紙の本
NFTの包括的なガイドブック
2022/01/16 21:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近耳にするようになった「NFT」ですが、それが何なのかいまいち分からず、本書を読んでみました。
本書はオムニバス形式で、様々な専門家が自身の専門分野からのNFTを語っており、勉強になります。
ただ、そういう形式なので、一本筋の通った「教科書」というより、自分の気になるテーマからつまんで読める「ガイドブック」的な本です。
共同編集代表の増田氏は、ブロックチェーンが大きな話題になる2017年以前から関わっており、ブロックチェーンやNFTの日本における第一人者といってよい方でしょう。
ページ数300以上の密度の濃い本ですが、NFTについて包括的に勉強できる一冊です。
紙の本
法律・経理まで解説された入門書
2022/08/31 09:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まらりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1部では、様々なNFT分野の第一線で活躍する方による説明を読めます。第2部は法律・経済の話で、内容が一気に固く・難しくなります。法律・経済の知識が、ある程度あった方が読みやすいかも。
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ブロックチェーンは、以前から注目はしていたが、2021年に入って急にNFT (Non-Fungible Token)への注目が上がっている。2018年にCryptoKittiesが一時流行したけれどもEthereumの処理能力の問題などもあって、下火になった印象もあったので少し驚いている。本書にもあるようにNBA Top Shotでトレーディングカードの素地や巨大なスポーツビジネス市場をベースとした米国で火が付いたのだろうか。2022年2月のSuperBowlではチケットがpolygon NFT化されているという。また、引退を表明したNFLのGOATの呼び声高いTom BradyがNFTのベンチャの創業者でもあるという。OpenSeaなどの市場が出てきたNFTアートがこの後に広がっていくのかどうかが試金石になっていくのだろう。
本書ではブロックチェーンの技術的な部分はやや薄いが、ビジネスや法務・財務関連の情報はカバーできていると思う。複数の執筆陣による共著だが、将来像も固まりきっていない現時点ではこういう形がまだよいのかもしれない。あくまでトークンであり、デジタルアート自体がブロックチェーン化されているわけでもなく、バブルな気配もあるが、ビットコインなどの暗号資産も一定の価値をキープしていることからしばらくはホットな市場になるのではないだろうか。中央管理的なものではないクラウドゲームやメタバースが大きく流行すれば、そこでの活用でさらに華が咲くかもしれない。
たくさんの本を比較したわけではないが、NFTを少し勉強したいと思う向きにはお薦めかもしれない。
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借りたもの。
コピー可能で付加価値(オリジナリティ、一点モノ)が無かったデジタルコンテンツに対し、NFT(Non-Fungible Token)によってデジタルコンテンツを代替不可能な資産とする(世界で一つだけのデジタル資産という付加価値をつける)。
こうした価値が生まれることで、ひとつの経済圏が生まれる。
NFTが知的財産ビジネス、コンテンツビジネスとの相性が良いことを指摘。急拡大する現在のNFT技術の活用例の紹介。
紹介されているNFTビジネスの事例は幅広い…というか、サブカルチャー分野?に強そうだ。
NFT×アート
NFT×メタバース
NFT×国内ゲーム
NFT×海外ゲーム
NFT×スポーツ
NFT×トレーディングカード(デジタル)
NFT×ファッション
NFT×音楽 …
デジタルデータなので物理的劣化は起こらない。
また、法整備の必要なものが多数あることにも言及。
所有権の対象が「有体物」である民法では、「無体物」であるデジタルが所有権の対象にならないこと等。
黎明期の可能性に満ちている世界。
今は覇権争いの時期故か。
沢山のNFT関連事業――どのサービスも、殆どが独自の仮想通貨に絡むもの――が乱立している訳だが、その相互の垣根を超える保証となる法整備もまだ始まっていない。
NFTアートの全てに価値や、時間の経過とともに価値が上がる訳ではない。アート業界あるあるだが、時代の反映性であったり、ストーリーのあるNFTが生き残るであろう事を指摘。これはアートの価値とは何か、という事に通じる。
flier紹介。( https://www.flierinc.com/summary/2850 )
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NFTが勃興してくると、自然とアートとはなんだろうか、そもそもアートの意味はなんだろうか、ということが問われる。アートは鑑賞するもの、リアルに彼らが描いたものが心に響く、だからこそレプリカではない本物の価値がある。美術館に行くのは、デジタルで家で鑑賞するのとは違うんだ。ずっとそう思っていた。NFTはデジタルの所有の概念であり、ブロックチェーンを用いて取引する仮想空間でのトランザクションを、会計的にも法律的にも可能とする仕組みで、おそらく人類が生み出す、フィジカルな大陸以外の新たな世界、マーケットといえよう。では、それに本当に価値があるか、というとおそらくそこで生きる人が出て来れば可能だ。GenZ世代はほぼスマホと一緒に生きている。彼らは、リアルワールドよりも、仮想空間での交流に長けており、また自然に受け入れられる。OpenSeaを見ても、ピンとこない。
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230321*読了
これほどまでにNFTについて詳しく書いてくれている、まさに教科書のような本はまだこの本だけなように思う。
法律の部分は何が何やら、難しかったけれども、著作権や商用利用についてなどは問題になってくるはずなので、この本でその部分も齧れたのは幸い。
NFTがより発展して、身近なものになってくれることを願います。ガス代も安価になってほしい。そもそも株投資くらい手数料が安くならないと、流通も活性しないだろうし。
ファンエコノミー、クリエイターにとっての新しい生き方を見出せていける可能性を秘めているNFT。
そんな未来を夢見られる今に生きていて本当によかった。
わたしもアートに生きるがテーマなので、NFTを販売する側になりたい。
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NFTの具体的な事例や法律・会計の論点がよくまとまっている。
さしあたってNFTの現状や実務をざっと掴むにはとても良くできていると思う。
ただし、分担執筆のため全体的な統一感はないし、筆者によって内容のレベルもかなり違う。第2章の法律・会計まわりは一定の水準が確保されていそうだが、他は質・量ともにかなりばらつきがある。明らかにポジショントーク的なものも混ざっている。
特に第3章セクション1の「成人のわずか23%しか銀行口座をもっていないフィリピンでは、スマートフォンやPCを通したこのブロックチェーンゲームが、どの政策よりも金融包摂の機能を果たしているという事実は特筆すべき事象」という記述、これは看過できない。
Financial Inclusion Survey 2021によれば、フィリピンの2021年の銀行口座所有率は56%。23%というのは2017年と古い話でしかない。
一方で、暗号資産の認知率は2021時点でも6%、実際に運用しているのはさらにその19%、つまり全体の1%でしかない。
金融包摂に果たす役割はまだまだ限定的なのはあきらかで、ましてや「どの政策よりも金融包摂の機能を果たしている」はずがない。明確に間違いだと言っていい。
間違いというだけでなく、金融包摂を実現しようする関係者の努力を不当に貶めているわけで、極めて失礼なもの言いだと思う。
自分とこの正当性を主張するために、事実と異なる情報を提示し他者の貶めるというのは誠実性に欠けるし信用するに値しない。そういうのがひとつあるだけで、本書全体の信頼性に疑義が生じてしまう。もう少しまともな人選をしてほしいところだった。
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一言でいうと、未来への期待感は感じられたけど難しかった。前半はこんな世界が広がっていくのか〜キラキラ〜って感じで読めたんだけど、法律の話の部分などは流し読みしても内容がさっぱり頭に入ってこず。。。大事なところではあるんだろうけどね。色々な著書が執筆されている本なので、興味持てるところと持てないところの差が激しかったなぁ。
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nftについてより深く学ぶべく読書
メモ
・今後の成長のキーファクター
ipコンテンツホルダーの参入
UIUX改善
プロトコルの技術革新
・nft主要カテゴリー
コレクティブル
スポーツ
アート
ゲーム
メタバース
・デジタル証券発行メリット
管理者なしに24/365取引可能、流通性向上
スマートコントラクトによる管理自動化、コスト削減
セカンダリ市場創設、金融商品多様化
・
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まったく知らないに近しいので読んでみた。
なかなか自分が使おうと思わないので、想像が多すぎて、読むのに疲れる本でした。
ズイフトとかで、自転車アイテムがNFT化されるとかなら、身近な存在になるのかなあ。
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NFTについてかなり広範囲な内容を含んだ本。特に法的な整理については、基本的な論点は理解できたと思う。じゃあNFTビジネスに魅力を感じたかと言うと、まだ眉唾だという印象。
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最初の方だけきちんと読んだけど、3/4はざっと流し読み。
・ブロックチェーンで追えるということ。これを応用して、例えば転売時でも作者が利益を得ることが出来る。
・デジタルデータに唯一無二性が付加されること。それを拡張して、デジタルとリアルを融合させた商材のやり取りにも使える(リアル製品やリアル体験の特典を付けたチケット販売など。でもこれに関してはただのリアルのチケットの代わりならばどうしてもNFTである必要があるのか良く分からなかったけど…。転売しても良いなら一回限り発行orアクセス可能なQRコードとかID/PWとかで十分じゃない?転売させたくない時に本人確認の手続きが不要だということならまあ)。
・色々な主体が、独自のトークンを発行し始めている。サッカーチームのパリ・サンジェルマン公式ファントークンとかもあるらしい(よく分かんないんだけど、いる?)。
・ゲームの在り方は、Pay-to-PlayからFree-to-Playへ、そしてPlay-for-watchときてPlay-to-Earnへ。
・ブロックチェーンの本質は、自律的/分散型のネットワークであるDAOと繋がっている(ホラクラシーを思い出したよね)。
因みに、the SANDBOXにしてもDecentralandにしてもclusterにしても、アカウント作ってアクセスくらいはしてみたものの、個人的には現段階ではこれっぽっちも魅力を感じられない場所であったので、投機目的以外で(投機も今のところは具体的には考えてないけど)参加するメリットがない状態なんだよね。アバターも街並みも全然可愛くないし綺麗でもないし、世界観を感じるまで触るモチベーションが生まれない。
結局、そこが入り浸りたくなるほど魅力を持った場所であるとか、社会生活上無視できないくらいの存在感を持ち始めるとかの段階になるかどうかなんだよな。そうならなかったワールドに時間やお金を費やしてもしょうがないので、メタバースはもう少し様子見というところ(そしてNFTアートの使い道なんて、メタバースに飾るくらいでしょ?)。本書を読んでも、個人としてはそんな感覚は変わらず。
ただ、無形資産のイノベーションが生まれたんだということについてはなんとなく掴んだ。
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ある種封建的な社会である現在のWEBビジネスもとい社会が、個人自由主義的な社会に変わるというのがNFTのもつ大きな価値だと感じた。
VRやメタバースなど、あたらしい時代がすぐ目の前にあるような気がしつつも、現実はまだまだ。大きく時代が変わって、生きやすくなる仕組みになるといいな。
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第1章、第3章は大変勉強になりました。第2章はつまらなかった(個人の感想です)。
メタバースなんてつまらないと思いつつも、時代は勝手にそういう方向に動かされるかもしれない。その時代でも食っていけるくらいには理解しておきたい。既存権威を潰すためにルールを変える、そういうやり方(ポストNFT)について考えなければと感じさせられる。
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各分野でのNFT関連のサービス、取り組みの紹介や、法律・会計などの環境を解説した2021年時点での百科事典的な一冊。なんとなく概要はつかめるような気がするが、まだまだこれからという段階であることもよくわかる。
最後の國光宏尚さんの「NFTの展望」がいちばんわかりやすく、腹落ちしました。