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吉増さんから直接話をうかがっているような気分になりながら読了。石巻の話もアリ。難しいのかなと思ったけれど、思いのほか読みやすくて面白かった。
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詩が「立ちあがる」ということを深く考え(感じ)させてくれる一冊です。あるかなきか、かすかなものを捉えようとしては、ゆびとゆびのあいだをすり抜けていってしまうような言葉たち。詩は、冬の夜に吐く、白い息のように儚いものなのかもしれない。けれどもやはり、詩人は書き、刻み続けるのですね。詩とは何か、というよりも、戦後とは何か、を問い(想い)ながら私は最後まで読みました。
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ぼんやりと言ってることはわかるけど、きちんと説こうという気持ちは薄いのかも。前に押し出す言葉と、置きにいく言葉が混じってて、面白いといえば面白いけども。
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【オンライン読書会開催!】
読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です
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詩とはなににか。言語で語り得ぬものを言葉という符号によって表現しようとする試みであると理解した。語り得ぬものは何か。それは例えば舞踊や音楽や絵画で表現されるもの。これを敢えて「言葉」で表そうとして、まだ見ぬ言葉の代替的な使い方を新たに見出そうとしていく試みなのだ。その時詩人は、表現を受け取る相手を想定するのだろうか。深く潜れば潜るほど表現の発信者と受信者の境界は曖昧になる。なぜ、「言葉」だけにこのような多用的な一面があるのか。思考の最小単位たるファンダメンタルなものであるからか。いや、元々は数ある意思伝達手段の1つに過ぎない物であろう。書くことが生まれて、視覚と聴覚の2つの感覚に同時に訴えることができるツールであるからだろうか。いや、舞台やスポーツがある。恐らく、人間が言語を理解することが日常的な活動で手垢がこびりついているからこそ、そこから浮遊しようとする活動自体にある種の快感性・芸術が宿るのではないか。
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主に現代詩の「根源」ともいうべき精神について、吉増氏の語りをそのまま書き起こしたような文章。正直読みやすくはないし、そもそも理詰めで理解できるようなトピックではないのだろうと感じた。典型的な詩以外の表現形式に見られる詩的性質、すなわち絵画や音楽、特にモダンジャズにおけるそれへの言及があるのは面白い。
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実にたくさん読み、そして考える勤勉な人だという印象を持つ。それはしかし見栄やハッタリではなく、彼自身の内的な必然性ゆえだろう。ここまで多彩な本を読みながらも、語る言葉は(いや、その読書癖ゆえにこそ?)わかりやすい。偶然がもたらす一回性の奇跡に打ち震え、そして常に頭が真っ白になってしまう「非常時」を経験しつつ、それでもなお書き記す。すると、そうして追い詰められて自らの中の自明な言葉やロジックまで真っ白になってしまった境地から思いもよらない何かが浮かび上がる。このインプロヴィゼーションが彼の詩にスリルを与える