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はじめに
AKIRA(1988)
機動警察パトレイバー 劇場版(1989)
機動警察パトレイバー2 the Movie(1993)
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995)
メトロポリス(2001)
イノセンス(2004)
鉄コン筋クリート(2006)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版(2007, 2009)
用語集/バイオグラフィー/参照
8分の4が押井守というので。
また庵野秀明のレイアウトも凄い。
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アニメ映画の背景美術のみにフォーカスして、当事者へのインタビュー、原画、イメージボードやロケハン写真等で制作過程を明らかにした本。判型が大きいので、絵が見やすい。
紹介されている作品は、
AKIRA
機動警察パトレイバー劇場版
機動警察パトレイバー2 the Movie
GOHST IN THE SHELL/攻殻機動隊
メトロポリス
イノセンス
鉄コン筋クリート
エヴァンゲリヲン新劇場版
の8本。
背景美術に焦点を当てているので、掲載されている内容は当然、風景や建物ばかり。主人公をはじめとした、人物やキャラクターはほとんど映っていることが無いのは斬新。
パトレイバーと鉄コン以外の作品は過去に観たことがあるが、それらに限らず、そもそもアニメ映画を観るときに背景に注意することはほとんどないので、本書であらためてその背景や建物の描写に注視すると、一瞬で消えゆく、あるいはほとんど注目されないであろう風景や建物がこんなに精緻に描写されていたことにとても驚いた。
「神は細部に宿る」という言葉を以前聞いたことがあるが、正にこのことだと深く感銘を受けた。
紹介されている作品の何本かはまだ自宅のビデオライブラリーにあるので、後程本書の視点で見直してみることにしよう。
なお、「はじめに」に記載されているが、本書の趣旨に合わない、あるいはアーカイブが未公開等の理由で、宮崎駿、新海誠、今敏の3人は重要な人物であるにもかかわらず、本書では取り上げられていない。
これらについては、今後の出版を期待したい。
あと、著者はドイツ人の方のようだが、本書のような本は本来は紹介されている作品が生まれた日本で、日本人がやっているべきものであるように思った。
このような視点を日本人は持ち合わせていないのか、あるいは生産国外からしか見えないものなのか、いずれにせよ、ちょっと悔しい気もした。
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アニメの背景美術の歴史が見られます。主にリアリスティックな作風の軌跡です。凝った背景美術には監督の世界観、思想が反映されているそうで、もちろん制作時の社会情勢ともリンクしているとか。夜景の配色に赤や緑を強調したり、街を緑にしたり、電気系を忠実に描こうとしたりというこだわりも紹介されていて、アニメ好きとして興味深い一冊でした。