紙の本
思考のための引き出しが増えます
2022/05/14 11:36
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投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
5つの考える技術、特に「問いを立てる力」が参考になりました。一人で考えていると同じことをグルグルと繰り返し考えてしまうので、示してくれた9つの問いのパターンを頭の引き出しに入れておきたいと思います。
電子書籍
冒頭でもやもやするけど、内容はいい
2024/02/01 22:45
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投稿者:tatenushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショーペンハウアーの「読書について」から、考えることは走ることだと導いておき、ショーペンハウアーは(そうはいってないことを)「指摘しておくべきでしょう。」って、お前(筆者)が勝手に言ってるだけだけどな!っと思ってしまうし、読書は走ることじゃなくて、「自分の足跡を残すこと」で、著者の足跡があるからそのテーマを「走れる」のではないかと思って、もやもやします。
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序章をネットで見て、面白そうだったので読んでみました。勉強になりました。
思索を展開するための材料として知識を身につけていくべき、という主張が刺さりました。
まさに、自分も筆者が陥っていたような本の知識ハリボテな状態だったので、この読み方を導入したいと思いました。
本の表紙からは「読めば頭がよくなる本」みたいな印象を受けなくもないですが、自分は知識との付き合い方について、大切な気づきを得ることができました。
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読書だけでは頭は良くならない、読書はあくまでも他人の考えを知るための行為であり、むしろ読書をしすぎることは思考停止につながる。
本書の前半部分では思考の大切さ、その方法、後半部分では思考の手順、その応用について書かれている。
現在の学校教育は生徒に知識を与えるだけで、思考が重要視されていないことを指摘している。コンピュータの普及により、人が真に必要とするものは知識の蓄えではなく、あくまぇも知識を道具とする思考へと変化した。
本書を通じて、思考の大切さを再確認できた。
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読書の量が増えてくると何となく偉くなった気になってくるが。。。筆者はその背景に透ける「知識は単なる思考の道具であり、収集することで思考力が高まる」発想を「一問一答的知識観」と断じ、他者の考えをなぞらず「自ら思考する」ことの実践を説く。
順を追って思考のプロセスを解きほぐしていく様、とくに判断の普遍性/判断の具体性/判断の前提となる価値観の3本柱に対する「問いの立て方」や、情報群の中から有意なものを抜き取る、あるいは本の読み方まで踏み込んだ「分節力」のところは、体系的に触れることがこれまであまりなかったのでとても参考になった。
唯一、このところの「独学」ブームに乗ったのか、タイトルだけミスリーディングに感じる。むしろメインテーマの1つである「対話的思考」を押し出してもよかったような。。。
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はじめにーー答えなき時代に求められる「独学の力」
プロローグ 「考える」とはどういうことか?
ーーショーペンハウアー『読書について』から考える
第1部 原理編ーー5つの「考える技術」
第1章 問いを立てる力ーー思考の出発点を決める
第2章 分節する力ーー情報の質を見極める
第3章 要約する力ーー理解を深める
第4章 論証する力ーー論理を繋げて思考を構築する
第5章 物語化する力ーー相手に伝わる思考をする
第2部 応用編ーー独学を深める3つの「対話的思考」
第6章 対話的思考のステップ1ーー「問い」によって他者に寄り添う
第7章 対話的思考のステップ2ーーチャリタブル・リーディングを実践する
第8章 対話的思考のステップ3ーー他者に合わせた「イメージ」を用いる
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<目次>
はじめに 答えなき時代に求められる「独学」の力
プロローグ 「考える」とはどういうことか?~ショーペンハウアー『読書について』から考える
第1部 原理編~五つの「考える技術」
第1章 問いを立てる力~思考の出発点を決める
第2章 分節する力~情報の質を見極める
第3章 要約する力~理解を深める
第4章 論証する力~論理を繋げて思考を構築する
第5章 物語化する力~相手に伝わる思考をする
第2部 応用編~独学を深める三つの「対話的思考」
第6章 「問い」によって他者に寄り添う~対話的思考のステップ1
第7章 「チャリタブル・リーディング」を実践すする~対話的思考のステップ2
第8章 他者に合わせた「イメージ」を用いる~対話的思考のステップ3
おわりに
<内容>
哲学的に、論理的に物事を思考する方法をまとめた本。最初のショーペンハウアーの話は、少し硬いな、と思ったが、読み進むうちに、具体的な部分と抽象的な論理部分がうまくつながって、よくわかった。「チャリタブル・リーディング」など、よくわからない言葉だが、これはまず相手の話を肯定したうえで、よくわからない部分を確認したり、論理と具体の間で違和感のある部分を聞いたり、「クリティカル・リーディング」をして(これは相手を全否定したり、反論したりすることでなく、あくまでも「肯定」したうえで、その不可解な部分を聞くという感じ)、相手の説を発展的にまとめて、進めていくことを言う。説明が上手くないのは、まだ自分の中で昇華していないということ。自分たち教師が、学校で生徒に「研究」をさせているが、こうした実践をさせたうえで、現実的に落としていければ、もう少し生徒が上手く活動できるかも…。
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読んでてなるほどなと思わせる話ではある。でも、著者の言うように、おそらくこの技法を身につけるには特殊な思考法、といっても普段はそういう方法を取らなくても生活していけるのだが、その特殊な方法を身につけ、それを駆使して考える、そして答えを見つける、といったことをしていけば、もっと、それが良いかどうかはわからないのだけど、深く人生を味わえるのかもしれない。
しかし、残念ながら、あまりというか殆ど理解できていないように思うので、まだまだ遠い道だなあ。
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p33 読書は他人の思索をなぞっているだけ
p43 思索を展開することこそが思索の本質である
p54 同語反復 トートロジー なんの情報も付加せず、同じことを繰り返すだけの言葉
p71 物事は、重要な情報とそうでない情報の2つに別れています。ここで大切なのは「何が重要な情報なのか?」ということを見極めることです
p152 私達は多くの場合、「精神の傾向性が全く異質だから考え方が違う」というより、「これまで積み重ねてきた経験やトウニンが巻き込まれてきた社会的状況が異質だから考え方が違う」のです
情報の質や重要性を節目に応じて分けていく力こそが、これから訓練してかなければならない分節力
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今の時代、正しい正解を早く見つける事は重要でなく、その解を出すための課題や問いを見つける力が重要だと言われる。
それは私もそう思っているし、その問いを見つけることが難しいと思っている。
だからこそこの問いを立てる力がすごく大事で、それが目的でもありゴールでもあると思っていたが本書の中で問いを立てる力はスタートラインでしかないことがわかった。
(言われてみれば当たり前だが…)
問いを立てる力の次に必要なものが内容を文節する力、そしてその文節で集めた内容を要約する力、そしてその要約した内容を論証(半生)する力それによってその内容に説得力を持たせる。
ただそれだけでは人は動かず…のため最後に必要なのは物語化する力である。
この物語化、ストーリーにするのもよく言われるし私が苦手なものだ。
そのストーリーの中にはメタファーも入ってくるし全く私ができていない部分である。
この5つのスキルは全てできていない。
ただその5つのスキルをここまでしっかり体系的にまとめられた内容を知ることができてとても学びになった。
まずはこの5つのスキルを意識して進めていきたい。
5つのスキル
「問いを立てる力」
「分節する力」
「要約する力」
「論証する力」
「物語化する力」
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ジャンル:自己啓発・マインド リベラルアーツ
出版社:講談社
定価:990円(税込)
出版日:2022年03月20日
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山野弘樹(やまの ひろき)
1994年、東京都生まれ
2017年、上智大学文学部史学科卒業
2019年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(比較文学比較文化分野)修士課程修了
現在、同大学院博士課程、および日本学術振興会特別研究員DC1、「東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)」リサーチ・アシスタント
専門は哲学(とりわけポール・リクールの思想)
2019年、日本哲学会優秀論文賞受賞
2021年、日仏哲学会若手研究者奨励賞受賞
「哲学の知と実社会を繋ぐ」という理念のもと、哲学の〈意義〉と〈魅力〉を世に幅広く発信することをライフワークとしている
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/3048
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1.最近、頭に知識が入らないことが多く、学ぶすべに悩んでたので購入しました。
2.独学するにあたり、問いを立てる、分節する、要約する、論証する、物語化するの5段階を踏む必要があります。
これらをやらない限り、知識はすぐになくなります。そのため、言葉にするにあたって、この段階を踏む必要があります。
本書ではこれらの段階の必要性を説いた後、応用編として、他者との会話で気をつけることを述べています。日常何気なくしている会話の捉え方が違ってくることについてもっと気づくべきだと考えてます。
3.先日会議があって、自分の発言がかなり誤解を生んでしまうケースがありました。会話ですらこうなってしまうので、文字コミュニケーションにしたらなおさら齟齬は起きやすいのだと感じました。
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問いの種類
判断の普遍性を探究する問い
判断の具体性を探究する問い
判断のぜんていとなる価値観を探究すること問い
これが、どこから思考を始めるべきかという思索の出発点。
そこから、アーギュメント(議論)を組むことができる。
問いをたてるということの難しさ。
このように整理することで、問い自体が立てやすくなってくると思う。
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本書で述べられていることは、演繹、帰納、仮説、検証、ストーリーといった類書での別の用語に置き換えることができる。
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本書での「独学」は、参考書などを開いて知識を獲得するような独学ではなく、研究的(探究的)に思考した結果として知識を得ていくことを指している。
プロローグまでは面白かった。
何より、知識は思索の跡でしかない、という知識観の提示は無視できない。
また、読書は先人の思考をなぞっているだけで、自分で思考しているわけではない、というのも大切な教訓である。読書だけでなく、静かに思考したり対話する時間を大切にしたい。
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https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000364110