電子書籍
オーガスト×3、夏
2023/02/21 18:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムトラベル絡みの女の子同士のラブストーリー。
疑り深く孤独であれ、と諭され育ったオーガスト。
何をしても夢中になれなくて大学を転々とし、母親から逃れるように出てきたニューヨーク。
45年前にニューヨークの地下鉄...Q系統に閉じ込められてしまったジェーン。
まだクィア(性的マイノリティな人々)が公然と街を歩けない時代から、ずっと抜け出せずにいる。
初めて目が合って、お互い電流が流れるように恋に落ちた。
けれど2人の出会いの場所は、いつも地下鉄の車輌の中だけ。
ジェーンはQ系統の電車に囚われている。
もと探偵少女であるオーガストは、その謎を解けるのか。
自立心が強いジェーンにも脆さはあったし、自信のない主人公のオーガストが、時々挫けつつもどんどん強くなっていくのが読んでいて楽しかった。
何故か周りがゲイだらけという不自然がなく、周りを取り巻く人々も多種多様。
マイノリティって何だっけ、それって意味ある?
前作ほどではないけれど、(但し書き)が多いのは少し読みにくく感じました。
投稿元:
レビューを見る
ニューヨークに来たばかりのオーガストが、地下鉄で出会ったジェーンと繰り広げる、タイムトラベルロマンス。仲間も巻き込み、みんなでパーティーだ!
“すこし不思議”から“素敵な不思議”へ。パンケーキのにおいも、ふわり。
LGBTQ+ロマンスとして、過去から現在に至る有り方から目をそらさずに、しっかり描写し、その上でコミュニティを希望あるものとして楽しく描いている。
前作もだけど、メイン以外のロマンスからも目が離せない。
相手と自分の間の障害をどう乗り越えるかはロマンスの醍醐味だけど、いかに現状を楽しむかも見所。ラジオのリクエストで想いを届けるのは、懐かしいのに新しく感じる。
前作のメールで先人の言葉を交わし合うのも良かった…今回も好き。
投稿元:
レビューを見る
レズビアンのタイムトラベル・ラブコメ。作者本人が謝辞で書いているのだから間違いない。前作の設定(英国の王子と米国の大統領の息子のロマンス)も大胆だったが、今回は時間を超越したラブロマンス。NYに出てきたばかりの主人公が見つけたシェアルームの条件の一つが「クィアとトランスに偏見のない人」ということで、登場人物の多くが性的マイノリティなのだけど、これだけたくさん登場するとマジョリティかもしれないって気がしてくる。タイムトラベルということで、1970年頃と現在(出版は2021年)で、LGBTQ(1970年代にはなかった言葉だと思う)のおかれている状況の変化を感じる。それでも問題解決には遠いことも確かだけど。
投稿元:
レビューを見る
翻訳がめちゃくちゃで何度も何度も挫折しながら何とか読み終えた。
色んなキャラクターの恋愛模様が描かれているので、煩雑で読みにくかったし、主役二人のキャラクターにも好感がもてなかった。
LGBTQロマンスってことで期待して読んだが、私には合わなかった。
投稿元:
レビューを見る
ウルトラハッピーレズビアンロマンス小説!!!!!
650ページ越えを感じさせないぐいぐい読ませる筆力、時代を的確に捉える描写、そして魅力的なキャラクター!!
最高でした……!!!!!!!
作者誰!?と思ったら『赤と白とロイヤルブルー』の人!?
貴方でしたか!!!!!!
ロマンス描写が(私にとっては)大分濃厚で途中お腹いっぱいになりかけたが、レズビアンロマンス小説がまだまだ少ない世界なのだから、これくらいやるのは当然っしょ!?という姿勢がほんとに推せる……。
好きなシーンは色々あって決められない!!
でも敢えて挙げるならやっぱりオーガストが恋に落ちた瞬間かな。
とてもとてもロマンチックで天を仰いだ。
良すぎる。
最高。
心がほっかほか。
幸せでした。
描写が本当に素晴らしいので、これ絶対映画かドラマで存分にウルトラハッピーレズビアンロマンスをやって欲しい〜!!!!!
キャスティング妄想するなら今のうちだッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!
投稿元:
レビューを見る
レズビアンタイムトラベルもので、地下鉄に捉われた好きな相手を救うというもの 様々なクィアと人種が入り混じる今の時代の作品 現代のアメリカの生活感がパンケーキの香りと共に漂ってくる
投稿元:
レビューを見る
ハッピーエンドで良かった!
自分探し中で母親から離れてニューヨークに来たオーガストと1970年代から現代の地下鉄に迷い込んだジェーンのラブロマンス。
メインの恋愛以外にも登場人物それぞれの生き方、家族との関係が描かれている。
この作者の2作目。翻訳ものなので仕方ないが、前作同様割注が多く、都度読む手が止まる。読み始めたときは最後まで読み切れるか不安だった。