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歴史資料的で、かつ、写真の魅力が十分にある。あー、こんな変わったんだ、これはこのままなんだ、を各ページで独り言つぶやく。という楽しみ。
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1964年のオリンピックは東京という都市の様相を一変させた、という述懐に最初に出会ったのは、たぶん小林信彦の文章だったような。それは、ちょうど1980年代の初めの頃で、地方から東京に出て来たあたりだったような気がします。東京デビューの地方人として、ずっと東京の住人であることを自分の基盤にしている小林信彦の作品にはずっと惹かれてきたし、東京の街もお上りさん的な気持ちでキョロキョロ見渡してきました。2回目の東京オリンピック最中のこのタイミングでこの写真集に出会い、モノクロで撮られた1984年の写真のまなざしは、自分の当時の視線と重なるような気がしました。まさに東京生活原点確認。その同ポジの2020年、2021年の風景がさらに思い出を促進します。オリンピックじゃなくても、東京は変化し続けているのです。だから、1984年と2021年の間の写っていない風景を流れる時間こそが、気持ちをさざめかせます。そういえば、最近、山の手線の大塚で久しぶりに下車したら、めちゃくちゃ変わっていてショックを受けました。「渋谷の変貌」的な町づくりはチェックしていないエリアでもどんどん進行しているのだな、と。ということで、ただただ毎日を過ごしていても、37年という歳月は東京を変え、きっと自分も変わっているのでしょう。還暦の同窓会で、同級生にあったような写真集でした。
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新宿、渋谷、新橋他都内各地の1984年時と、同じ場所の2020年、あるいは21年の模様を見開きで対比させた写真集。
本書解説内にも記されているが、著者は現在の模様を撮るとき、84年の写真の構図はもちろんのこと、人や車等の配置もできるだけ同じにしようとしているところが素晴らしい。
84年時の写真とできるだけ同じ位置に車や人が来るまでのほんの一瞬を忍耐強く待ち続けたことに驚嘆と敬意を感じた。
37年間ですっかり変わってしまった場所と、意外にもそんなに変わっていない場所、それぞれが一覧できるのは
Good。
その当時を知る人はもちろん、まだ84年には生まれてすらいなかった人にも楽しめる良本。
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37年の時空を挟んだ、その場所の記憶の写真集。
1 新宿 2 渋谷 3 五反田・新橋・有楽町・銀座
日比谷・東京・上野・浅草・秋葉原・御茶ノ水・池袋
赤坂・代々木
2ページに、同じ場所の、左には主に1984年のモノクロ写真、
右に2020~2021年のカラー写真での構成。
東京の、同じ場所での、時の経過を映した写真の数々。
カメラアングルや構図、季節や時間、人々・自動車・電車等の
位置を1984年の写真になるべく近づけての撮影により、
時空を超えたタイムスリップが味わえます。
発見するのは、変化と残る記憶。
無くなってしまった景色・・・建物や建造物、看板、人流。
モノクロでも華やかな絵看板は、今や影も形も無い。
1981年の日劇の写真は閉館した年なのかも?
そういえば電柱や電線も場所によっては、
見られなくなったと、気づかされます。
微かに残る痕跡・・・薄っすらと残る壁の絵。道路の路面。
それでも残る、店や建物、橋梁にガード下の景色。
だが、東京の街はまだまだ変化を続けています。
何十年後かの未来には、1984年の写真が、
ノスタルジーな記憶になるのかもしれません。
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全体の3分の2が、新宿と渋谷。
あとは、新橋、上野、池袋、浅草、等々の怪しい場所ばかり。
どれほど変わったのかと思いきや、ごちゃごちゃ感は改善されず今も昔も小汚い。
一度全部ぶち壊してしまわないと、変ちくりんな建造物が増殖するだけ。
私が好まない方向にタイムスリップしている。と、思いました。
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Twitterで画像がさかんに流れてくるようになって図書館で借りる。
1984年ってつい最近に思えるけれど、38年も前のこと。
こういう景色見てたな、と思える部分と、見てたはずなのに覚えてない部分と。
新宿の南口はあんなにきれいになったのに、猥雑だったんだなと思う。
新宿、池袋…。いろいろ思う。
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「この場所の昔の風景が見たい」という私の長年の夢の一端を叶えてくれた写真集。(ほんとはもう少し昔…昭和初期頃が理想)最新の写真は2020~2021年のものなのでコロナ禍についても言及されています。それもあるんでしょうが、全体的に街の力が落ちてきてるように感じました。
新宿東南口界隈と、最後の代々木八幡踏切の写真が特に好きです。
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1984年は私が東京で暮らしていた頃。
写真がモノクロだから、古さを感じる。
新宿と渋谷の写真多し。
昔を辿って、今の東京を歩きたい。
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新宿駅は特に変貌している様子がわかってすごい。
写真に対する一言コメントが「コロナ禍で人通り少なく寂しい」「行きつけの居酒屋は大丈夫だろうか」ばかりなので、専門家の解説が欲しかった。
1984年で白黒写真というのは仕方ないが残念。
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新宿と渋谷を中心とした都内各地域、1980年代と2020〜21年の同位置からの写真を並べ対照できる写真集です。
今の方が良くなったな、昔の方が良かったな、全く変わっていなくて良いままだな、色々と感慨深いものがあります。
総じてガード下近辺は昭和を懐かしむ楽しさがありますが、昔からあって今は立派な佇まいへ変貌したお店などからは人の努力が感じられます。
変わってしまったことで失われたその街特有の色や味もあり、やはりそこから醸し出されるものも歴史なのだと思います。
山手・中渋谷ガード下トンネルは危険な時間帯が私が子供の頃にありましたが今は安全で、珍しいくらいに低く短い昭和なままのトンネルなので近くを通られる際は足を運んでいただきたいです。
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2回目。1984年は看板が乱雑だけど建物も風情があっていい。2021年は街全体が小綺麗になり秩序が整ったことがよく分かる。といえ何度見ても昭和の街並みは残ってほしいと思ってしまう。
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都心の同じ場所を、1985年頃と2020年頃に撮影した2枚の写真で見比べられる。
繁華街はがらりと変わっている一方で、川の両岸などは変化が少ない。
変わっているように見える場所でも建物はそのままだったりする。
渋谷のように再開発されている場所は当然昔の面影もない。
東京駅のプラットフォームは1984年の方が圧倒的に美しい。現代は便利で機能的な反面、いかに雑然としていることか思い知らされて少し悲しい。
こういうプロジェクトは価値があるね。
SNSに上げられている写真などを統合することで、日本中のいろいろな場所の変遷が分かるようになるかも。