紙の本
待ってました!
2023/02/26 23:23
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投稿者:sakuraんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰でも知っているクラスの名著タイトルのパロディ、
というだけではまったくなくて!もっと凝りに凝った構成なのだ、ぜひ手にとってみてほしい。
あの名作「はてしない物語」を「はしたない物語」にして「いやですこと」とキャプションをつけ、切り絵で表紙イラストを作り上げ、まったく違うワールドへおひとりさまご案内!という、大掛かりな仕掛けを一作一作積み上げて、それをずらずらずらりと並べて笑いの連打を成している。もうなんというか、よくもここまで手間をかけて笑わせてくれるじゃないか。
ちゃんと一作一作、作品の背景やエピソードについて触れたおまけコラムみたいなものまでひそっと添えられていたりするので、思いのほかじっくり読めばヒマもつぶせる。ちょっと長い文章を読むのがつらいときなど、カバンに入れて出かけるのにおススメだけど、でも電車の中はやめた方がいい。
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切り絵で表紙や帯を作り、パロディ小説集。表紙の絵もタイトルフォント、キャッチコピーも本物らしく。
なによりあらすじは読み込んだ。。
おおかみと七ひきのおやじ、交渉ものの映画化なのか。風呂文学も良かった。どれも読めないけど。
243冊目読了。
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出会ってしまった本。全てが有名作品のパロディであるブックカバーの作品集とのこと。おもしろくて夢中になって読んでしまった。全部切り絵って言うのもすごいし、パロった題のストーリーまで考えられてるっていうのもすごい。太宰の「人間失格」をもじった「人間ひっかく」はあながち間違いではないのでむしろこれは有りだと思った。ちなみに太宰自身苦手なのは犬である模様。
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めちゃくちゃ面白くて、思わず図書館で声を出して笑ってしまいました。
切り絵作家が作る名作のパロディのブックカバーが80作。パロディの題名、表紙と裏表紙の切り絵、帯(パロディ題名のツッコミ)も、架空のあらすじも全て面白いです。
ちゃんと元ネタのあらすじも載っています。
個人的には
浦島太郎 → 浦島だろう?
がいちばん好きです。
誰もが知っている名作のパロディばかりなのですが、元ネタをほぼ読んだことがないので、これを機に読みたいと思います。
『文学好きの方々の目に止まって欲しい』『文芸書の棚に置かれたい』と、本文に書かれていましたが、残念ながら私が行った図書館では、切り絵コーナーに配架されていました。
本屋さんでは文芸書コーナーに平積みしてもらいたい本です!
726.9
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2021冬の文芸書フェア
所蔵状況の確認はこちらから↓
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001013485
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切り絵画家さんの渾身の作品集⁉︎偽本のタイトルと帯が独特の劇画タッチな切り絵と相まってサイコー♡特に気に入ったのは...『リチャード賛成』→「イエス。」、『王子と叔父貴』→「悪いことは大抵叔父から」、『ジキル博士と毎年』→「どこへ行く?」、『最低2万はいる』→「うじゃうじゃ」、『はしたない物語』→「いやですこと」...とにかくダジャレが効いてサイコー♪
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きりえ作家が本業である高木亮氏。彼が2008年から始めた世界の名作文学のパロディ
「偽本シリーズ」が書籍化。
タイトル、あらすじ、そして表紙と裏表紙に本筋のホンワカな切り絵、帯の文言まで仕上げた書皮(ブックカバー)が「偽本」としての作品。
元の作品を知っていれば最高だが、知らなくても笑えるし、さもありなん、へえ~って唸るような内容で、読んでみたいと思わせる作品も多数あり、正に偽本の目眩く世界。ワタシ的には「僕の叔父さん」シリーズがお気に入り。
Instagramのミニチュア写真家の田中達也氏が、写真も凄いけどキャプションでもクスリと笑わせる、複合的にクオリティの高さを出しているイメージを本作でも強く感じる、
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パロディのレベルがハンパない。切り絵もかわいい。
楽しかったけれど、自分の教養や読書歴を試されているような気になってくる。
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「ぱしれメロス」で大爆笑。
「だいだ赤おに」も好き。たのむぞ!と期待したい。
「罪と獏」何をした?
「アンナ、カレーにな…」何を入れたんだ?
「長靴をかいだ猫」嗅ぐんじゃない!
など、帯のツッコミもものすごく面白すぎる。
笑った。
生徒に「面白い本ありますか?」と聞かれることがよくある。
感動する本?と聞き頷く生徒には感動する本を紹介するけど、
笑える本?と聞いて頷く生徒には
これを紹介したい。
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超面白本 駄々猫さん(交換不可)
きりえ画家、高木亮の名作文学のパロディーブックカバーにした偽本。
これは、面白い。
だって、タイトルからして笑った。
『罪と獏』
『ぱしれメロス』
『土器をかける少女』
どうですか?
そのタイトルからどんなストーリーになるのかも
なんとなく想像できますよねえ。
是非本書を読んで、駄々猫さんのように、
ストレス発散してみたい。
昨年2021年、現代書館から出版されています。
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切り絵作家の著者が、本屋さんでの作品展示イベント用に作った偽本のブックカバー。
実際に販売もしているそうですが、北海道でイベントやってくれないかなあ。
見開き2ページで1作品。
表紙の書影と帯、裏表紙のイラストと解説に初版特典読者プレゼント。
例えば『アンナ、カレーにな…』の帯に書かれたコピーは「何を入れたんだ?」。
不倫小説家と思いきや、いきなりミステリの匂いがします。
そして初版特典は「カレールー(1トン)」
『イワンのはか』の特典なんてサンクトペテルブルクの墓地権利(交通費は含まれません)だよ。
なんて迷惑な特典。笑
もちろん切り絵が素晴らしくて全部見ていただきたいのですが、ここに載せるわけにもいかないし。
爆笑したのは『リチャードさんせい』
姿勢正しく右手を挙げるリチャード王の真面目くさった顔に笑いをこらえることができませんでした。
あとは、『からしがおおか』
帯のコピーは「キャシーさぁ帰ってきたごたる」
辛子レンコンをじっと見つめる西郷どん(のような人)。
ストーリーが気になるではないか。
元となる作品は有名なものばかりなので、大抵はすぐわかるのですが、しばし考えてしまったのが『アーム状』
ガタイのいい老人と可愛らしい少女の後ろでアーム状の何かがパンを振り回しているのですが、何これ?
帯を見て納得「ただ1本のパンのために」
『ああ無情』か!
著者はガンダムファンなのかな?
時々小ネタが見られますが、『失われた土器を求めて』の表紙絵に描かれている主人公の考古学者である真壁教授の顔は明らかにあの方。
そして帯のコピー「あれは…いいものだ!」
泣かずに読めるか!?
もちろん日本文学もありますよ。
『ぱしれメロス』とか『だいだ(代打)赤おに』とか。
逆に元になった名作を読みたくなるものもあったりして、存分に楽しめました。
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書評で気になり、書店でパラパラめくってみると面白そうで、図書館で借りて読んだもの。これしかし、パラパラめくるくらいが一番良い楽しみ方かも。切り絵を見て、下の一言を読む、ってくらいがベスト。写真でひとことみたく、そこから先は自分の中で膨らませた方が楽しめる。左ページの内容・あらすじ紹介まではまだ何とか許容範囲内、って気もするけど、下のはみだし情報は、完全に蛇足と思えてしまった。古典文学が苦手で、本書で扱われるものもごく一部しか読了していないんだけど、そうした素養のなさも楽しめなかった一因か?なら仕方ないやね。
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誰もが一度は見聞きしたことがあるような文学作品のパロディ集なんですが、単にタイトルをもじっただけならば、きっとここまで面白くはない。タイトルと帯とあらすじと、そして何より味わい深い表紙絵が一体となって"偽本"を形づくり、読む者を全力で笑わせにくる。哀しいかな、読んだことのある元本はほんの2、3しか無いけれど、元ネタを知らなくても充分に笑えます。よもやこんなに面白いとは思ってなかったんですが、即行でシネマ編も予約しましたよw