紙の本
ウェディングプランナー
2022/09/11 10:54
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中堅の、情熱あふれるウェディングプランナー、こよりの、お仕事小説。自身の結婚式も控えている。
「主賓挨拶」の、高校の教え子からずっと告白されていた、女性教師の話が、印象深かった。この先生、どういうつもりで教え子の結婚式に行ったのか? 最後の微笑は、どういう意味なのか? 本気だとは思えないし、誰も幸せにならないし。悪意が感じられて、それに気づかない教え子が、哀れだった。教え子もストーカーだったけど。
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ウェディングプランナーとして働くこより。多くの結婚式を手がけてきたが、自分自身もこの度、結婚することになった。準備を進めるうちに、これで良かったのか?というマリッジブルーに陥ってしまう。他人をプロデュースしながらも、自分自身はどうなるか?
結婚式を舞台にした仕事小説ですが、様々なカップルの結婚事情を垣間見ることができます。人生色々、結婚式も色々な事情があって、プランナーの方には、お疲れ様ですと言葉を投げたくなりました。
結婚という晴れ舞台なので、良い出来事の数々かと思いきや、一筋縄ではいかない状況ばかりで、痛快あり、苦笑あり、感動ありと無関係な立場としては、とても楽しめました。
特にあの映画を彷彿させるような状況に現実は上手くいかないことを改めて感じました。
その瞬間は、良いシーンでも、その後の地獄のような状況に背筋が凍りました。
新郎新婦や結婚に向けての関係者との打ち合わせ。あらゆる人達の会話を重ねていくことで、出来上がっていく人生最大のイベント。色んな協力があってこそなので、色々な方に感謝しないといけないなと思いました。
多くの人を手がけていたのに、こより自身の決断が・・・ちょっと引いてしまいました。
主張は人それぞれですが、今までの騒動や感動があった分、シンプルに終わって欲しかったかなと個人的には思いました。
作品に出てくるような様々な結婚式を見ていると、慎ましく、穏やかな式が一番だなと思ってしまいました。
あと、とても細かい話ですが、「こより」を漢字表記かカタカナ表記にしていただきたかったです。
「とこよりは言った。」の「とこよりは」が「と」と「こより」で一緒に表記しているので、いつも読むときに引っかかっていました。
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どうもブライダル業界ものに弱い。
涙腺が緩んで困る。
そもそも、
お仕事小説に弱いのかもしれない。
懸命に働く姿、
落ち込んだところから学び、
再び立ち上がる姿にやられる。
結婚式は一生に一度きりだ。
(そうとは限らない)
だから”流す”ことはできない。
どんな感じの悪いお客様でも、
喜んで欲しい、幸せになって欲しい。
そう思う。
(式やプランニングが無い時は
意外に暇そうだが・・・)
業務効率のため、生産性向上のため、
出来る限りマニュアル化し、
フォーマットを定めるも、
とんでもないハプニングが起きる。
こだわりや要望にブンブン振り回される。
”両家”というのも曲者だ。
一つとして同じ形にならない。
ウェディングプランナーは、
その時々、走り回る必要がある。
式が始まるまでが勝負であり、
式が始まってからが勝負だ。
何かに似てるなあと思ったら、
スポーツに似てる。
どんなに練習を重ねても、
試合では予期せぬことが起きる。
いくら試合を重ねても、
同じようにはならない。
一回限りの経験だ。
結局僕は、仕事にスポーツ的要素を、
求めているのだと気づく。
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自分のときを思い出しながら読みました。描かれる結婚式にも様々なエピソードがあり、何回も泣いてしまいました。映像化しても楽しめる小説ですね。
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まだまだブライダル産業華やかなりし頃のお話でしょうか。花嫁さんや花婿さんの高揚だったりヨロメキだったりを誠心誠意盛り立てていくこよりさんと仲間たちを応援しながら楽しみました。
こより本人の結婚式の結論は、まぁ小説的事情で普通じゃツマランということなのかと思いましたが、理解の良すぎるパートナーってのも何だか刺激が足りない気分になるワガママな読者な私…。
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ウェデングプランナーとして働き、自身も結婚を控える身となった‥。結末に驚きましたが読みやすい作品でした。
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五十嵐貴久らしいドラマ仕立てというか、私はこの作家さんが好きだからいつも通り楽しく読めた。結婚式の数だけ思いや形が違って正解が無いっていう話。ただ個人的にはラストの主人公の決断には正直ピンと来ず…。
“お仕事小説”として読み応えあったから、お仕事小説としてエピソードもっと読みたい。
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自分と向き合うことは本当に大切だ、そして自分自身が答えを出すことも大切だ。マリッジブルーがどの位なのか、元彼に一瞬動揺して心動いた言うてたけど、事実婚が答えだったんだね、それで自分を保つこと出来たんだよ。引っ越しが2人の最後の問題だけども、最初から高円寺に住んでくれよと無意識に男が優位だと意識させられる,何事もなく通り過ぎたからあれって思ったが、そうか、対等になったのか、色んな案件出て、トラブルに幸せに出ていたが、バランス良くて、読んでスッキリした、バージンロードは千人のカップルが思い出すのかと
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幸雄さん、優柔不断っていう話だったのに、全然そんな事なくて、びっくり。男前でした。最後の最後の展開が五十嵐さんっぽい。
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自分も結婚式を挙げたばかりで、ウェディングプランナーの方にはいろいろと尽力いただいたので、つい気になって手に取った。結婚式ひとつとってもいろいろな思いがあるなーと感じる。
主人公の決断は、正直根回しが必要なところかとは思ったけど、多様性の生き方っていうことで許容されるのかな。
「結婚式は生き物」には本当に共感した。
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本を読まないがウエディングプランナーになりたいという生徒に、これなら読むだろう、と贈るための先読み本として。想定済みの話なので、こんなもんやな、という感じだが、若い子が読むとワクワクするかもしれない。