紙の本
書簡体の変化が見事!
2023/04/08 22:00
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投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
10代の女の子の、
(自分にも心当たりがある)ちょっと読んでいて恥ずかしくなるような痛い書簡体ではじまるのですが、
大人になってからの文章は、深く、強く支持をしたくなる手紙でした。
返事がなくてもいい、
会えなくてもいい、
それでも互いを思い通じあえる、
そんな関係の人に出会えたら
人生はどんなに豊かだろう。
年齢と関係に沿った書簡体の変化が見事でした。
紙の本
本屋にて
2023/02/26 17:46
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投稿者:あかさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
パラパラっと頁をめくるうちに、買ってみようという気にさせられた。
紙の本
カバーとタイトルの可愛さに裏切られる。
2021/11/21 17:54
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投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
可愛いデザインの表紙と、ののはなの響きが愛らしく、読み始めましたが、良い意味で裏切られていく展開です。 読んでいる途中ですが、えっ!と驚くような展開になり、あたふたしてしまいました。 ののとはなの通信は、エンディングがどうなるか、予想もつきません。
紙の本
嬢の生涯
2021/08/12 01:00
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女学生時代からの手紙のやり取りから、
大人になってからのメールまで。
2011年までの文通だけですすむ物語。
愛するとは。
生きるとは。
せかいとは。
お嬢様校の出身ならある程度当たり前の現実なのかもしれないけれど、
三浦さんほど名前のある人が、
この形式で物語を紡ぐにあたって、
もうちょっとマジョリティな立ち位置から
マイノリティにまなざしを向ける形にならなかったかな、とは思う。
同性愛。
世界情勢。
震災。
タグだけだとありきたりな雰囲気が出てしまうのがちょっと残念。
紙の本
様々な愛のかたち
2021/08/11 09:05
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投稿者:パコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボリュームのある1冊ですが、一気に読みました。
全編、手紙やメールのやりとりであり、受け取りと差出しに時間差が生じている分、前後する感情が何とも言えず、心が惹きつけられます。
読み終えた後は、解説の辻村さんが仰る通り、この物語を読むことができて嬉しい気持ちになりました。
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私は世代が二人とほとんど同じなので、似たようなことをしていたなぁとまず懐かしく思いました。
私の一歳上の友人と頻繁に手紙のやり取りをしていました。当時は電話で長話なんてできなかったし、同じ市内ではありますが、頻繁に会うことができない友人にはこうして手紙でやり取りするしかなかったんですよね。
今もその手紙は大事に持っています。ののと同じだなぁ。もちろん、この二人とは全く違い、本の事や進路の相談が多かったです。
今では電話で話すことが普通になり、お互いに親の介護という問題を話すようになってしまった(笑)
だからこそ、この二人の手紙のやり取り(最後にはメールも使われますが)に親近感も感じます。
これだけ激しい感情を互いに持てることをうらやましくも思いましたし、反面、穏やかなやり取りをずっとしてきた友人に感謝したい気持ちになったりもして……。
手紙にしても日記にしても、書くという行為は誰かに読んでもらうということを意識しているものです。
だからこそ、f後半、フリーライターとして働くののと外交官の妻として内乱が起った国のためにできることを考えるはなの、互いの心の叫びのようなやり取りに、私自身も二人の中の一人として心が揺さぶられるのでしょう。
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タイトルと可愛らしい装丁に惹かれて手に取ったものの、内容は予想に反して重かった。
高校生から中年までの書簡体小説。
一緒に過ごした日々より離れている時間の方が圧倒的に長く、2人の視点でしか語られていない=2人だけの世界があるように感じた。
言葉には表せない関係性、マイノリティ、過去と未来、大人になるということ…パンドラの箱みたいだと思った。箱の底には何があったのか、複雑すぎてよくわからなかった。
しをんさんの物語にしては、何だか中途半端なラストでモヤモヤした。
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この作品はすべて書簡形式で綴られていて、2人の手紙をこっそりのぞき見しているような感覚で読んでいました。
そこには2人のお互いに対する愛をいろんな表現で書かれていて茜とはなは深く愛し合っていたんだなという思いがひしひしと伝わってきました。
この手紙のやりとりは少し間があいているとはいえ、20年以上も続き、手段も手紙からメールへと変化していきます。
文体も高校時代のときと比べると落ち着いていたり、ガラッと変わったお互いの生活を順に追って知ることができ、楽しく読むことが出来ました。
最後のほうは茜がはなには届かないメールをずっと一人で書き続けているところにもはなに対する強い思いを感じました。
読まれなかったメールをいつかはなが読んでくれることを願ってやみません。
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2021.7.13-7.31
前半、衝撃な展開に「え゛」と声だして驚きながら読んでたけど、もう後半の衝撃な展開には慣れていた自分がいた。
普通の小説とは違い、手紙とメールのやりとりの文字のみというのが話同様に新鮮でした。
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女の子同士の手紙だけだ繰り広げられる物語。
ただの恋愛話かな、と思ったら考えさせられる話でした。
「同性間恋愛」だけではなく女性としての生き方、窮屈さを描いていました。
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自分が女子高出身者であることも相まって、読むスピードが上がっていくばかりだった。史実も散りばめられていて、文芸作品とはいえリアルさがあった。とにかく終始、ののとはなの嫉妬が凄い。
書簡からメールへと連絡手段が変わり、最終的にはなへの当分は届かぬであろう手紙を書き続けるののが、何とも言えない。この手紙は、いつかはなに届くのだろうか。
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去年、長女が高校の図書室で借りてきたのをわたしも読ませてもらって、ののとはなの関係にぐっと引き込まれ長女もわたしもすごく気に入っていた物語。もう文庫に入った。
小さな花がいちめんに散りばめらた単行本の装丁も好きだったけれど、きれいな切手がたくさんあしらわれたこの文庫カバーもかわいい。書簡体小説なんだなと、わかりやすいし。
自分自身、中高生の頃はさておき、大学生の頃ははじめは地元のともだち、次は大学で仲良くなった友人たち(男女問わず)とあきれるぐらいたくさんの手紙を出し合っていたことをちょっとなつかしく思い出す。なにをそんなに書くことがあったのか、思い出そうとしても思い出せない。進学後は住むところもばらばらに、ときには海外になり、メール交換にシフトしたのも「ののはな」にちょっと重なる。いまは年に一度の年賀状がせいぜいで、切手のデッドストックが貯まる一方、日常の連絡かひとりごとのSNSばかりになってしまった。ののとはなはいま、どうやって連絡を取り合っているだろう。
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はなが難民支援ボランティアに行ってからが
無ければ星4だったなー。
ののの独り言が長すぎる。
それにしてもののは強いな。
昔はなかよくても大人になってからは
距離はとった方がいい関係になることは
間違ってないんだなと思えた。
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一気に読みました。
いや、読むのをやめられなかったです。
女子校に通うののとはな。
育ちや環境も性格も違う2人ですが気の合う親友同士。
学校で会っているのに、
手紙を渡し、授業中にもメモを渡す…そして電話もするねと。
私も学生時代こうやって手紙のやり取りしたことを思い出した♪
そんなはじまりなのが、恋愛に発展、驚き、裏切り、別れ、再会…そして長い年月を超えて大人になっていく。
大河ドラマ?朝のテレビ小説?になるような壮大な人生を観た気分になりました。
そして、『この往復書簡は、私の物語と言える』と辻村深月さんのあとがきを読んで腑に落ちた。
これまで自分の歩いてきたどこかに、痛烈に気持ちが引き戻される。。。
全く同感です❗️
これまでの、いろんな気持ちを思い出しました。
そして、これからもこの気持ちを忘れないで、死ぬ瞬間まで大切にしようと思う。
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つまらなすぎて読了ならず。
女子高生の往復書簡で始まるのですが、目次もなく、この先どこまでこんなダラダラとした内容が続くのかと思い、読むのをやめました。
三浦しをんの作品は「風が強く吹いている」が好きでいくつか読んでみましたが、ちょっと他は好きになれませんでした。