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大家業はDXからは、ものすごく離れた位置にある。
ウチの家業は大家業だ。
そのやり方は50年近く全く変わっていない。
基本的に大家は、自ら積極的には動かないし、変化を好まない。
だけど本当にアンテナが立ってる大家は、それぞれの方法やり方で動いている。
本書は、DXから取り残された不動産業がラストフロンティアだと指摘する。
Property(土地・不動産)×TechnologyでPropTech。
先行するスタートアップ企業のビジネスモデルを紹介する。
さて、普段から旅するように暮らしたいと考えているのだが、どうすれば可能なのか。
本書で参考になったのは、OYOの成功と失敗のケーススタディ。
ワンストップの賃貸契約はよいが、退去時の解約がネックになり日本では成功しなかったと。
部屋は良いけど、隣近所がうるさかったり、住みにくいエリアだったり、住んでみないと分からないことは多い。
もっと簡単に住む場所を変えるサービスだったら、Addressとか、Hafhとかのサブスクサービスがあるけど、部屋の間取りが気に入らないってこともあるだろう。
GoToキャンペーンの間、ホテルのテレワークをしまくってたけど、中でもアパホテルがすごいと思った。
どのアパホテルに泊っても、部屋の内装が全く同じ。
ここから考えるに、特にワンルームは、ユニクロのような部屋で良いのではないか。
規格化された間取りならば、どこに住んでも同じ暮らしができるから、内見も不要だろう。
ベッド、デスクがあれば、あとは服だけ持っていく程度の引っ越しのハードルを下げれば、もっと移動がしやすくなるのでは。
街は”OS”、建物は”アプリ”。
ならば、いくつものOSをインストールする度に、人は暮らしを切り替えられるのではないか。
そんな生活、やってみたい。
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proptechに関わる様々な会社の取組は、衝撃であると同時に、「刺激」でもありました。
新しい波で業界がどう変わるか、1個人としては非常に楽しみであり、同時にその業界で生きる会社として、新しい波に対してどう行動していくか、勉強して挑戦したいと思いました。
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日本におけるPropTechの先駆者による、PropTechのこれまでの歩みから、コアとなるテクノロジー、今後の見通しを概観できる。不動産とIT、加えて金融分野の境界や重なる領域でどのような変化が起こりつつあるのか、今後どのような世界が実現されていくのか、その中で何か必要条件になるのかを理解させてくれる。この領域でビジネスを展開する上でインプットしておきたい1冊。
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『#プロップテックの衝撃』
ほぼ日書評 Day409
パソコン画面でもよく見かける「プロパティ」という言葉。所有や所属転じて、属性情報的な意味で使われるのだが、この本でいう「プロパティ」は所有物、転じて「不動産物件」の意。PropertyのPropとTechを合成したのが、本書のタイトル。
ここ数年よく耳にするFintech(フィンテック: 金融)の不動産版だ。
Fintechも初めは用語先行の感もあったが、結果として例えば、銀行を経由した国際送金手数料が、一般人が扱う程度の金額でも1件あたり数千円とか数万円とか掛かっていたものが、仮想通貨まで行かずとも、IT活用により桁が2つくらい変わってきている。
不動産も硬直化したビジネス体系をドラスティックに変貌させる可能性が大きい。我が国では、長らく改められていない、売主・買主それぞれから3%+6万円という仲介手数料の問題。例えば、1億の物件を四半期に一度動かせば、軽く年商1千万。しかも「両手」と称して、双方から手数料を取ることもできる慣行などは、利益相反以外の何者でもない。
地銀再編等に比べると、個々の規模が小さいため新聞記事になることは少ないかもしれぬが、ここ数年のうちに、街場の「不動産屋さん」のありようは大きく様変わりする。『サザエさん』の花沢さんのお父さんが失業の危機に見舞われるということだ。
事例の中では最初に紹介されるDivvy Homesが印象的。住宅購入希望者が住宅価格の最大2%を前払いすれば、同社がその住宅を購入し、3年リースで貸し出す。通常住宅ローンで求められる5%よりハードルが低い。貸出家賃は相場より高く設定されるが、そのうち最大25%が貯蓄され、住宅購入の頭金に利用できるように準備される。その間にクレジットスコアも上がり、これまですべてのユーザーが住宅ローンを組むことに成功しているという。Divvy社は投資差益を得るほかに、住宅購入希望者の支払い情報等さまざまなデータを得られるメリットがある。「貯蓄」分の分離管理等、やや気になる点もあるが、モデルとしては非常に面白い。
他の事例もよく調べられている。ただ後段の未来予測図は、ややそこが浅い感は否めないか。
加えて、本書のテーマからは外れるが、私見ながら、これに続く(続くべき)本丸は、Meditech(医療領域)だろう。コロナの感染状況を「Fax」でやりとりしたり、ワクチン接種の予約を「電話」で受け付けたりといった某国のありようは論外だが、対面原則の制約や、無保険者の問題、国や地域を跨いだ情報連携等、IT活用が可能にする領域は極めて大きいはずだ。
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自らがコンサルティングを行う不動産関係のIT技術について書いたもの。プロップテックとはPropertyとTechnologyを繋げた言葉で、不動産、建設、土木、金融などの業界の垣根を超えた分野を再定義し、イノベーションを起こさせようとするものである。よくFintechが話題に上がるが、FoodTechやAgriTechも異なる分野で同じ方向を向いている。従来の不動産業は、足で稼ぎ、書類により手続きも情報管理も行われていたが、物件のデータベース化、手続きの電子化、リモート化、情報のVR化など、様々な分野で変化が生じている。データベース化されることでAI活用による顧客の好みに合わせた提案や、適正な価格管理もできる。一見IT化が遅れている業界であるからこそ、今後のDX化によって大いに発展が期待できるともいえる。海外では規制が少ないこともあって、かなり進んでいるので、これからどれだけ追従できるかがカギのような気がする。
「PropTechとは、Property、つまりは土地や不動産といった財産を対象としたイノベーションを指す」p14
「Contechが対象とする建設業界は、主に土木と建築の二つに分けることができる。そして最大の特徴は、土木においては公共分野、すなわち国や自治体が主な発注者として市場のほとんどの割合を占め、建築分野も法人企業がその多くを占める、いわゆる「toB」をメインとした市場である」p16
「2020年に米国で上場した、オンラインによる不動産買取・再販を展開するOpendoorは、2014年の設立ながら、時価総額約1.5兆円、売上2500億円規模に成長している。これは日本の不動産業で言えば、三菱地所、三井不動産、住友不動産に次ぐ4番目の時価総額である」p61
「都心部については、中心部であるほど分譲可能な土地は限られてきており、大型のタワーマンションを含めた新築マンションの建築や開発は年々減少している」p69
「(迅速さと精度の向上を追求)「安く仕入れて高く売る」ということを目指しておらず、この方針を強く繰り返して発信している。これは、離婚や相続といった突然の事態に対して、顧客の足元を見て安く買い取り転売する、といったモデルではなく、住み替えニーズが発生した際の顧客に対して再定義された不動産取引を円滑に提供するという同社の想いがあるからだ」p74
「査定制度向上のために、複数のモデルを活用したアンサンブル学習を採用している」p74
「EasyKnockは、全米50州でリースバックを提供する企業である。リースバックとは、自身の自宅を売却した後も、家賃を支払い続けることでそのまま住むことができるサービスのこと」p85
「日本では、成約価格のデータを入力することが困難(レインズには売り手側の希望価格のみ入力されている)」p122
「((男女機会均等)シンポジウム参加者や登壇者は男女同数とする)日本では多くの企業やコミュニティが「実力主義に基づく評価をしている」と答えるが、海外においてはこの発信自体が受け入れられにくい。実力主義の場合には、明確に差が生じることを考慮して機会の均等化など取り組むべきことを実施した上で、実力を評価すべき、という考え方だ。そのため、コミュニティにおける登壇者の選定の際にも「女性だから登壇させるということはせずに、実力主義でメンバーを選定しました」ということは海外では受け入れられない」p192
「(最大の変化)賃貸住宅取引がすべてオンラインで完結するようになった」p208
「(ホテルへの宿泊)旅館業の所轄官庁は厚生労働省(滞在が30日以内であれば旅館業、それ以上であれば賃貸業(所轄は国土交通省))」p221
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プロップテックの本ということで購入。
メモ
・エンドユーザー起点で土地や建物に焦点をあて、人々の生活や働きかたに、より高い付加価値や利便性をもたらそうとする試みがproptechとのこと。
・いくつかは知らないものもあり参考になった。
メモ
・アイデアを探しているうちはダメで、目の前にある問題に目を向けろ
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これは今だから読める本!
不動産業に従事している私からしてとても危機感と変革感を感じた。時代を先取りした気持ちになる。
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不動産テックの事例を知った上で、今後の不動産投資に活かそうと思い、一読。
幾つか事例があり、前半は最近のテクノロジーを活かした不動産活用を理解出来ましたが、後半はフィンテックやらごく一般的な金融関連用語の紹介が多く、あまり役に立ちませんでした。