電子書籍
全体的には良き
2023/07/11 18:44
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投稿者:あめまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
一流のバッドエンドより三流のハッピーエンドが好きです。そんな自分的には【馬鹿者の恋】は最悪でした。もっと中身があって、キャラに魅力があるのならまだバッドエンドでも受け入れることが出来るのですがこの短編はホントに中身がなく、キャラも主人公はともかく、ヒロインと間女がほんまに最悪です。ただ最悪といっても人間性が最悪とかではなく小説的に最悪という意味です。というのもこの2人は特に魅力も無い地味に嫌な奴でとてつもなくキャラが薄い、描写が少ないので設定として決められたキャラを貼り付けただけの何の中身も無い2人です。おそらく作者様もこの2人のことはすでに忘れてることでしょう。
時間が無くて適当に書くのならせめてハッピーエンドにして頂きたい。バッドエンドで人を満足させるのはハッピーエンドで満足させるのの何倍も技量が必要だと思います。この短編で満足した読者はどれだけいるのでしょう?正直、なんで編集が通したのかも謎なレベルで他の短編と比べても2つ3つ見劣りします。作者のネームバリューではなく中身で勝負して頂きたい。
他の短編は面白かったです。メリバっぽいのもちょこちょこありますが面白さが上回るので好みでは無いですが楽しめました。お気に入りは【百合である値打ちもない】です。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまり、百合って小説や漫画に取り上げられない気がします。男性の方は、ボーイズラブ、……ってねえー。その百合の短編ばかり集めた物なのですが、どれも、それなりに深かったです
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どの物語もとても切なく、愛おしいものばかり。「百合小説」とか意識する必要も全く無しでそれぞれの世界に引き込まれました。
斜線堂有紀先生の「百合である値打ちもない」、相沢沙呼先生の「微笑の対価」が特にお気に入りです。
イラストもとても良かったです。
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百合って結局何なんでしょう。
それを知りたくて読んだのにもっとわからなくなっちゃった。
でもどれも面白かったです!
恋澤姉妹のインパクトが強かった。
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「“百合"って、なんだろう。」の問いに対する7名の作家の解
作家陣は、相沢沙呼、青崎有吾、乾くるみ、織守きょうや、斜線堂有紀、武田綾乃、円居挽(敬称略)
シスターフッドからガールズラブまで含めた、百合と恋、百合とバイオレンス、百合とミステリ、作家さんの個性が際立った1冊。主人公たちはタフな若い女子が多め。
7名の作家さん全員初読み作家さんということでかなりドキドキしながら読みました。
織守きょうや「椿と悠」
可愛い2人のすれ違い。青春が詰まった百合。爽やか。お話としては王道かな?
乾くるみ「九百十七円は高すぎる」
憧れと片思いと日常の謎。メインの2人とも勘がいいなぁ。
斜線堂有紀「百合である値打ちもない」
プロゲーマーのお話。ゲームの話は苦手なんですが、ことばの使い方、バランスがギリギリ専門的過ぎなくて、スッと読めました。
相沢沙呼「微笑の対価」
個人的お気に入り。二輪の百合、優香と紫乃は運命共同体なのか?事件の行方も感情と恋愛の行方にもハラハラしながら読みました。
#彼女 #NetGalleyJP
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「百合とは?」という問に対する、各著者による回答。
シスターフッド、恋愛、暴力など様々な形が存在することを感じた。
自分の固定観念を覆されたような作品も多くあった。
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初の百合小説。
百合の定義がイマイチよくわかっていないのだけど、普通に面白く読めた。
相沢沙呼さんの話に、ちょこっと翡翠さんが登場してたのが嬉しかった。
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斜線堂有紀「百合である値打ちもない」
このひとの横に私が並んでよいのか問題。ルッキズム。人的資本格差。やはり目に見えない中身よりも、目に見えるルックスの方が分かりやすい。理屈じゃない。でもとなりのひとはそれを軽々と越えてくるんだけれど。
円居挽「上手くなるまで待って」
出る杭は打ちたい。でも謎が解けてまた出てくるんだな。
相沢沙呼「微笑の対価」
「わたしはあなたのなんなんだ」あなたの本心がミステリーです。サスペンス感もよかった。
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※
椿と悠 織守きょうや
恋澤姉妹 青崎有吾
馬鹿者の恋 武田綾乃
上手くなるまで待って 円居挽
百合である値打ちもない 斜線堂有紀
九百十七円は高すぎる 乾くるみ
微笑の対価 相沢沙呼
彼女たちの様々な恋愛模様を集めた
百合小説アンソロジー。
ほろ苦い恋、背筋が凍るような恋、
ただただ真っ直ぐな恋、異色な恋、
身を狂わす恋、不器用に相手を思いやる恋。
敢えてテーマは『百合』ですが、恋した時の
感情の揺れや一途さ、傾ける熱量には、
対象の性別なんて関係ないと教えてくれます。
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面白かった。
なんて明るい百合なんだろう。
「百合」を題材にした小説もいうものはもっと耽美で内向的で怪しい光を纏ったイメージを勝手持っていたので、本作はなんと明るいというか。
百合?なの?という印象。
でも面白かった。
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いわゆる「百合小説」というカテゴリのもの初体験かも、と思いながら読み始めて。
いや、女性同士の恋愛小説は読んだことがあるけれど、あれは「百合小説」とは言わなかったよね、そもそも「百合の定義」って?なんて一瞬思ったけど、すぐにどうでもよくなった。愛ですよ愛、ここにあるのはただただひたすら愛。
しかしこの作者陣の豪華さよ。
一章ずつ読み終わっていくにつれて、「百合小説」の濃さに引きずりこまれる。広い。百合の世界、広くて深い。
純愛あり、嫉妬あり、憎悪あり、サスペンスあり、献身あり。あぁ、そりゃそうだ、恋愛なんて男だろうと女だろうと、ヒトとヒトの間にあるものは、変わるはずもない。
誰かが誰かを愛する。そこにあるドキドキが全て。
色鮮やかに、濃密に、衝動的な激しさで迫られた。
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こういうお話が一冊になっているのは大変助かります。
それも踏まえ、「恋澤姉妹」と「百合である値打ちもない」のように、〈見られる〉ことをテーマ(?)となったものを読むと心が痛む(でも読めて嬉しいという矛盾)。
「椿と悠」「九百十七円は高すぎる」はミステリ好きにも。
「上手くなるまで待って」は、タイトルからして円居先生!
そしてクローズ「微笑みの対価」。まさに本アンソロジーの締めにふさわしい一編。
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【椿と悠】お互いがそれぞれ知らない間に相手のためを思って行動しているがその行動がズレている。その感情の行き違いが百合という悶える作品を表現するのにふさわしいとわかっているかのように…心躍った。
【恋澤姉妹】なんで殺し屋が最強の姉妹を追っているのかと思いながら読み進めていたら観測者が出てきたり介入しすぎて姉妹に殺される人間が出てきた時点でこれは百合を観測したり百合の間に入ろうとした人間が死ぬという表現の一つだと理解し百合を殺し合いで表現するとは思っていなかったのでやられた。
【馬鹿者の恋】相手からいつまでも好かれていると慢心していると転校生などの突発的理由により足元掬われるから大切な人は大切だと伝えておきたいね。
【上手くなるまで待って】憧れが憎しみに変わることも恋心に変わることもある。
【百合である値打ちもない】プレイスキルそこそこの美人とプレイスキル強強の芋女ゲーマーの話。美人が芋女に惚れるがメディアへの露出が高くなるにつれて芋女が整形を決意する。「整形してくれて嬉しかった」は残酷だけど本音だよなぁ。
【917円は高すぎる】さすがに円の計算が割合を占めすぎ。もうすこし心理描写してくれ。
【微笑の対価】魔性の女に人生めちゃくちゃにされたいよなぁ!
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「百合」がテーマの短編集。
相手の反応をみて色々推測したり戦略を立てたり。
いろいろな表現やパターンがあって楽しめた。
「恋澤姉妹」「上手くなるまで待って」が個人的には好き。その人にしかわからない想いが通じるところがいい。
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相沢沙呼さんの『微笑の対価』において「恋愛関係が進むと、殺す殺されるという話になる」という理論、ここ数ヶ月で2回ほど聞いていて、大袈裟なモノではないのだろうなと思う。そして、そう思えるほどに愛せる相手がいることを、私は心底羨ましいと思う。