。最後の、結構遠くから小学校まで通う最初の日の、水色のアオザイのお姉さん?と傘ノンラのお母さんがほんとにそうだよねえと。
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ベトナムの絵本。
雨の季節には道も畑も水の下に沈む。
父さんは釣りに、母さんは花を摘みにでかけた。
ぼくも、舟に乗ってはじめての一人旅!
・雨季の水の氾濫を現地で受け入れられている様子。※亡くなられるかたも多い
・最初の恐々と櫂を操る場面から、北斎もかくやの大波に翻弄される。
・お日さまの登る前の心細さ、太陽の照らし出す鮮やかな世界。
・懐かしいアニメ映画のような
・ベトナムの子どもたちの通学路を少し体験出来た
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今年の小学校一年生に読んでやりたい絵本50冊
その4
「ぼくは ひとりで」
ベトナムではメコン川が氾濫すると、小学生が自分で小舟をあやつり、学校までいかねばなりません。
果たして主人公は無事に学校にたどりつくことができるのか?
世界を認識できるようになったのは、確かにスマホのせいだと思います。
でもその情報を消化し、自分のものにできるようになっているのはやはり子どもたちの能力が上がっているからだ、と思います。
子どもは子どもに興味があるので、同い年の主人公が出てくる本には惹かれる傾向がありますが、こういう本を一年生に読んでやれるようになるとは夢にも思いませんでした。
つい、10年前までは……。
2022/05/26 更新
※こちらは先月ご紹介しましたが「今年の小学校一年生に読んでやりたい絵本」として再度ご紹介します。
↓先月のご紹介分はこちら↓ーーーーー
ベトナムでは雨季になると川が氾濫し、学校に行くのに舟を漕いでいかなくてはならないときがあります。
「学校の通学路」という絵本がありましたが、あのなかに舟はあったかしら?
たった一人で初めて舟を漕がなくてはならなくなった少年の不安や喜びを美しい色合いで描き出した一冊です。
全部読むには長いですが、ショートカットして、ぜひ、今年の一年生に読んでやりたい一冊です。
2022/04/26 更新
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ベトナムの南にあるメコンデルタという地方の、雨期には、メコン川の水が溢れて、地面が水に覆われてしまい、なんと学校に行くのに、ボートを漕いでいかないといけない、子どももいるとのこと。
そこには危険も付きもので、世界の、そうした様々な国の子どもの事情を知ることが、大事なことに加えて、この絵本では、初めてひとりでボートを漕いで学校に行く、少年「アン」の、どこか頼もしさを感じさせながら、ワクワクとドキドキの詰まった、爽やかな冒険物語として読めるところも、ポイントなのではないかと思いました。
それから、アニメ調の絵がとても綺麗で、初めての波のシーンや、暗いメラレウカの森、その後の空のシーンと、目まぐるしく、グラデーションも色鮮やかに変化し、また、それらの視点は、上空から俯瞰したもの、水の底から見上げたものに、アンの視点から見た、まるで一緒に冒険を体験しているかのようなものと、臨場感があって迫力満点で、これはお子さんの食いつきが良さそうな予感がしましたし、物語の起承転結がはっきりしていて、シンプルに分かりやすいのも良いと思いました。
また、この地域の大雨や洪水は身近なもので、「天からのおくりもの」として喜ばれていることを知って、毎年多くの命が奪われているのに、なぜとも思ったのですが、この絵本の展開において、実に多様な生態系を見られることに気付き、メラレウカのマングローブであったり、ワニや大きな蛇、色取り取りの魚たちや、水牛、等々、人間も含めて、自然の恩恵を受けているものが、こんなにたくさんいることを実感し、大変だと思うばかりでなく、いかに上手に付き合っていくのかが大切なのかもしれないと、感じました。
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短め
暗いうちから
一人の少年が怖さに脅えながら
頑張ってボートを漕ぎ出す。
なぜ、どこに向かっているのか?
想像もしていなかった結末に心打たれる。
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表紙を見たときから、なんか怖いような不穏な空気を感じた。
ページをめくっていくと、やっぱり…
途中いくつかの場面で怖さは最高に
子供の頃に感じた、理屈抜きの夜や暗闇の怖さが蘇りました。
最後ちょっぴりほっとするも、帰り道は?
また明日も、そしてずっと続くと思うと不安になりました。
ても世界の色々な状況下で、学校に通う子どもがいるということがわかります。
それだけ、学校に通う・通えるということが、喜びであることも気づかされます。
日本の子どもの大多数?が、恵まれているとも感じました。
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ベトナムや雨季は知っていたし、水上マーケットや家々の間を小舟で行き交う風景も映像で見たことがある。でも、まさかその小舟を自ら操って学校に行く子どもがいるなんて想像すらしなかった!
早朝から家を出て、波に揺られたり雨に降られたり、暗い森の中をおっかなびっくり進んだり…平坦とは言えないその通学水路を見守る親目線は常にドキドキ。ついに学校までたどり着いてホッとする。
初めての小さな旅をやり遂げた子どもたちの晴れやかな表情がいい。
巻末の解説を読んで、実話と知った8歳息子は驚き「おれには無理だ…」と呟いていた。