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マンガは少なめ、読む部分はたっぷりあります。著者は各所で引っ張りだこのようですが、果たして脱成長で社会はまわっていくのでしょうか。考えるきっかけとして、よい本だと思います。
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#読書好きと繋がりたい
#企業したい
一気にメモ取りながら立ち読みしました!
それくらい勉強になる内容だったし、読みやすかったです。現代に生きる全ての人に、特に日本人に読んでほしい本です。
原作が170年以上前に出版されてるのが更に凄い。
170年以上前にこの現代の闇を正確に言い当ててる。
世の中が便利になればなるほど、沢山働く世の中っておかしくない?豊かになってるのに、労働時間は増える一方。その答えがこの本に書いてます!
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資本論が超絶つかみやすい本。無理やり漫画にした感じではなく、筋道がしっかりしていて読みやすかった。
マンガと解説が交互に来るような構成で、1つ1つの内容が小分けにされ、内容を理解しやすい。
資本主義に宿る本質的な仕組みこそが、人々を不幸にしていると指摘していながら、アンサーは書いていない。
資本主義をしり、本質をつかみ、本当の豊かさについて考えるきっかけになる良本。
・資本主義の本質は、「何でも商品化すること」。
・資本を増やすこと自体が目的、それが資本主義。
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マルクスの「資本論」を漫画を通して理解できる本。ただ、本の主張や根拠に共感することができず、満足度は低かったです。
■理由1(本の根拠に共感できなかった理由)
こじつけと感じる例えが多用されていたこと
■理由2(本の主張に共感できなかった理由)
著者のせいではなく資本論自体の問題ですが、
・資本主義社会を否定はするものの、それに取って代わる体制が明示されていないこと
(資本主義は完ぺきではないですが、社会主義よりはマシであることは、歴史上証明されています)
・資本論が書かれた時代の資本主義とは、環境が変わっているので、資本論で批判している「資本主義」が現代からすると違和感があること
本全体を通して、「資本論を研究する著者が、『現代社会に嫌気が指している労働者』に資本論を受け入れてもらうため、無理なこじつけを多用して、納得させようとしている」と感じてしまいました。物事の一面しか見せていない点が不満です。
(ちなみに私は資本家でも経営者でもなく、労働者ですので、自分の立場を守るためにこの本を否定しているわけではありません。)
■上記の私の主張の根拠
・(P38やP40)「水は無料の資源であり、コモンであったのに、いつの間にか、ペットボトルに詰められ、お金を出して買うものになってしまった」という話について。田舎の綺麗な水はさておき、都会であれば、川の水をそのまま飲むこともいかず、まず「無料だった」という部分が疑問。また、ペットボトルの水は、品質管理をし、そのために水源も管理し、ペットボトルに充填し、都会に運送し、いつでも気軽に飲めるように「付加価値」をつけている。なので、「無料だったものが資本主義社会になると有料になって遺憾」というような論調は受け入れがたい。
・(P46)コロナ禍において、マスクが行き渡らなかったことの批判について。確かに社会主義経済であれば、国策としてマスクを作り、国策として配布し、平等に行き渡るかもしれない。しかし、その代わりに今まで他の仕事に従事していた人をマスクの生産に充てるので、他の仕事が滞ることになる点は述べられていない。(つまり、他の何かが、平等に分配されなくなると考えられる)
・(P78)「資本家は働いて価値を生み出しているわけではないのに、剰余価値を得ている」という話について。おそらく著者もご存じのとおり、産業革命以降、大量生産を行うためには、生産設備に多額の投資が必要で、そしてそれがヒットするか分からないという点でリスクがあり、リスクを負ったうえで雇用を創出している資本家こそが、富を多く得られるようになっているはずなのに、そのことには一切触れられておらず、「資本家が労働者から搾取している」という点だけが強調されている。
・(P91)「自分が好んで選んだ仕事だから逃げられない(転職できない)」という主張について。自由に仕事が決められること自体を批判するということは、国が勝手に仕事を決める方がよいということ??当然、国が勝手に仕事を決めたほうが転職できないのであり、資本主義��自由な風潮を、詭弁によって批判しているようにしか感じられない。
・全体を通し、「資本家は、利益を最大化するために、労働者を酷使する」という主張がなされているが、この情報化の現代においては、「酷使されることが明るみに出れば優秀な労働者が集まらなくなる」ことから、資本家にとって「労働者の酷使」は合理的な選択ではなくなってきており、現代の資本主義批判にはあてはまらない。
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マルクスとか資本論とか聞くだけで過去のものとか、現代には通用しない社会主義的な考えだと思いますが、マルクスが本来 伝えたかった事がマンガで分かりやすく描かれています。
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マルクス入門編としてはかなり読みやすかった。
手軽に資本論を知りたい人向けです。
◉本来の労働
労働者が「構想」と「実行」を両方やる
やる目的を考えた人が実行すること
そうすることで、仕事のやりがいも感じやすいが、
今の仕事は効率化のために、分業化が進み、構想者と実行者が別になっているため、やりがいも感じにくくなっている。
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資本主義は競争を激化させ、格差が大きくなる。元々無理で共用のものをお金を払わないと買えないようになって行く。お金があるところに物が集中して、バランスが悪く循環しなくなる。効率化を進めても、労働時間は短くならず仕事を詰め込まれ、資本家の思うツボである。
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最近珍しく講演会とかにも足を運ぶ、個人的にも注目している気鋭・若手の斎藤幸平氏。おかげでマルクス「資本論」にもムクムクとミーハー的興味が沸いて。
ただ、恥ずかしながら、学生時代から経済学や哲学にはからきし興味が持てず、マルクス、レーニン、ヘーゲル、カント等々、経済学や哲学の名だたる先哲の名著の類いには、手に取ってみたことすらない。それじゃいきなり原著に当たるのは身の程知らずも過ぎると思い、同じく最近著者に感化されつつある妻が読み終えたマンガの本書を読んでみた次第。
「資本主義においては『富』は『商品』の形を成す」とする冒頭のテーゼはすとんと腹に落ちた。「使用価値」と「価値」の違いも分かる。ただ、そこから先の論理の展開と解説に物足りなさを感じた。やっぱりマンガでの表現には限界もあるのか。文字で読み解く以外にないのか。
そう痛感し、さっそく同じ著者の筆による「ゼロからの資本論」を読み始めたのであった。
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資本主義経済の問題点を解説した本。どっかで聞いたことのある話がかなりあって、ようは元ネタなんだなと思った。これで全部が理解できたわけではないと思うが、これ以上読んでも疲れそうなので、資本論そのものは読まないつもり。
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マルクス経済学とは縁がなかったので、このような本は有り難い。
日本は以前、皮肉を込めて世界で成功した唯一の社会主義経済体制と言われたものだが、現在はそのような状況とは全く異なる。その理由もこの本を読んでみればわかるかも知れない。労働者は資本家に搾取されている。まぁこれは企業の剰余価値は労働者による労働が産み出しているのだから皆判っている。で、労働者がそこから逃げられないのは何故か。それは労働者には二つの「自由」が有るからだとマルクスは言う。ひとつは昔のように強制労働させられているわけではなく、自分で職業・勤務先を決めているという自由。自分が選んだという自負。もう一つは”無い”という意味の「フリー(自由)」。労働者は生活に必要な食糧から家電、スマホ等、何一つ自分一人で生産することが出来ない。この二つの自由に資本主義社会の落とし穴があるという訳だ。
資本論から60年後ケインズは生産性向上により労働時間は短くなり21世紀の人類は余暇の過ごし方に頭を悩ませるだろう、と論じた。(これ極最近も耳にした。AIの発達により労働時間が大幅に短縮され人間らしい生活が出来る・・・)実際ここ100年で人類の生産性は飛躍的に向上した。しかしケインズの予言は外れ、より忙しくなっただけ(クソどうでもいい仕事も急増。コンプライアンス委員会とか・・・)。事実実体験として、例えば主計業務の人員は30年前40人以上いたが、今は当時より格段に規模も業態も広がった上、遥かに高度な業務を半分以下の人員で行っている。そんなことが可能なのはイノベーションによる。まさに分業が労働者の自己生産能力を奪っているのだ。イノベーションは労働者を効率的に働かせる。昨今の企業では経営者目線で働く社員が高く評価されるのも、裁量権が無いままの自発性は資本の論理に自分を最適化しているだけで、資本家にとって極めて都合が良いからに過ぎない。そしてなぜか人間でなければ出来ない気配りや臨機応変能力が必須である、介護等の仕事の方が低賃金という傾向がある。
更に欲望の資本主義が地球の自然をも搾取せざるを得ない状況は悩ましい。都市は農村に、先進国は新興国に代償を負わせている現実。しかしそれをどう解消しつつ、技術や生活を効率的に向上させる方法は見つからない。
解決方法はこの本のタイトルにある脱成長しか無いのだろうか・・・。
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筆者の言いたいことを要約すると・・・
筆者の主張
資本主義で成し得なかった持続可能で平等な社会を成り立たせるには、社会の富を商品化せず皆でシェアし、自治管理をすべきである。
主張を説明する要素・理由
・資本主義の本質は、資本家による世の中の共有財産(コモン)の独占・囲い込みによる「商品化」である
・商品化によって労働の目的は「必要かどうか」ではなく「売れるかどうか」に変化し、モノの価値基準が市場に左右される(=資本主義)を招いた
・資本主義以前は人々がコモンに基づいて富を共有していて、人々が平等で公正な社会を実現していた
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あくまで資本主義の全否定というより、資本主義の欠点をこれからどう補うのか?という建設的な観点で読み込むことができました。