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ICT技術の進歩によって、今や誰もがお手軽に世界に向けて「情報」を発信できるようになり、他人や世界の情報を簡単に入手できるようになったが、その一方でデマやフェイクニュース等の偽情報もあふれることにもなっている。
本書はそのような偽情報を見分ける能力を養うための考え方、教育法等をメディアリテラシーの定義や世界各国での状況も交えて紹介している。
中でもフェイクニュースと戦うことができる方法として、印象的で、かつすぐ使えるものとして、以下のアメリカで提唱された「CRAAPテスト」と呼ばれるのものの日本語版があった。
「だいじかなチェック」
【だ】だれ? この情報は誰が発信したか?
【い】いつ? いつ発信されたのか?
【じ】事実? 情報は事実か?参照はあるか?
【か】関係? 自分とどのように関係するか?
【な】なぜ? 情報発信の目的は何か?
(各項目につき、さらなる詳細説明が本書にはあるので、より深く知りたい方は本書を参照ください。)
これらをちょっと頭の片隅に置いておくだけでも、今後ネット上で目にする一見もっともらしいニュースや情報に対しても、すぐうのみにせず、ちょっと立ち止まって考えられるようになると思った。